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2007年3月11日 (日)

グロスディスバースの重要性

OECD開発援助委員会(DAC)のリチャード・マニング議長が先日来日しましたが、その際行った講演会の模様が日本国際問題研究所のHPで見ることができます。

マニング議長は、イギリスの援助実施機関であるDFIDでキャリアを積んできた開発援助の専門家ですが、近年はDAC議長として活躍しており、講演会の内容もコンパクトながら抑えるべき点を抑えたものとなっておりさすがという感じです。

さてその中で、以下のような発言があります(強調は引用者)。

各国の開発援助総額に占める割合を概観すると、日本のシェアの低下が見られる。日本の相対的な重みがDACの中でも相当変化したといえよう。(中略)2010年の日本のODA額はドイツ、フランス、イギリスを下回ると推測する者もいる

Dacodaネットディスバースベース(日本から途上国に流れるODA資金と途上国から返済される資金の差)の援助量で測った日本の地位低下は、ODA新聞から拝借した左の表にみるとおりですが、この表が即日本の相対的な重みが変化していることにつながるかというと、私はそうではないと考えます。

それは、以前にも書いたように、グロスディスバースベースでの数字では、日本はアメリカには及ばないものの、堂々の2位です。

グロスディスバースとは日本から途上国に流れているお金の量で、すなわち、今現在日本が開発途上国を支援しているプロジェクト・プログラムの多さを示します。したがって、過去に供与した資金の途上国からの返済によってDACの定義上のODA実績は減っていますが、途上国の現場における日本のプレゼンスは大きく、DACにおける日本の役割も引き続き重要であるというのが私の考えです。

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