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2006年11月30日 (木)

新たな援助大国の台頭にどう対処するか

今日の読売新聞の社説「[中国外交]「資源確保の思惑が露骨に見える」」から(強調は引用者)。

アフリカ諸国とは中国による援助倍増や基金設立が決まった。協力強化策は資源とエネルギー分野に集中させる。援助を武器に天然資源の確保に走る戦略は、アフリカで特に際だつ。昨年の中国の対外援助の半分以上をアフリカが占める。アフリカからの石油輸入は全輸入量の3割を超えた。中国は、相手国の独裁や人権弾圧など内政には一切口を出さない。そうした援助策が今は効果をあげている。

日本は、アジア、アフリカに対し長年援助国として実績を積み重ねてきた。中国の動きは日本の地歩を崩しかねない。実際、日本の国連安保理常任理事国入りは、中国がアジア、アフリカ諸国に「反対」を働きかけ、阻まれた。

中国の援助外交に関する報道をみるたび、かつて1980年代に日本が倍々ゲームのようにODAを増加させていたころ、「援助疲れ」に陥っていた他の先進国は当時の日本を今の中国のように脅威に感じていたのだろうなあ、と思います。20年が経ち、今度は日本が新たな援助大国の台頭に脅威を感じる側になったということです。

とすれば、当時のOECD諸国が日本の台頭にどのように対処したかを研究すれば、中国が援助量(と外交力)を伸ばしていることに日本としてどのように対応するべきかのヒントが得られるのではないかと思います。

なお、中国がアフリカのインフラなどに援助をすることはアフリカの経済成長や貧困削減にはいいことです。中国への働きかけは、彼らの援助をディスカレッジするのではなく、より効果的に経済発展に役立てるために他国、国際機関と協調してやっていきましょう、というのが基本的な方向性なのだろうと思います。

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