エコノミスト南の貧困と闘う
「エコノミスト南の貧困と闘う」(ウィリアム・イースタリー著、小浜裕久、富田陽子、織井啓介訳、東洋経済新報社)
なぜ開発途上国が経済成長を遂げられないのかについて書いた本。
貧困削減にとって経済成長が重要であることを書いた第一部、開発援助がはじまって以来の援助機関の様々な取組みについてその論拠と結果を書いた第二部、経済成長が起きないのは、人々のインセンティヴが将来に投資をするように向いていないからであるという点を中心に今後の指針を書いた第三部からなっていますが、それぞれ大変読み応えがあります。
- 開発援助を増やせば途上国は経済成長をする。
- 開発を促進するためには教育への投資をするべきだ。
- 人口圧力を低くするために家族計画をきちんとするべきだ。
- 貧困削減には債務削減が必要だ。
これらの主張はよく聞く論点ですが、こうした施策は過去に既に行われており、なぜそれが成功しなかったのか(正確には、うまくいった国とそうでない国があるのはなぜか)について、本書ではわかりやすく説明してくれます。
開発に関する本はとっつきにくい本が多い中で、平易に読める貴重な本で、普段こうしたテーマになじみのない人にもお勧めです。
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