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2006年4月18日 (火)

2005年ODA実績

今月初め、OECD開発援助委員会が2005年の二国間ODA実績を公表しました。日本はイラク向け債務削減、津波復興支援などの要因により前年度比約5割増の13,101百万ドルで5年連続で米国に次ぐ2位になっています。

その3位以下をみるとイギリス、フランス、ドイツが迫ってきています。日本がODA予算を漸減させてきた一方、欧州各国は一時期の援助疲れから脱し、各国ともODA増を掲げているため、このままでいくと早晩日本のODA額はこれら諸国に抜かれてしまうのではないかと言われていましたが、2005年についてはなんとか2位をキープした形です(これまでの傾向については2004暦年までの傾向を表したこちらのグラフ参照)。

このうちフランスについては、2007年までにODAのGNI比を0.5%に、また2012年までに0.7%を達成する目標をシラク大統領が掲げており、その目標に向かって順調にODAを増額しているようにみえます。しかし、その内容をみてみると、債務削減の割合が多いことが特徴的です(2004年で44.7%。日本は同年19.2%)。

債務削減は、極端に言ってしまえば帳簿から数字を落としてしまえば済みますが、それは一回きりのことで、早晩一区切りつきます。債務削減が一巡した後にODA増額の公約を達成するためにはきちんとしたプログラム・プロジェクトにODAを供与していく必要がありますが、これには案件の形成から採択、管理まで債務削減とは比較にならない手間隙がかかります。フランスが公約どおりのODA増を達成できるのかどうか。債務削減が一巡するこれからが正念場です。

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