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2007年2月28日 (水)

日本版NSCは機能するのか

日本版の国家安全保障会議(NSC)が話題になっていますが、この構想はうまく機能するのでしょうか。

本日の読売新聞社説ではこのように書かれています(強調は引用者)。

現在の安全保障会議は、事実上、各省の報告を承認するだけの場だ。日本には、外交・安全保障の国家戦略を総合的に企画立案する機関がない。

日本版NSCの中核は、首相、官房長官、外相、防衛相の4人による少人数の閣僚会議である。人数を絞り、首相主導の密度の濃い議論を頻繁に行うことで、外交・安保の基本方針や政策は無論、緊急事態にも、首相が迅速に的確な判断を下せるようになる。

既存の安全保障会議が機能していないからこれを廃してNSCを設置するというわけですが、この説明はわかったようでわかりません。既存の安全保障会議は首相が議長で、外務大臣や財務大臣、防衛庁長官(法の設置当時)など8名の国務大臣が参加するものですが、たかだか8名の出席者の会議が「関係者が多い」という理由で機動力をなくすものでしょうか?

これと似たような議論が昨年ありました。

官邸の対外経済協力会議が機能していないので、「我が国の海外経済協力に関する重要事項を機動的かつ実質的に審議し、戦略的な海外経済協力の効率的な実施を図るため」に海外経済協力会議が発足しました。

この際も、対外経済協力関係閣僚会議は参加者が多く、形骸化しているので、人数を主要閣僚に絞った首相主導の会議を、という議論がありました。

当時、私はこんなことを書いたのですが、その後海外経済協力会議の発足によって日本の海外経済協力は変わったでしょうか。

海外経済協力会議の内容は非公表ですが、概要はこちらでみることができます。開催は1~2ヶ月に1回、時間は30分から1時間。対外経済協力関係閣僚会議の協議概要もこちらでみられますが、大幅に「機動的・戦略的になった」かどうかの判断は難しいところだと思います。

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