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2006年4月

2006年4月30日 (日)

図説アフリカ経済

453555230409「図説アフリカ経済」(平野克己著、日本評論社、3000円+税)を読みました。

アフリカ経済を多くの統計、図表を使いつつ解説している本ですが、アマゾンのブックレビューにもあるように内容は濃く、しかも構成がよく整理されていて茫漠としたアフリカの諸問題を把握するのに最適な本です。

筆者の一番の力点は、アフリカ経済の発展のためには近代農業革命を実現させ、食糧の増産をもとにした国内市場・域内市場の深化、製造業部門への労働力供給強化が重要というところにあると思いますが、その他、アフリカを論じる際に必ずでてくる地域経済協力や、サブサハラアフリカの経済成長の牽引役となっている南アフリカについても詳しく触れられており、勉強になります。

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2006年4月29日 (土)

マイネルポロネーズ復帰

競馬道OnLineの河村清明さんのコラムによれば、オペラハウスの人気が復活しているそうです。

今年のクラシック、日高の馬が頑張ってますね。オペラハウス産駒の成績がいいので、昨年4~50頭の種付が、メイショウサムソンの皐月賞勝利ですぐに90頭へ、そしてヤマトマリオンがフローラSを勝って、さらに問い合わせが集まっているようです。

すばらしい。

さて今日の東京10R石和特別でマイネルポロネーズが出走します。前走は昨夏の北海道で喉なりのため競走中止、その後喉の手術をしてからの復帰となります。喉は呼吸音にまだ違和感があるようで、そのため距離も2000m前後のレースを使って復帰するとのことですが、手術後の乗り込み量自体は豊富ですので、次回につながるレースをしてほしいところです。

【レース後追記】
18頭立て18着でした。休み明けにしてはいいスタートで道中も流れに乗れているようにみえましたが直線で少しずつ後退。喉の影響なのか、休み明けだからなのか・・・。

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2006年4月28日 (金)

良い馬を提供するインセンティヴ

ユニオンの2005年度募集もいよいよ大詰めです。

最終結果はまだですが、4月26日時点で52頭の募集頭数中、8頭が満口、6頭が残口が30%を切っています。

この満口馬・残口少馬14頭の内訳をみてみますと、株主牧場提供馬が7頭、株主以外の牧場の提供馬が7頭と互角になっています。株主牧場提供馬が36頭、非株主の提供馬は16頭ですから、非株主の馬に人気が集っています。

クラブを支えている株主の牧場よりも、なぜ非株主の馬の方が人気があるのでしょうか。

ひとつは先日エントリしたフリーライドの問題があります。クラブの株主でありながらセリで売れる良質な馬はよそに回す牧場は誰しも敬遠するでしょう。実際、株主牧場の馬で満口になっているのはそうした行動をとらない牧場の馬が多いように思います。

もう一つは手数料がもたらすインセンティヴ効果です。非株主牧場の馬は、ユニオンに馬を提供する際に手数料(一説には200万円)を支払うことになっているそうです。これは普段クラブの運営に貢献していないのに販売網だけ使おうとするフリーライド行為を回避するためのものと解釈できます。

この200万円はどういう作用をもたらすか。提供する牧場は200万円も払って募集にかけるわけですから、より売れそうな馬(=質のよい馬)を提供するインセンティヴが生じます。また、価格面でも200万円を上乗せすればそれだけ価格は高くなりますから、そうした価格設定でも売れそうな馬を提供しようと思うはずです。

以上、理屈の上からは、少なくともセリでいい馬を売ってしまうような株主牧場よりも非株主牧場の方がいい馬を出すと推測でき、(ユニオン会員の相馬眼が正しいと仮定すれば)いい馬が出ているからこそ非株主牧場の馬に人気が集っているとも解釈できるわけですが、さて、実際の競走成績はどうなるでしょうか。

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2006年4月27日 (木)

Lalunのクロス(もしくはサドベンド)

有芝まはるさんの殿下執務室にSadler's WellsとMill Reefのニックス(有芝まはるさんによれば「サドリーフ」)のことが書かれていました。これに関連して、感じていることをいくつか(といっても、内容は非常に薄いのでご注意下さい)。

Sadler's WellsとMill Reefのニックスについては、マイネルナポレオン(父フレンチグローリー、母の父サウスアトランティック)に出資していた頃からなんとなく気にしていたのですが、その後、オペラハウスの追っかけをしていたりしているうちに、Sadler's WellsとMill Reefのニックスとともに、Sadler's WellsとMill Reefの父Never Bendとの相性が気になってきました。

例えばオペラハウス。産駒を賞金順に並べると上位に

ニホンピロジュピタ(母父ブレイヴェストローマン、その父Never Bend)
オペラシチー(母父ブレイヴェストローマン)
カネトシオペラクン(母父ミルジョージ)
オペラハット(母父ブレイヴェストローマン)

といった具合にNever Bend系の肌馬との間で複数の1億円ホースを輩出しています。活躍馬というほどではないですが、以前出資していたマイネハルモニア(2勝、フローラS(GII)4着)にも母系にNever Bendが入っていました。

フレンチグローリー。あまり活躍馬を出さないまま終わってしまいましたが、上述のマイネルナポレオンのほか、稼ぎ頭であるクラフトマンシップも母の父パドスールでNever Bend系。

また、Sadler's Wellsの直仔ではカーネギーが母の父Never Bendです。

Sadler's Wells系の種牡馬にNever Bendが入った肌だとNever Bend及びBold Reasonの母Lalunのクロスができます。これは以前、ニフティの競馬文化フォーラムで活躍されていたChesterさんに教えてもらったのですが、以来、クラブ募集馬の血統表でLalunのクロスを見つけると「おっ」と思うようになりました。

そんなわけで毎年、ラフィアンやユニオンからカタログが届くと血統表にLalunのクロスを探すのですが、いかんせんSadler's Wells系種牡馬の産駒自体が少ないこともあり、なかなか目にすることがないのが残念です。

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2006年4月26日 (水)

怒れ!国民

税金の無駄遣いをとりあげたテレビ朝日の「怒れ!国民 小倉智昭の税金ムダ使い特命調査」という番組でODAがとりあげられたというので、知り合いから録画したものを貸してもらいました。

とりあげられたのはコンゴ民主共和国(旧ザイール)の橋梁案件と医療機材案件の2件ですが、いくつかコメントを。

  • コンゴ民(旧ザイール)は、誤った政策のもとでは援助は効果がないことを実証した世界銀行の「有効な援助」(原題はAssessing AId  What works, What Doesn't, and Why)の冒頭に外国援助が失敗した典型例として出てくる国です。ODAの難しいところは、その事業の実施主体は相手国政府であることで、相手国政府の能力が低いところでは当初計画どおりに事業が進まないことがあります。
  • 番組でコンゴ民で起きた内戦では死者300万人、難民200万人を出したとありましたが、紛争状況において相手国政府に鉄道の新線建設や既存事業のメンテナンスを期待するのはかなり難しいと思います。コンゴ民は、紛争が開発を停滞させることを典型的に示す例でもあります。
  • マタディ橋は1973年、医療機材案件は1986年と、ともにかなり古い案件です。「有効な援助」が出たのは1998年で、供与当時は「援助は良い政策環境のもとで有効に作用する」という考え方はありませんでした。
  • 使われていない医療機材をみてムルアカ氏が「ごみ置き場といっていいのではないでしょうか」と言っていましたが、20年前に供与された機器であれば耐用年数を過ぎているものもあるのではないでしょうか。なお番組では「薬がない」という患者さんを写して日本の援助のミスマッチを強調していましたが、外務省HPのODA実績をみると近年はUNICEF経由でポリオ撲滅とか小児感染症予防などのプライマリーヘルスケア分野にも供与しているようです。

ということで、政策環境が整った日本において自らが実施主体となってしかも最近の施策にもかかわらず効果が出ていない農道空港とか「私のしごと館」とかと同列には扱えないと思うのですが・・・、同じですか。

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2006年4月23日 (日)

中古車

朝日新聞のイタリア発大矢アキオのアモーレ!モトーレ!というコラムに「路上の誘惑」という記事がありました。フランス、イタリアで「車売ります」と書いた張り紙がしてある車をとりあげたもので、面白く読みました。

フランスでも同様にA VENDREと書かれた紙を貼ったクルマをよく見かけることに気付いた。イタリアより大胆なのは、貼ったまま走行しているクルマが多いことである。しかしながら、そのクルマが気に入った場合、どうやって呼び止めるのがいいか、考え始めると眠れない。

おそらくこれはフランスでは路上に駐車することが多いため、そのときに見てもらおうということだと思います。実際、路駐している車に張ってある「売ります」(a vendre)の内容をメモしている人をたまにみかけます。

ところで今のフランスの中古車市場は厳しいのか、知り合いで車を売りに出してもなかなか買い手がつかないという話を聞きます。私の同僚も帰国までに車が売れず、「手数料は払うから買い手をみつけるように」という言葉と車(VWゴルフ)を残して帰っていってしまいました。

Voiture0604 走行距離7万キロで状態はすこぶる良好なVWゴルフ(紺)なのですが、どなたか5,000ユーロでお買いになりませんでしょうか。

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2006年4月22日 (土)

Le Chalet Des Iles

_001_1 ブーローニュの森にある湖の中に浮かぶ島にLe Chalet Des Ilesというレストランがあります(ぐるなびのページはこちら)。

ここは春から夏にかけて夕食をとるのに最高の場所です。緑が豊富な森と湖面を眺めつつ、なかなか日が沈まない夕暮れ時にテラス席でする食事はすばらしい。料理も美味しいです。

地下鉄の駅(9番線のLa Muette駅)から少し歩くのが難点ですが、チャンスがあればぜひ行ってみてください。ロンシャンが近いので競馬場帰りにも最適です。

_013 (島への渡し舟。レストランに行く場合は無料)

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2006年4月21日 (金)

大宗を占める

よくみかける誤字に「太宗を占める」というのがあります(正しくは「大宗を占める」)。googleで検索すると正しい用法が約24,600件であるのに対して誤用は約11,100件と結構な数です。

太宗を辞書で広辞苑でひくと「中国の王朝で、その勲功や得行が太祖に次ぐ皇帝を称する廟号。」とあり、これを占める、というのは意味が通りません。が、MS-IMEの変換では「大宗」はでてこず、かわりに「太宗」がでてくるので、上記のような間違いが生じることになります。

つまらないことなのですが、これを見つけるたびに歴史の教科書に出てきた中国の皇帝の肖像画が頭に浮かんできて困ります。と同時に、「難しそうな表現を使おうとして馬脚を現している」という滑稽さも感じられる、味わい深い誤字です。

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2006年4月19日 (水)

あたりまえだけどなかなかできない仕事のルール

いい加減社会人生活も長くなってきて、「仕事のルール」なんていう本を読むのが恥ずかしい歳になってきましたが、「あたりまえだけどなかなかできない仕事のルール」(浜口直太著、明日香出版社)を読んでみました。

なになにしよう、というルールが101個載っていて、読みやすいです。大概は常識的なことなのですが、たまに「いかん、これはできてない」というルールもあったりして、仕事振りを見直すきっかけになります。

私の場合、できてないルールの筆頭は、「書類のファイリングを即座にしよう」です。電子データの書類が増えて、パソコンに入っているからという安心感から以前以上にファイリングにズボラになってしまってますが、きれいにファイリングされている書類というのは手に取っているだけで思考も整理されて仕事の能率を大きく左右するので、きちんとするにこしたことはないですね。書類を捜している時間も少なくてすみますし。

明日こそはきちんと整理しよう。

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2006年4月18日 (火)

2005年ODA実績

今月初め、OECD開発援助委員会が2005年の二国間ODA実績を公表しました。日本はイラク向け債務削減、津波復興支援などの要因により前年度比約5割増の13,101百万ドルで5年連続で米国に次ぐ2位になっています。

その3位以下をみるとイギリス、フランス、ドイツが迫ってきています。日本がODA予算を漸減させてきた一方、欧州各国は一時期の援助疲れから脱し、各国ともODA増を掲げているため、このままでいくと早晩日本のODA額はこれら諸国に抜かれてしまうのではないかと言われていましたが、2005年についてはなんとか2位をキープした形です(これまでの傾向については2004暦年までの傾向を表したこちらのグラフ参照)。

このうちフランスについては、2007年までにODAのGNI比を0.5%に、また2012年までに0.7%を達成する目標をシラク大統領が掲げており、その目標に向かって順調にODAを増額しているようにみえます。しかし、その内容をみてみると、債務削減の割合が多いことが特徴的です(2004年で44.7%。日本は同年19.2%)。

債務削減は、極端に言ってしまえば帳簿から数字を落としてしまえば済みますが、それは一回きりのことで、早晩一区切りつきます。債務削減が一巡した後にODA増額の公約を達成するためにはきちんとしたプログラム・プロジェクトにODAを供与していく必要がありますが、これには案件の形成から採択、管理まで債務削減とは比較にならない手間隙がかかります。フランスが公約どおりのODA増を達成できるのかどうか。債務削減が一巡するこれからが正念場です。

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2006年4月17日 (月)

オートゥイユ競馬場

皐月賞に刺激を受けて、オートゥイユ競馬場に行ってきました。オートゥイユは障害専門の競馬場で地下鉄10番線のポルトドオートゥイユを下車してすぐのところにあり、街の中心から20~30分で行けます。

20060416auteuile_004 地下鉄には「競馬場」の出口の案内があり、地上に出るとすぐ競馬場の門があります。この門はバックストレッチ側にあたり、ここからスタンドまではしばらく歩きます。 普段は入場料がいりますが、今月はキャンペーン中のため、入場料はただでした。ちなみにロンシャン競馬場もすぐ近くにあり、この駅から送迎バスが出ます。

20060416auteuile_005

今日は3連休の中日とあってなかなか盛況で、家族連れの姿が目立ちました。ポニーの試乗(これはいつもどこの競馬場でもやっている)やメリーゴーランド、競馬場内のクイズラリーといった出し物も豊富で、先の入場料無料とあわせ、集客に努力している様子がうかがえます。

20060416auteuile_024 スタンドの様子はこんな感じです。都心からわずかの場所にありながら、見晴らしのいいスタンド席にらくらく座れる(ゴール前でも自由席です)のは、ありがたい限りです。もちろん、パドックの席とりなんてものは皆無です。この日はG2、G3のレースが組まれていましたがそれでもこんなものです。

20060416auteuile_023 コースの向こう側には16区の高級住宅地とエッフェル塔が望めます。東京にあてはめると、新宿御苑もしくは代々木公園の中に競馬場があって新宿の高層ビルがみえるところに競馬場がある(しかも2つの!)というところでしょうか。便利なこと限りなし。

20060416auteuile_009 レースシーン。障害を飛越している写真をとろうとしたのですが、ブレブレでした。レースは午後2時すぎから始まり、今日のメインは午後4時50分、最終レースは午後6時。日本でいうところのはくぼ開催です。

20060416auteuile_016  ところでオートゥイユ競馬場のパドックの脇にはこんなポストが立っています。これは、世界の名だたる障害レースの開催競馬場までの距離と方角を示したポストなのですが、チェルトナムゴールドカップが行われるイギリスのチェルトナム競馬場、グランドナショナルが行われるエイントリー競馬場と並20060416auteuile_017んで、「NAKAYAMA 9738km」の文字があります。

その下の「世界の主な障害レース」にはしっかりと中山グランドジャンプ(春)の名前が。これをみると妙にジーンとします。今年、フランスの馬は走りませんでしたが、来年は雄姿を見たいものです。イギリスの障害は非常にタフなコースで競馬というよりクロスカントリーと言ったほうがいい感じですが、オートゥイユは比較的フラットで日本の競馬場に似ており、出走すればチャンスはあるように感じます。

【追記】パリ在住のカメラマン都筑清さんの写真ブログにオートゥイユの競馬場のエントリがありました。写真がきれいで競馬場の雰囲気がよくわかると思いますので、ぜひみてみて下さい。

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2006年4月16日 (日)

皐月賞

オペラハウス産駒のメイショウサムソンを応援します。

中山競馬場の天候は小雨、芝は良馬場ということですが、渋った馬場が得意とされるサドラーズウェルズ系の中にあってオペラハウスの場合は重や不良よりも、時計がかかる良馬場ぐらいの微妙な渋り具合で好走しているように思います。

【レース後追記】
強かった。すばらしい。自分の出資馬以外の勝利でガッツポーズしたのは久しぶりです。オペラハウスファンとして嬉しいこと限りなしです。ほら、オペラハウス産駒奇数年ヴィンテージイヤー説は本当でしょう(笑)!

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2006年4月14日 (金)

ダイイシスが種牡馬引退

ダイイシスが種牡馬を引退するそうです。

現役時に英2歳牡馬チャンピオンに輝き、種牡馬としてもG1ホースを数多く輩出したダイイシス Diesis(牡26)が種牡馬を引退し、繁養先の米・ミルリッジファームで余生を過ごすことになった。(netkeiba海外競馬ニュース

ダイイシスは、10年程前イギリスに住んでいた頃、産駒のホーリングが大活躍したことや、全兄弟で同様に刃物に由来する名前を持つクリスやキーンが種牡馬として活躍していたことからファンになった種牡馬でした。

それだけにラフィアンで産駒であるマイネルメッサーが募集されることがわかったときには、今年のモンジュー産駒のマイネルクルーガー同様、大いに興奮したものです。○外ということで高額でしたが当時は子どもも住宅ローンも抱えていなかったので思い切って出資したところ、東京スポ杯、朝日杯、きさらぎ賞といった重賞戦線でキングヘイローやグラスワンダー、スペシャルウィークらと一緒に走って入着するなど大いに活躍してくれました。

ダイイシスはこのほかにも多いとはいえない輸入産駒からスギノハヤカゼ、マルカダイシス、マチカネサンシローらを輩出しており、意外に日本向きだったように思いますが彼らを越える馬が出ないうちに引退の日を迎えることになったのは残念です。海外でも産駒の多くが欧州で活躍しているのにずっとアメリカで繋養されており、そういう意味では少し不運な種牡馬だったように思います。

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2006年4月13日 (木)

フリーライド

ユニオンはいくつかの生産牧場が集って作っているクラブです。主要な牧場は株主牧場と呼ばれ、株主ではない牧場からの提供馬もあわせて出資会員を募っています。

株主である牧場は、普通に考えれば、よい馬を提供し、その馬が活躍しクラブの成績が上がることを通じて会員数を増やし、さらに次の馬が売れやすくなるよう努力するインセンティヴを有しているはずです。

しかしながら、実際には株主牧場であっても良質な馬をクラブに提供するわけではないようで、例えば重賞勝ち馬の弟妹がクラブには出されず、個人馬主に売られたりセリ市に出されてしまうケースもあります(このあたりはFake OwnerさんのHPに詳しいです)。こうした牧場は、他の牧場がよい馬を提供してクラブの信頼が増すよう努力しているなかで自分のところはよい馬はよそに回し、よそに出しても売れそうにない馬をクラブに回しているわけで、他牧場の努力にタダ乗りし販売網だけは使う、いわゆる「フリーライダー」に相当します。

フリーライドできないようにするためには、理屈では集団行動をとるもの同士の相互監視(ピアレビュー)を強化しフリーライドが露見しやすいようにする、第三者の監視役を置く、などの措置が有効とされています。ユニオンの場合に当てはめれば、株主牧場のうち誰かがクラブの看板になりそうな馬をセリにかけた場合には他の牧場がその行動に対してサンクションを与える、もしくは会員が「監視役」となって、良い馬はクラブにではなくセリに上場するような牧場の馬には出資しないといった行動をとることが、こうしたフリーライドを抑制することにつながります。

こんなことは、フリーライドの概念など持ち出さなくても多くのユニオンの会員さんが感じておられることだと思いますが、ちょっとあてはめてみたくなったので書いてみました。いずれにしましても、その牧場がどのようなインセンティヴでもってその馬を提供しているのか、この点を「監視役」となって出資の際に考慮することが重要だと思います。

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2006年4月11日 (火)

中国、カンボジアに6億ドル経済協力

読売新聞に中国がカンボジアに6億ドルの経済協力を行うことで合意したというニュースがのっていました。内容は有償・無償を組み合わせて橋、ダムの建設、アンコールワットの修復等を行うということです。

何年間にわたっての支援なのかわかりませんが、カンボジア支援国会合で表明された2006年分の支援額が6億ドルということなので、相当な金額であることは間違いありません。といいますか、東南アジア地域で中国が日本にかわってトップドナーになる国が出てくるとは想像していませんでした(日本の支援は大体年間100億~150億円)。

ちなみにカンボジアは援助調和化のモデル国になっており、支援国会合に参加しているような援助機関はカンボジア側と一緒になって手続きの調和化、開発政策へのアラインメントを進めてきたわけですが、今回の中国が表明した支援はどのような位置づけになるのでしょうか。興味のあるところです。

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2006年4月10日 (月)

ブルージュ

20060409_076 週末、ベルギーのブルージュに行ってきました。水運で栄えた中世の町で、当時の雰囲気が今も残っており、大変きれいなところでした。中世の町なぞそれこそ欧州のそこかしこにあるわけですが、そのなかでも大きな聖堂や町並み、運河の美しさから他の町とは印象深さが違います。

20060409_085 町を歩いていると観光客用の馬車がひっきりなしに往来しています。カッポカッポと蹄が石畳に響く音は町並みに実によくマッチしており、風情があります。引いている馬も馬車の大きさに応じて種類が違い、馬好きには行き来する馬を眺めているだけでも楽しい気分にさせられました。

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2006年4月 6日 (木)

ViaMichelin

欧州ではカーナビがまだ普及しておらず、PDAにGPSレシーバーを接続させてカーナビとして使うことが多いようです。純正カーナビを買うと1000ユーロ以上しますが、PDA方式だとナビゲーションソフトとセットで200ユーロちょっとで買えますからお得感があります。

そこで私もミシュラン社製のViaMichelin Navigation EuropeとPalm Zire31のセットを購入してみました。使い勝手は慣れればそう悪くなく、何の目印もない田舎の民宿にも迷わず連れていってくれるので大変重宝しています。

難点を言えば、GPSレシーバーが衛星を見つけるまでに5分ぐらいかかる、Palmの性能不足のせいでルート検索に10分以上かかることがある(検索している間に目的地についてしまうことも(笑))、画面の輝度不足で晴れた日の日中は画面がよく見えないといったところですが、値段も値段ですし、こんなものでしょう。

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2006年4月 5日 (水)

CPE解説記事

仏CPEに反対するデモは昨日も大規模動員に成功したようですが、CPEを巡る混乱の背景を書いたものとして今日付けの下記の毎日新聞の記事が大変参考になりました。

http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20060405k0000m030157000c.html

各紙とも連日の抗議行動の模様を報道する記事が多いですが、こうした解説記事はありがたいです。

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マイネルクルーガー

マイネルクルーガーという名前に決まったブレックファストベイの04(父モンジュー)ですが、昨日所属厩舎の発表があり、関西の宮厩舎に決まったそうです。

宮厩舎所属のラフィアンの馬を検索してみますと、これまで計10頭が所属して6頭が勝ちあがり、未勝利の2頭も現3歳馬で今後多いに勝ち上がりの可能性が高いところからみても期待できそうです。ちなみに稼ぎ頭はマイネルブライアンで総賞金は約2億7000万円。

これまでにラフィアンで持った馬は20頭弱にのぼりますが、不思議と同じ厩舎の馬をもったことはありません。宮厩舎も初めての厩舎となり、どういう特徴をもった先生なのかわからないのですが、今後は宮厩舎ウォッチャーとなり動向を注視していきたいと思います。

ちなみに厩舎ウォッチャーになってレース選択やローテーション、調教スタイル、起用騎手などがわかってくると、厩舎の成績表からだけでは読み取れない特徴がみえてきて面白いものです。必ずしも成績が下位の厩舎=悪い厩舎というわけでもなく、出資馬を通じて厩舎の特色がわかってくるのも一口出資会員の楽しみだったりします。

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2006年4月 4日 (火)

サマータイム

20060403_010 フランスではサマータイムが先月末から始まり、8時を過ぎてもご覧の通りの明るさです。日本では人気のないサマータイムですが、日が長いというのは想像以上に気持ちが明るくなるものです。

サマータイム導入に反対する理由の一つに「日本は欧州ほど緯度が高くないので日が長くならず、メリットが少ない」というものがあります。

そこで、パリと東京の日の出、日の入り時刻を比較してみました(パリは4月~10月はサマータイム。パリは地球の歩き方04-05版による毎月15日のもの、東京は国立天文台暦計算室で毎月10日前後の時刻を探して記述)。

       パリ        東京
    日の出 日の入 日の出 日の入
 1月 08:41 17:20   06:51 16:47
 2月 08:01 18:10   06:34 17:17
 3月 07:06 18:54   05:57 17:46

 4月 07:02 20:41   05:15 18:11
 5月 06:11 21:24   04:40 18:35
 6月 05:48 21:54   04:25 18:56
 7月 06:05 21:48   04:33 18:59
 8月 06:44 21:05   04:55 18:38
 9月 07:28 20:03   05:18 17:59
10月 07:15 18:00   05:41 17:16

11月 08:01 17:09   06:08 16:41
12月 08:39 16:53   06:37 16:28

こうしてみると、東京の日の出時刻はパリに比べてかなり早いことがわかります。特に6、7月の4時半には明るくなるというのはもったいないというほかありません。実は、東京というのはタイムゾーンが1時間ずれているのではないでしょうか?

仮に東京のタイムゾーンを1時間ずらして、かつサマータイムを4月から10月に適用すると次のようになります。

       パリ        東京
    日の出 日の入 日の出 日の入
 1月 08:41 17:20   07:51 17:47
 2月 08:01 18:10   07:34 18:17
 3月 07:06 18:54   06:57 18:46

 4月 07:02 20:41   07:15 20:11
 5月 06:11 21:24   06:40 20:35
 6月 05:48 21:54   06:25 20:56
 7月 06:05 21:48   06:33 20:59
 8月 06:44 21:05   06:55 20:38
 9月 07:28 20:03   07:18 19:59
10月 07:15 18:00   07:41 19:16

11月 08:01 17:09   07:08 17:41
12月 08:39 16:53   07:37 17:28

こうしてみるとパリ並みとはいかないまでも、夏は9時ぐらいまで日の長さを楽しめそうで、結構行けるじゃないか!という感じになります。環境省では省エネのため20時以降全館消灯することになったそうですが、これであれば夏場はかなり電気が節約できそうです。

日本の夏は暑いから早く暗くなったほうが良い(清少納言も夏は夜と言っている)、タイムゾーンをずらすなんてとんでもないし、サマータイムで1時間早起きするのは体調を壊す、残業だって増えるだろう、そもそも毎晩残業で終電で帰宅する私には関係ない等々、反対理由は山のようにあるのですが、それでも導入してみる価値はあると思うのですが・・・だめですか。やっぱり。

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2006年4月 3日 (月)

ブエノスアイレスの丸ノ内線

朝日新聞に地下鉄丸ノ内線の車両がアルゼンチンで第二の人生を送っているという記事がありました。

こうした事例では、通貨危機時のインドネシアに都営線の車両を送った例があったと記憶しています。先日話題になったMRTとは別に、ジャカルタの通勤鉄道は日本の支援で整備が進んでいますが、車両不足のため乗車率がものすごく、私が90年代に見たときも屋根にも乗客が鈴なり、運転席にも乗客が乗り込んでいる状況でしたので、この寄贈は先方に大変喜ばれたはずです。

この中古車両寄贈方式、残念なのは、日本の軌道は世界のマイナリティである狭軌のため、使用可能な国が限られることです。自動車の場合、途上国に行くと「さくら幼稚園」とか「山田工務店」とか書かれたハイエースの中古をよくみかけます。鉄道車両は車に比べて格段に高価ですし、途上国で第二の人生を送れれば大いに経済発展に貢献することができると思うのですが・・・。

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2006年4月 2日 (日)

岡田新社長の目標

ラフィアンの今月号会報に岡田紘和新社長の就任挨拶がありました。

その中で今後の目標として(1)平成23年までに所属馬でのクラシック制覇、(2)ITを利用した会員サービスの充実、を掲げておられます。

いずれも素晴らしい目標で会員としては心強い限りですが、できればあともう一点、(3)として、所属馬の勝ち上がり率の維持・向上を図る、というのを入れていただきたいと思います。クラシックへの道もまず1勝から。1つ勝てば古馬になってからも楽しめますし、丈夫に走れば負担も少なくてすみます。

クラシックに勝つような馬が出ればそれはすばらしいことですが、会員歴14年でクラシックに出た馬が1頭だけ(泣)という弱小会員としては、募集馬が平均して走り、3頭出資すれば2頭は勝ち上がるようなクラブ、というのがこの趣味を長く続ける意味でも望ましいです。

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2006年4月 1日 (土)

ODA体験型ゲーム

外務省のHPにODA体験型ゲーム「国際緊急援助 被災者を救え!」(国際緊急援助隊医療チーム派遣シミュレーションゲーム)を作ったというお知らせがありました。

国際緊急援助隊の医療チームに自分が派遣されるという設定で、派遣前から現地で医療活動を行うまでの間で起こることを、クイズに答える形で疑似体験していくというゲームです。

やってみましたが、出発前に何を持っていくか、現地で相手国の誰をカウンターパートにするか、医療テントの設置場所はどこにしたらよいかなど、クイズの内容は具体的でJICAが提供した写真とあいまってリアルなものになっています。ちなみに私の正答率は約8割で、一応合格といったところでしょうか。

昨日はイランで地震が起き、1200人を越える死傷者が出ているというニュースがありました。規模的に緊急援助隊が出るかどうかわかりませんが、ひょっとすると今この瞬間にもゲームのとおり、国際緊急援助隊登録者の自宅にFAXが流れているのかもしれません。

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仏CPEに対する抗議行動

フランスの若者向け雇用制度(CPE)に対する抗議行動が活発化しています。つい先日まではデモは予告された場所でしか発生していませんでしたが、昨日は学生が鉄道駅や線路をゲリラ的に遮断するなど、パリの街全体が騒然としてきた雰囲気になってきました。

フランスの若年層の失業率は20%を越えていますが、この数字はアメリカの大恐慌の時代の数字(25%)とあまりかわりません。貧困地域では40%を越えるとも言われており、学生を中心に若者が現状に不満を持つのは理解できます。

しかし、その怒りが「若者の雇用を促進すること」を目的としたCPEに向けられるのは、実は今ひとつ腑に落ちません。確かにCPEが定める「初回の労働契約で2年以内であれば理由なく解雇できる」という条件は被雇用者にあまりに不利な内容ですが、今日、シラク大統領が示した期間の1年の短縮、雇用理由の明示化という線は落としどころとしては妥当なように思います。

ネットでみる邦字紙の報道ではあまり触れられませんが、フランスでは公務員を中心に労働組合が非常に強く、労働法も労働者側に有利なものになっています。こうした制度が企業が新規雇用に対して慎重にならざるを得ない原因となっており、フランスの経団連にあたるMEDEFは政府に雇用制度の見直しを訴えています。

若者の怒りは政府に向かっていますが、いったん雇用されてしまえばそれが強力な既得権益となり、これから職を得ようとする人に不利に働く現行の制度を見直すという意見があってもいいのではないかと思います。BBCのサイトに「一旦職につけば一生安泰だがそれを失うと次の職を得るまでに5年かかる社会よりも、仕事を2週間でクビになってもすぐ次の職につける社会のほうが良い」という若者の意見がありましたが、一理あります。

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