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2006年2月23日 (木)

援助機関の統合

JBICの円借款部門とJICA、及び外務省の無償資金協力が統合されて新しい独立行政法人ができることになりましたが、実は援助機関同士の統合というのは、世界的にみて極めて珍しいことです。

政府開発援助(ODA)は、第二次世界大戦後の産物ですが、それを担う機関の数は年を追うごとに増えています。国連機関もテーマ毎にあって数え切れないほどですし、二国間援助をみても最大の援助国であるアメリカがつい最近、国際開発庁(USAID)のほかにミレニアム挑戦公社(MCC)を設立しています。そういえばNGOも2つがくっついて1つになった、という話はあまり聞きません。

先日読んだ論文によれば、主要な援助機関で唯一統合した例は、旧日本輸出入銀行(EXIM)と旧海外経済協力基金(OECF)が合併してできたJBICだそうです。

先日ご紹介した「援助効果向上に関するパリ宣言」にあるように、援助の世界では多数のドナーがわっと途上国に押しかけて途上国のリソースを浪費しないよう、業務を調和化することが課題となっていますが、援助機関がたくさんあるから調整が大変なわけで、援助機関の数は少ないほうが調整コストは少なくなります。

今回の統合で援助機関を一つにまとめた日本は、またもや世界に先駆けて快挙を達成した、ということになります。

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私は仕事でODAにおける環境破壊や人権侵害を調査して、政府や融資機関に改善を働きかける仕事をしている。今日、外務省と「人権侵害や紛争が行われたときにODA貸付を止めるべきかどうか」という議論をした。... [続きを読む]

受信: 2006年3月22日 (水) 21時53分

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