幸せのちからと再チャレンジ
朝日新聞の記事より。
主演映画「幸せのちから」の宣伝のため来日中の米国の俳優ウィル・スミス氏が18日、首相官邸に安倍首相を訪ねた。
映画は、子連れホームレス暮らしから脱して証券マンとして成功する実話をもとにしている。再チャレンジ政策や教育再生を看板政策に掲げる首相に対して、スミス氏は「首相が唱えていることと合致している。一番貧しいのはアイデアがないことだ。何をしたい、何になりたいかが重要だ」と説明。首相は「素晴らしい考えだ。その考え方こそが人を挑戦させる」と応じた。
「幸せのちから」は予告編しかみていませんが、見たら私もきっと感動すると思います。
が、しかし。
この実話に基づく映画のあらすじは、5歳の子どもを持ちながらホームレスになった父親が証券会社の「6カ月間無給、採用されるのは100人中1人」という試験採用に合格して成功するというものです。
映画のモデルになった父親は立派だと思いますが、6ヶ月間無給で働かせたあげくに99人は採用されないという過酷な競争社会は、私は願い下げです。
日本にいるとどうしてもアメリカの影響を強く受けますが(ホワイトカラー・エグゼンプション制度もその一例)、世界には別の社会のあり方(スウェーデンやフランス)もあるということを知っておくことは重要だと思います。
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