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2007年1月

2007年1月31日 (水)

「法令遵守」が日本を滅ぼす

Hourei_2 「「法令遵守」が日本を滅ぼす」(郷原信郎著、新潮新書、680円)を読みました。

帯にある「閉塞感、事なかれ主義、蔓延する弊害の数々・・・あなたの会社もコンプライアンス病?」という文句に思わず買ってしまった人も多いはずです。

法令遵守はもちろん重要ですが、守るべき法令が時代にそぐわなくなっている場合は、法令遵守をしていても社会的要請に応えていないというケースが出てきます。

たとえば国の場合「予算の単年度主義」というものがあります。ほぼ工事完了の目処は立っているが年度内の完工が無理な場合、年度を越えると支払いができなくなるため、完工したものとみなして(「みなし完工」)、支払いをしてしまったとします。実態上は問題ないはずですが、コンプライアンスには違反しているので、発注者も受注者もケシカランということになります。

しかしこのようなケースでは、制度の硬直さのツケを受注者にまわしているようにも思います。

法令が社会的要請にあっていない場合、それに応じて法令を変える必要がありますが、それができる立場にない者はどうしたらようでしょうか。

「法令遵守が日本を滅ぼす」では、締めくくりとして、組織の構成員一人一人が社会的要請に鋭敏性をもっていればそれは組織の鋭敏性の強化につながり、組織は進化すると書かれています。私もせめてアンテナを高くするよう、努めたいと思います。

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2007年1月28日 (日)

ODA実績の見方

フォーサイトのHPに今月号の紹介として「「真のODA改革」」はこれから始まる」と題する記事が掲載されています。立ち読み用の記事なので途中までしか掲載されていないのが残念ですが、この中で以下のような記述があります(強調は引用者)。

日本は一九八〇年代末から九〇年代末まで世界のトップ・ドナーだった。九一年から九年連続で世界一の援助額を出し、九九年の百五十三億ドルは二位の米国を六十億ドルも上回った。その印象が強いせいか大半の日本人はいまも日本を世界有数の援助大国と考えているが認識を改める時期に来ている

 〇五年のODA総額(支出ベース)こそ、米国に次ぐ二位を維持したが、緊急的なイラクへの債権放棄が計上されたからで、本来なら、ODAを増やしている英国、フランス、ドイツに抜かれ、五位だった。転落が一、二年延びたに過ぎない。国民一人当たりの負担額は十七位。各国際機関への出資・拠出金も以前は軒並み日本が首位だったが、いまは国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)で四位、国連開発計画(UNDP)でも六位など、見る影もない。

外務省のODAホームページを見ると毎月のように新たに供与した援助の情報が掲載されていますが、他の国はもっとやっているというのでしょうか。

「ODA実績」という時、留意すべきは、OECDの開発援助委員会が公表するODA実績は、支出純額ベースであるということです。純額というのは、援助国から途上国に流れたお金から、途上国から援助国に戻ってきたお金を引いた額という意味です。

Netdisburse2005 2005年の支出純額ベースで表した各国のODA実績は左のとおりです。フォーサイトの記事のとおり、日本は2位ですが、3位~5位のイギリス、ドイツ、フランスとの差は僅少です。

他方、単純に援助国から途上国に流れたお金だけを集計すると次のようになります(グロスディスバースベースといいます)。

Grossdisburse2005 これをみると、アメリカには及ばないものの、日本からの資金の流れは18億ドルを越えて3位~5位の欧州勢に大きな差をつけており、日本が援助大国であるというイメージと合致しています。

この2つの表の差が意味するところは、日本の援助の特徴として、途上国に低利・長期で資金を融資する形態での援助(いわゆる円借款)が多いことから、過去に貸し付けた資金が日本に戻ってきているために、支出純額ベースではODA実績が縮小しているということです。他の国は贈与での援助が多いために、こうしたことはあまり起きません。

日本がODAを急激に増やしたのは1980年代以降ですが、融資した資金は今後も返済され続けるでしょうから、支出純額ベースで2位の地位を維持しようとすれば、返済をさらに上回るペースで新規資金を途上国に供与する必要があります。

返済があること自体は、希少なODA資金の再利用につながるので悪い話ではないのですが(特に経済が順調な中国やインドからの返済をアフリカなどの援助に充てるような場合)、いずれにせよ、支出純額ベースでODAを増額することはかなり厄介な課題といえそうです。

なお、各国のODA実績についてはOECD開発援助委員会のHPからExcel形式でのダウンロードが可能です。

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2007年1月27日 (土)

入着賞金占有率

先日エントリした「数字でみるサンデーサイレンスの偉大さ」のグラフについて、上位陣以外はつぶれてしまってよくわからないので、上位50頭について以下の表を掲示します。

  馬名 入着賞金 占有率
1 サンデーサイレンス 768,684 11.2%
2 フジキセキ 257,723 3.7%
3 ブライアンズタイム 225,882 3.3%
4 ダンスインザダーク 219,278 3.2%
5 サクラバクシンオー 217,475 3.2%
6 エルコンドルパサー 186,829 2.7%
7 エンドスウィープ 156,139 2.3%
8 スペシャルウィーク 150,273 2.2%
9 フレンチデピュティ 142,991 2.1%
10 オペラハウス 135,230 2.0%
11 アグネスタキオン 126,945 1.8%
12 アフリート 112,369 1.6%
13 アドマイヤベガ 115,236 1.7%
14 タイキシャトル 107,622 1.6%
15 マヤノトップガン 104,102 1.5%
16 キングヘイロー 100,999 1.5%
17 グラスワンダー 94,417 1.4%
18 フォーティナイナー 87,816 1.3%
19 バブルガムフェロー 87,279 1.3%
20 クロフネ 78,177 1.1%
21 コマンダーインチーフ 76,270 1.1%
22 フサイチコンコルド 75,476 1.1%
23 ホワイトマズル 72,219 1.0%
24 マーベラスサンデー 71,177 1.0%
25 エリシオ 64,263 0.9%
26 ステイゴールド 63,226 0.9%
27 ティンバーカントリー 50,913 0.7%
28 マイネルラヴ 50,593 0.7%
29 スターオブコジーン 48,787 0.7%
30 チーフベアハート 48,658 0.7%
31 ジェイドロバリー 47,643 0.7%
32 タバスコキャット 47,422 0.7%
33 トウカイテイオー 47,410 0.7%
34 ボストンハーバー 46,357 0.7%
35 メジロライアン 44,690 0.6%
36 タマモクロス 41,604 0.6%
37 ヘネシー 41,229 0.6%
38 サッカーボーイ 39,943 0.6%
39 タヤスツヨシ 38,253 0.6%
40 ジェニュイン 37,602 0.5%
41 アジュディケーティング 37,322 0.5%
42 クロコルージュ 36,508 0.5%
43 パラダイスクリーク 35,202 0.5%
44 リンドシェーバー 33,143 0.5%
45 サクラローレル 32,575 0.5%
46 ラムタラ 32,100 0.5%
47 スキャン 31,438 0.5%
48 デヒア 30,358 0.4%
49 ジョリーズヘイロー 30,266 0.4%
50 ヘクタープロテクター 30,159 0.4%

この表をみると、改めてサンデーサイレンスとそれ以外の種牡馬の差とともに、種牡馬間の競争の厳しさも併せて感じます。

熱帯雨林では大木が倒れるとその下で待機していた植物達の熾烈なレースが始まりますが、サンデーサイレンスが占めていた11.2%をめぐるレースは誰が制するのか、大変興味深いところです。

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2007年1月26日 (金)

直線の魅力

Racingstripes 最近、「レーシング・ストライプス」と「夢駆ける馬 ドリーマー」の2本の競馬物映画を見ました。

「レーシング・ストライプス」は、競馬にあこがれたシマウマが、ポニーやペリカンなど牧場の仲間の応援を得ながらサラブレッド相手にレースに挑む話。

一方の「夢駆ける馬」は、競走馬として致命的な怪我をした牝馬が、小さな牧場の父娘の看護と調教によって復活するというお話で、実話がベースになっているそうです。

「夢駆ける馬」の方は、映画のなかでグランドスラムフサイチペガサスが登場するなど、競馬ファンなら「おお」と思うシーンが多い一方、レーシング・ストライプスは、サラブレッド達がシマウマを集団でいじめたり、まあ滅茶苦茶な話なのですが、私は、面白さでは「レーシング・ストライプス」に軍配を上げます

なぜか。それは直線の描き方にあります。

両方の作品ともレース最後の直線がクライマックスになっていますが、レーシング・ストライプスの方が直線の興奮がストレートに伝わってきました。直線シーンの爽快感は、それまでのお話のばかばかしさを吹き飛ばしてありあまるものがあります。

一方の夢駆ける馬は、スローモーションを挟んでしまったために、かえって競馬のスピード感や興奮が生まれなかったように思います。

競馬の魅力は、やはり最後の直線にあり、ですね。

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2007年1月25日 (木)

階層組織

勤め先の若者2名が立て続けに転職するという話を聞きました。辞める2人にはエールを送りたいですが、同僚を失うというのはさびしいものです。

昨日紹介した「問題はグローバル化ではないのだよ、愚か者」の中の一節にこんなのがあります(強調は引用者)。

一つめ、階層組織は柔軟性にかけ、外部の変化への適応が遅い。情報がトップに届くまでに時間がかかるし、各階層では現状維持にそれなりの既得権があるから、悪い知らせを上層にあげることを躊躇する。

(中略)

二つめ、階層組織に属する人たちは自立して動くエージェントというよりも、情報伝達役であることのほうが多い。これがいちばん裏目に出るのは、働く人々のやる気や動機づけの面だ。だいたい大規模な階層組織はどこでも、暗々裏に、あるいはおおぴらに陰鬱な雰囲気があるもので、とくに本部にはその傾向が強い。大半の人々はやる気の起こらない下層から抜け出られない。激しい変化の時代だというのに、多くの労働者は迅速に革新的な対応をしようという意欲をもてない

若い人たちから辞めていくというのは、単に転職のチャンスが多いからという理由のほかに、上記のような背景があるのではないかと思いました。外資に行く人が多いのですが、転職者の話によると、外資はフラットな組織形態のところが多く、雰囲気も、少なくとも「陰鬱」ではなさそうです。

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2007年1月24日 (水)

問題はグローバル化ではないのだよ、愚か者

479421208909 少し前の本ですが、「問題はグローバル化ではないのだよ、愚か者」(J・F・リシャール著、吉田利子訳、草思社、1,700円)を読みました。

タイトルは刺激的ですが内容は穏当です。本書のポイントは、グローバルな問題に国民国家や国際機関、国際条約といった既存の枠組みが対応できていないため、これを補完する枠組みとして、フラットな政府、市民社会、産業界からなる専門的な「地球規模問題ネットワーク」を設け、課題毎に次の20年で実施すべきことを整理し、評価クライテリアを設けて国や関係者の取組みを評価し、公開してはどうかというものです。

最初に読んだときは、そんなネットワークが有効なのか?と思いましたが、筆者が例としてあげている世界ダム委員会の活動をみると、やりようによっては影響力を持つかもしれないと思うようになりました。

また、各国の取組みを評価し、公表することによって行動を促すという点も、アメリカの1シンクタンクに過ぎないCGD開発コミットメント指標が大きな注目を集めていることに鑑みると(日本の外務省もHP上で反論しています)、このアプローチも有効そうです。

実際にはこうした世界レベルのフラットなネットワークの動きはまだ実現しておらず、IT技術を駆使しても難しさがあるのでしょうが、筆者の柔軟な思考には学ぶべきところが多いと感じました。

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2007年1月20日 (土)

幸せのちからと再チャレンジ

朝日新聞の記事より。

主演映画「幸せのちから」の宣伝のため来日中の米国の俳優ウィル・スミス氏が18日、首相官邸に安倍首相を訪ねた。

映画は、子連れホームレス暮らしから脱して証券マンとして成功する実話をもとにしている。再チャレンジ政策や教育再生を看板政策に掲げる首相に対して、スミス氏は「首相が唱えていることと合致している。一番貧しいのはアイデアがないことだ。何をしたい、何になりたいかが重要だ」と説明。首相は「素晴らしい考えだ。その考え方こそが人を挑戦させる」と応じた。

「幸せのちから」は予告編しかみていませんが、見たら私もきっと感動すると思います。

が、しかし。

この実話に基づく映画のあらすじは、5歳の子どもを持ちながらホームレスになった父親が証券会社の「6カ月間無給、採用されるのは100人中1人」という試験採用に合格して成功するというものです。

映画のモデルになった父親は立派だと思いますが、6ヶ月間無給で働かせたあげくに99人は採用されないという過酷な競争社会は、私は願い下げです。

日本にいるとどうしてもアメリカの影響を強く受けますが(ホワイトカラー・エグゼンプション制度もその一例)、世界には別の社会のあり方(スウェーデンやフランス)もあるということを知っておくことは重要だと思います。

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2007年1月19日 (金)

キングカメハメハの妹、カワカミプリンセスの妹、シュアハピネスの妹が激突

netkeibaの記事より。

注目されるのは日曜京都6Rで、キングカメハメハの半妹ジャングルバード、カワカミプリンセスの半妹ハートフルメロディ、ファイトガリバーの仔トップエクセレントなど、クラシックホースの娘や妹が激突する。

ウワー。

実はこのレースに私の出資馬でシュアハピネスの全妹、グロリーゲインも出走します。

栗東坂路でまだ56秒台を切ったことがなく、今週は時計を出していないなど、いささか不安な門出ではありますが、デビュー戦特有のドキドキ感を楽しみたいと思います。気持ちで走るタマモクロス産駒なのでそのあたりに期待です。

なお、土曜日にはマイネルクルーガーが若駒ステークスに出走します。ダートでの勝ち鞍しかないとはいえ、一応メンバー中唯一の2勝馬ですのでいいところをみせてほしいものです。ここを勝つようだと、これはもう、すごいことなんですが。

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2007年1月18日 (木)

理想の生活

眠たいと思ったときに、眠気覚ましのコーヒーを飲む代わりにその場で寝られる生活。

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2007年1月15日 (月)

グラフで見るサンデーサイレンスの偉大さ

Photo_1今年からいよいよポスト・サンデーサイレンスの時代が本格化しますが、これは競馬界にどういうインパクトをもたらすのでしょうか。

netkeibaの2006年のリーディングサイヤーのデータで集計すると、入着賞金ベースではサンデーサイレンスだけで全体の11.2%を獲得しています。なんだ、1割か、と思うかもしれませんが、2位のフジキセキは3.7%、20位のクロフネでは1.1%にすぎないのですから、やはり傑出しています。これを円グラフで表すと左上のとおり。

Photo_2 重賞勝ち数でみると、サンデーサイレンスの占有率は23.7%4レースに1つはサンデーサイレンス産駒が勝っているわけです。この大きなパイを他の種牡馬で争奪するわけですが、そのなかで頭角を現すのは誰でしょうか。

実は2006年、サンデーサイレンスに次いで重賞を勝ったのはオペラハウス産駒だったりします。「ええーっ?」という感じですが、2冠馬メイショウサムソンに加え、スプリングゲント、コウエイトライの障害陣が頑張った成果です。オペラハウスの長距離ヒッター振りがまた一つ明らかになった形ですね。

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2007年1月14日 (日)

保険会社のCSR

第一生命がベトナムの生保を買収したというニュースが日経新聞にありました。これ以外にも最近は東南アジアなど新興市場への進出が進んでいるようです。

富裕層を中心とした顧客のニーズに応えていくということですが、開発途上国で保険サービスを開始するということで、その保険のノウハウを貧困層にも便益をもたらすマイクロインシュアランスに生かせないかと思います。

貧困層は、自然災害や疾病といったショックに対してとりわけ脆弱で、そうしたときに頼りになる保険サービスに入ってないことがほとんどです。これに対処するのが少額保険(マイクロインシュアランス)ですが、リスクに関するデータが不足していたり、再保険がなかったりすることで民間企業が参入できないとされています。

民間企業も損失が出るようでは参入できないでしょうが、例えばデータ蓄積等コストがかかる部分に公的資金(例えばODA)の支援を得ながら、小規模にCSR活動としてマイクロインシュアランスのサービスを提供するというアイデアはどうでしょう。

各保険会社のHPでCSR活動をみてみると環境面での活動や社員のボランティア活動等が目立ちますが、本業の保険業務のノウハウを生かしたCSR活動というものがあってもいいのではないかと思います。

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2007年1月13日 (土)

毎日新聞の社説「ODAの戦略化」について

1月11日の毎日新聞に「ODAの戦略化 実施機関の一元化は好機だ」とする社説が載っていました。

グレンイーグルスサミットで行ったODA増額の公約を守ること、援助が相手国にとって適切で、経済社会の底上げと貧困削減を達成して評価を得るべき、という主張に賛同します。また、貧困削減や平和構築、地球温暖化防止などの新たな課題に対処すべきという点もそのとおりだと思います。

ただし、以下の主張はどうでしょうか。

これまでの援助を振り返れば、学校や井戸、衛生関係などの小口で地域に密着した案件に少額の資金を供与する草の根・人間の安全保障無償は成果を上げている。生活インフラなど生活改善に役立つ度合いが高いからだ。

戦略性というのであれば、今まで以上にこうした援助の比率を高めていくことが望ましい。一般会計のODA関係費が減少しているのであればなおさらである。地に足のついた小口の援助を広く展開することで、予算の減少をカバーするのである。

ここでは、ODAを戦略化するには、援助プロジェクトは1件1件の規模を小さく、また教育分野・保健衛生分野の支援を増やすことが重要とされています。

私は、ODAは、プロジェクトの大小や、対象分野で良い・悪いを論じられるものではないと思います。

OECDの開発援助委員会(DAC)では、援助を評価する際の基本となる以下の5項目を定めており、援助の良し悪しはこれらの項目にあてはめてみて評価するべきです。

効率性
 プロジェクトにおける各種資源の「投入」は、効率的に「成果」に転換されたか。別のより良い「投入」で同じ「成果」を得ることはできなかったか。手段・期間・費用などの側面からプロジェクトの適切度を検証する。
目標達成度
 プロジェクトの目標がどの程度達成されたか。達成度が不十分である場合は、将来に達成される見込みはどれくらいあるのか。
インパクト
 プロジェクトの対象地域、対象グループに対して、プロジェクトがどのような正または負の社会的、経済的、技術的効果をもたらしたか。予見可能な効果のみならず当初予見できなかった効果も含まれる。
妥当性
 プロジェクトは被援助国側の援助政策、開発政策や優先度と合致していたか、現在も合致しているか。
自立発展性
 プロジェクトの結果として生じた正の効果が、プロジェクト終了後もどれだけ持続しているか。被援助国側の実施機関の運営体制や被援助国政府の支援状況を検証する。
(外務省HPより)

開発援助のニーズは、その国により様々です。毎日新聞の社説が言うように、小口の案件を供与することでベーシックヒューマンニーズを改善することがその国の開発課題に合っている場合もあれば、基幹道路や港湾、発電所などのインフラを整備することにニーズがある国もあります。

要すれば、援助の大小・対象分野の如何にかかわらず、開発途上国の経済社会の発展にどの程度の「インパクト」を与えたかが重要なのであり、ODAの戦略化とは、インパクトを最大化することではないかと思います。

他方、日本のODAが開発途上国の国家予算に占める割合は往々にして微々たるものなので、インパクトを大きくするためには、開発事業が持続的に効果を発揮するものであったり(持続性)、他の類似事業のモデルとして模倣可能なものであったり(レプリカビリティ)、制度能力を改善するものであったり(能力開発)する必要があります。これらをもたらすことこそが、ODAを供与する意義であり、また、ODAの難しいところでもあります。

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サオヒメ正念場

調教ではオープン馬並みの時計を出すのになぜかレースで結果が出ない馬がいます。

今日中山6Rに出走するサオヒメもそのタイプです。今週の時計は、

美南W良  64.0  49.8  37.0  12.5 (2) 強 目

この時計と、血統(父サンデーサイレンス、母ハルカゼ)からすれば500万条件ならいい勝負をするものといつも期待してしまうのですが、最近は結果が伴いません。

菊沢ジョッキーは前走後「短距離戦で気を抜かせず走ったほうがよさそう」とコメントしており、1200m戦のここは同馬にとって正念場となりそうです。

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2007年1月11日 (木)

ハイシャパラルについて

Highchaparral_1グリーンラッシーで検索して来られる方が多いようなので、父ハイシャパラル(写真)について少し。

ハイシャパラルの情報については、同馬が繋養されているクールモアスタッドのHPに詳しいです。ここではハイシャパラルが勝った主要なレースの映像もみることができますが、いずれも直線のアクセレレーションが素晴らしいですね。躍動感溢れるフォームも印象的です。

種牡馬としての実力は未知数ですが、Pedigree Noteには似たような血統構成で種牡馬として成功しているインザウイングスを例にとって相性のよさそうな配合が書かれていて参考になります。

これによれば、まずシャーペンアップ系が、その次にはネバーベンド系がニックスとして挙げられています。ちなみにこの2つの系統はグリーンラッシーの母系にしっかり入っており、相性はいいようです。

ただし、クールモアのページにリンクが張ってあるeNickなるものでグリーンラッシーとの配合をチェックしてみると、父方がサドラーズウェルズ系と母の父がグリーンダンサー系の組み合わせではステークスウイナーは1頭も出ていない、ということらしいです。あれま。

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2007年1月10日 (水)

アジアのガバナンス

Governance 正月休みに「アジアのガバナンス」(下村恭民編著、有斐閣、2200円)を読みました。

ガバナンスの基礎理論から標準的なガバナンス論の批判的検討、主要な開発途上国のガバナンス比較、開発援助における取組み等について分かりやすく書かれている良書と思います。

特に、複数あるガバナンス項目の中には経済発展にとって重要な「戦略的ガバナンス項目」があるという指摘や、欧米でいうところのグッドガバナンスとは形態が異なるグッドガバナンスが開発途上国にはあり、それを伸長させていくアプローチが重要という主張は大変勉強になります。

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2007年1月 8日 (月)

投函

申込用紙にグリーンラッシーの05と書いて投函。

データからはミスタープロスペクター系かグレイソヴリン系の牡馬で中位価格帯の馬が堅実と分かっていても、そのカテゴリに入らない馬に申し込んでしまうというのは自分でもなんだかなあと思いますが、趣味でやっていることなので好みに素直に従うことにしました。

さて今日は昨年の3次募集馬のマル外、マイネルクルーガーが京都で出走します。クラブのホームページでは「勝ち負け」となっていますが、ぜひいいレースを期待したいと思います。

【レース後追記】
マイネルクルーガーがやってくれました! 3コーナー過ぎから馬なりで進出。直線抜群の手ごたえで先頭に立ったときはしびれました。鮫島良太騎手は馬の行く気に任せた好騎乗だったと思いますが、馬もレースを覚えてきたような感じがします。

これでオープン入り。オープンのダート戦は数が少なくなるので、芝のクラシックトライアルに挑戦でしょうか。いずれにせよ非常に楽しみになってきました。

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2007年1月 7日 (日)

働くお母さん

グリーンラッシーについて調べていたら、面白いことを発見しました。

レーシングポストのサイトでGreen Lassyの競走成績を調べると5戦2勝、2着1回、3着2回という堅実な成績をおさめています。勝ち鞍は未勝利戦とハンデ戦、距離はそれぞれ2800m、2600mという長距離戦で、グリーンラッシーの05も父がハイシャパラルということでスタミナはたっぷりありそうです。

ところでこの2つのレースの短評をみると、She is in foal to High Chaparral (彼女(グリーンラッシー)はハイシャパラルの子どもを宿している)ということが書いてあります。日本では、引退してから繁殖牝馬になるのが通常ですが、グリーンラッシーはお腹に赤ちゃんがいながら2つの長距離戦を勝ったわけです。すごいですね。

昔、エンバイロンメントフレンドという種牡馬兼競走馬がいましたが(G1ホースです)、欧州は牧場と競馬場の垣根が低そうです。

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2007年1月 5日 (金)

プロムス

NHKBSハイビジョンでやっていたプロムス最終夜コンサートを見ました。

「ルール・ブリタニカ」「威風堂々」を楽団にあわせてイギリスの津々浦々の観客が合唱する姿は人の心を揺さぶります。かなり感動しました。

イギリス人ではないので実際に会場にいってもあの盛り上がりには参加できないと思いますが、それでも聴きに行きたいと思わせるものがあります。最終夜以外であれば比較的楽に入れそうなので、夏にイギリスに行く機会があればいいのですが。

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2007年1月 4日 (木)

ヤバい経済学

Yabaiアメリカで犯罪率が下がった真の原因は何か、7勝7敗で千秋楽を迎えた力士の勝率は、子どもの学力向上のために親は何をなすべきか、といった事柄をデータとインセンティヴの考え方を組み合わせて世の中を違う角度から分析する本。

「フューチャーポジティヴ」が去年読んだ本で最もためになる本なら、本書は最も面白い本でした。

この本を読んだあとは、きっとデータを分析してみたくなるはずです。この本の著者とは比べるべくもありませんが、例えば以前エントリした「障害競走はどのくらい危険なのか」「クラブのマル外馬の成績」あたりは多少この本に影響されて書いたところがあります。

今調べてみたいのは、引退するジョッキーの引退当日の連対率・複勝率が当該ジョッキーの生涯成績と比べてどうか、また、引退後調教師になるジョッキーとそうでないジョッキーとの間での比較はどうか、という点です。もっとも、もし前者の方が引退当日の成績がいい、とかいう結果が出たら競馬が嫌になりそうですが・・・。

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2007年1月 1日 (月)

あけましておめでとうございます

皆様、あけましておめでとうございます。横浜は快晴の新年です。

今年の抱負は、せめて自分の狭い関心分野だけでもリテラシーを高め、思考能力を強化し、背伸びしてでも発信をしていくことです。なかなか言うは易く行うは難しではありますが・・・。このブログも発信の場になるかと思いますが、皆様引き続きおつきあい頂ければ幸いです。

2007年が皆様にとってよい年でありますように。

今年もよろしくお願いいたします。

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