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2006年12月26日 (火)

汚職は文化か

世の中には面白い研究をする人がいるものです。

PSD Blog経由で知ったのですが、汚職は文化(の規範意識)に根ざしているのか、それとも法の強制力が及ばないから発生するものなのかどうかを検証した研究があります。

ニューヨーク市にはたくさんの外交官がいますが、外交官は違法駐車をしても罰金がとられません。いわゆる外交官特権ですが、このおかげで「悪いことをしても罰せられない」という環境が人為的に作られます。

この環境においては人々はどう行動するか? 国別の違法駐車の回数とその国の汚職インデックスを調べたところ、その間には強い相関関係が認められるというのです。

つまり、汚職インデックスが低い国(例えばノルウェー)の外交官は、たとえ罰金を払う必要がないとわかっていても駐車違反はしない一方、汚職がひどい国の外交官は駐車違反回数も多いというわけです。このことは、汚職は、法の強制力がないから発生するのではなく、社会の規範意識の問題であることを示唆しており、汚職防止の取組みを考える上での参考になります。

ちなみに外交官特権を利用しての駐車違反やスピード違反は外交団が多い都市ではよく問題になるようで、例えばロンドンでは罰金未納国ワースト10を毎年発表しているそうですし(2003年の1位はリビア。「旬のイギリス」の記事参照)、パリでもスピード違反が多い外交団ベスト3は中国、ロシア、モロッコであると報道されていました(2005年)。

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