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2005年12月27日 (火)

【書評】シルクロードの滑走路

「シルクロードの滑走路」(黒木亮著、文藝春秋刊)を読みました。帯に「6カ国10都市を舞台に進む緊迫のディール。航空機ファイナンスで知る中央アジアの真実」と書いてあるとおり、キルギスのマナス航空にジェット旅客機を売り込む日本の商社マンを主人公とした小説です。

黒木氏の小説は常にそうですが、ご自身が国際金融や商社の仕事をされていたこともあり非常にリアリティがあります。この小説では、話の筋以上にそうしたディテールに引き込まれました。

特に、独立したばかりで西側の商業慣行に慣れていないキルギス側とのやり取りの場面。これは実際にあった似た話を書いているのだと思いますが、キルギス側の思いもかけない発言、対応に日本人やイギリス人の商社マンたちが振り回されつつも粘り強く交渉していく様子が印象的です。と、同時にこうした実際の交渉を通じて西側の商業慣行、グローバルスタンダードを学んでいくという姿は、まさに「オンザジョブトレーニングの技術移転」であり、公的支援だけが技術協力ではない、との思いを強くしました。

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