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2007年3月29日 (木)

White man's burden

Whitemansburden ウイリアム・イースタリーのWhite Man's Burdenを読みました。前著同様、大変勉強になる内容です。

世界中の裕福な子どもたちにはハリー・ポッターの最新刊が発売日に何百万部も届くのに、巨額の開発援助が供与されているにもかかわらず、ほんの数十セントのワクチンが貧しい子どもたちに届かないのはなぜか。

それは、開発援助が、まず計画ありきで、ターゲットとしている貧困層に役立っているかどうかについてフィードバックを得ることがなく、複数の機関が複数のタスクを行うことから集団無責任体制で行われているからである、といのが本書の主な主張です。

開発援助を改善するにはどうしたらよいか? 壮大な計画を打ち上げるのではなく、現場でトライアンドエラーを繰りかえし、厳正な評価を行ったうえで効果があったものを採用しそうでないものは中止する、また、個々の機関に個別のタスクを与え、責任の所在を明確にすることによって徐々に効果をあげることが可能であるとしています。

このほか、開発援助がGDPに割合が多い国ほど停滞し、逆に援助依存度が低く内発的成長を遂げた国が発展している例や、ロシアのビッグバンアプローチの失敗など、西側諸国の開発援助のあり方について示唆にとむ内容となっています。

まだ邦訳はされていないようですが、おすすめです。関連エントリはこちら

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