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2006年12月29日 (金)

朝日新聞の外務省ワイン報道

朝日新聞より。

同省によると、ワインの購入状況は02年度は180本を約298万円で購入。以後本数は増え続け、05年度は606本で約306万円だった。ただ、1本当たりの単価は02年度の約1万6600円に比べ、05年度には約5000円と3分の1になった。

5年間で購入した最も高いワインは「シャトー・ムートン・ロートシルト」(2万6370円)、安いものは「シャトー・デギュイユ」(1962円)という。「必要なものを買っているだけ」(同省会計課)と話すが、1本5000円ではまだまだ庶民感覚とは遠そうだ

外交目的で供されるワインなのですから、飲むのは外国からきた賓客(国家元首、閣僚、著名な学者、etc.)です。ここでとわれるのは、外国からの大事なお客さんをどうもてなすのかでしょう。

庶民感覚といいますが、庶民だって大事なお客さんが来るときにはいいお酒や料理を用意します。朝日新聞の記者だって「鉢の木」の話ぐらい知っているでしょう。

外務省>ワイン>ぜいたく(税金の無駄遣い)というステレオタイプな発想で記事をまとめるのはいかがなものかと思います。

問われるべきはワインの質や量よりも、それがどう使われ、どう効果を発揮したかです。以前にも書きましたが、国際会議の主催や賓客の招聘によって日本の外交プレゼンスが高まるのであれば、その際に振舞われるワインの単価が5000円であっても決して高くはないと思います。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

入江さん、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

朝日新聞の記事ですが、いちいち目くじらを立てるのもなんだなあとも思ったのですが、そもそも記事のネタが朝日新聞が外務省に取材したものではなく、記事の仕方も安易ならば記事のまとめ方も安易だったのでつい書いてしまいました。

最近読んだ本の一節に「マスコミは自由な報道が可能だが、ともすれば政治や行政をセンセーショナルに非難するばかりで、かえって、国民の政府への幻滅と不信感をあおり立てる」というのがありました。これはインドのことなのですが、政府を揶揄することが目的としか思えない記事をみると日本にもあてはまる話かもしれないなあと感じました。

投稿: participant | 2007年1月 4日 (木) 00時39分

この件に関して、自分で書こうかと思いましたが、バタバタしている
うちに年が明けました。全くその通りです。ご丁寧に最高価格の
シャトームートンロートシルトの値段まで書き加えるセンスのなさ。
もてなすお客は庶民ではないのです。記事自体は総予算が同程度で
単価が下がって量が増えたがまだまだ、というニュアンスでした。
だが熟成しないワインを保存するための場所や経費の方が問題です。
本質と違うところで庶民感覚を振りかざす高給取りがいる限り、
権力の暴走を看視するメディアとして機能しないと感じました。
この記事こそ日本のメディアの危機を感じます。

投稿: 入江たのし | 2007年1月 2日 (火) 03時20分

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