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2007年5月

2007年5月31日 (木)

対アフリカ支援:日本は合格

U2のボノが共同設立者となっているNGO「DATA」(debt(債務)、AIDS(エイズ)、trade(貿易)、Africa(アフリカ)の頭文字が名前の由来)が昨年のG8サミットで各国がコミットしたサブサハラアフリカ向け援助の実行状況に関するレポートを出しました。

それによると、公約を守っているのは日本とイギリスの2カ国のみだそうです。

各国政府の公約の実施状況をモニターしようという声は、スマトラ沖地震の津波被害の復興支援のころから強くなってきたと記憶していますが、確かにこのような形で「通信簿」が公開されることは「口先だけの国」に対するプレッシャーとして有効に働くでしょうね。

他方において、未達成の国全てがケシカランかというと、一概にそうも言えないように思います。

例えば、DATAでは債務削減分については評価対象としていないため、債務削減でODA実績を伸ばしたフランスなどは低い評価に留まっています。

また、「援助を増やします」といっても、実際には良い案件を形成するためにはそれなりの時間を要するため、公約達成にむけて実際に資金が流れているか否かを判断するには、もう少し時間をみる必要があると思います。

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2007年5月30日 (水)

メゾン・ド・カンパーニュ

財布の中を整理していたら、パリにいたころに行ったレストランのカードが出てきました。

Maison de Campagne
18 2, Rue Pierre Demours, 75017
Paris France
01 45 72 28 51

写真が手元にないのが残念ですが、その名の通りフランスの田舎家をテーマにしたレストランで、いつもきれいな花で飾られていて雰囲気のある場所です。

店内にはワインカーブがあり、その中に入って好きなワインを選ぶことができます。といってもよくわからないので、私の場合は値段が手ごろなものを選んでいただけですが、こうした趣向はなかなか面白いです。

料理はオーソドックスなフランス料理で、肉料理・魚料理とも私には十分おいしく感じられました。

場所はテルヌ広場の近くで、凱旋門からも悠々徒歩圏です。もし今秋にでもウォッカを見にパリに行かれる方がおられればぜひ。

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2007年5月29日 (火)

現代の貧困

Hinkonちくま新書から出ている「現代の貧困」(岩田正美著、700円+税)を読みました。

ワーキングプアや貧困家庭の問題がアネクドート的に語られる記事はよく目にしますが、本書ではそうしたアネクドートは極力抑えられ、貧困の定義のあり方から統計の取り方、実際の統計データにもとづく分析がわかりやすく書かれています。

特に印象に残ったのは、

  • 戦後のある期間が過ぎてから日本では貧困問題は解決したものと考えられ、貧困に関する統計がとられなくなってしまったこと
  • 貧困は一過性であれば問題は少ないが、貧困から抜け出せないことが問題であること。
  • それを知るためには、異時点間で個人や家計の経済状態を調べるパネル調査が必要であること
  • 数少ないパネル調査の結果からは、貧困に結びつきやすい要素(子どもの数、離死別経験、学歴など)が浮かび上がってくること
  • 日本では社会保険と生活保障の間に落ち込んでいる人たち(勤労可能なワーキングプア等)への所得保障が弱いこと

などの点です。

なお、本書によれば、OECDが2005年に公表した国際比較で日本は、10等分された所得階層のうち下から3つの階層が再分配後に得た所得のシェアで、先進国19カ国中、下から2番目だそうです。

要するに国家の所得再配分機能が弱いということですが、貧困という「あってはならない状態」を是正し、安定した社会を創るためにはやはり国家の機能が重要である、という印象をもちました。

そして国家に再分配機能を信託する市民としては、どういう社会でありたいかを、本書で取り上げているような統計、データとその分析に基づいて考えることが重要なのだな、とも。

というわけで、ここ最近読んだ本のなかではかなりの良書でした。

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2007年5月27日 (日)

鳥肌が立つとはこのこと

スポーツ観戦しながら首筋に鳥肌がたつ感覚を覚えたのは初めてかもしれません。

ウオッカの直線の切れ味はそれぐらい素晴らしかった。

いくらダイワスカーレットが男勝りだと言っても、NHKマイルカップを牝馬のピンクカメオが勝ったと言ってもクラシックディスタンスでは話は別だろう、と思っていました。しかし、並み居る牡馬たちを3馬身ちぎった強さに感動しました。

やはり競馬はすばらしい。

しかし、時間がたって冷静になってみると、フサイチホウオーがかかってしまったのとヴィクトリーの出遅れはなんとも痛かったですね。流れに乗れていたタスカータソルテが直線伸びなかったのは現時点での実力ということでしょう。期待の高い馬だっただけに残念。

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【ダービー】過去になぞらえる

いよいよダービー。

他に賞金の高いレースがあったとしても、その華やかな雰囲気や季節の良さ、さまざまな路線の馬が激突するレースの面白さから、やはりダービーは格別の存在です。ゆえに、予想はぜひあてたいところです。

1番人気のフサイチホウオーで、前日売りの段階で単勝1.8倍の絶大な支持を集めています。父のジャングルポケットが皐月賞で負けてダービーで圧勝したことも手伝ってこの人気になっているのだと思いますが、他方、皐月賞で人気しながら負けた差し馬で、ダービーでも惜敗してしまった馬もいます。

古いですが、メジロライアンがそんな馬でした。皐月賞(3着)の内容からダービーでは逆転可能と1番人気に押されましたが、惜しくも2着。

そのときにダービーを制したのは府中の芝2400mは逃げきれないだろうと思われていた皐月賞2着のアイネスフウジンでした。

ヴィクトリーはそのときのアイネスフウジンのイメージに重なります。ヴィクトリーの単勝は7.6倍。皐月賞の内容は展開に恵まれてのものではないだけに、オッズ的にはこちらの方に妙味があります。

この2頭に武豊を鞍上に迎えたタスカータソルテ、実績のわりに人気が全くないローレルゲレイロを加えて、

◎ヴィクトリー
○フサイチホウオー
▲タスカータソルテ
△ローレルゲレイロ

でどうでしょう。

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2007年5月25日 (金)

クーリエ・ジャポン

フランスから帰ってきて半年以上が過ぎて、なんとなくアンテナが下がってきたような気がします。

そんなときに電車のつり広告で「クーリエ・ジャポン」が新装刊されたことを知り、早速買ってきました。

クーリエ・ジャポンは、各国の新聞・雑誌から面白そうな記事を切り抜いて日本語に訳したものですが、各地のメディアにこれだけ容易にアクセスできるのは効率的というほかありません。結構読み応えがあってこれで580円ならば安い。

たまには競馬ブックのかわりに通勤の友にするかな。

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2007年5月24日 (木)

長い大臣名

これまでフランスには開発協力を所掌する大臣として「開発協力相」がいましたが、先日発表されたサルコジ政権下の閣僚名簿をみると、開発協力相は、新たに

「移民・同化・国民アイデンティティ・開発協力相」

となった由。

フランスは旧植民地からの移民が多く、開発協力(援助)は外交政策であると同時に国内問題とも密接に関連していることをあらわしていて興味深いです。

昨年フランス政府が発表した資料では、フランスに来た移民を出身国に派遣する技術協力を強化していこう、としていました。なるほど、自らの出身国であれば事情も文化もよくわかっているでしょうから、これは効果が高そうですね。

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2007年5月21日 (月)

援助の供与停止は有効か

先日、ある新聞で、人権NGOの方が人権侵害を行っている国に対する援助は停止すべきという趣旨のことを述べている記事を読みました。

「そんな国への援助はやめてしまえ!」とはよく聞くセリフですが、「相手の行動を変える」という目的を達成するために、援助の供与停止というのはどの程度有効なのでしょうか。

過去に援助の供与を停止した例としては、私の記憶する限り、核実験を行った後のインド、パキスタンへの円借款の停止、中国への無償資金協力の停止がありますが、援助を停止することによって日本政府の姿勢を示すことは出来たものの、引き続きこの3国は核の保有を安全保障上の重要手段と位置づけており、相手の行動を変えるという目的は達成していません。

人権問題があって長らく援助供与がとまっているミャンマーについても、状況は似たようなものです。

国家財政の半分を他国からの援助でまかなっているような国ならともかく、アジアの国においては国家財政に占める開発援助の割合は微々たるものです。他方、開発援助をとめてしまうことは、「援助を止める!」といった瞬間は溜飲が下がるかもしれませんが、中長期的には持っている外交チャンネルのひとつを放棄してしまうことになります。

援助の供与停止が必要となるケースもあると思いますが、相手の行動を変えたいのであれば、援助の供与停止という手段はこれまでの例を見る限り有効とは言いがたく、それよりも、他の手段も組み合わせて相手国との対話や外交的駆け引きによって働きかけを行っていくほうがいいのではないかと思います。

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2007年5月20日 (日)

クルーガー、昇竜Sは9着

さすがにオープンはレベルが高いというべきか。

勝ったヒシカツリーダーのタイムは1分45秒9で、これは同日の12R古馬1000万下のタイムよりもコンマ5秒も速いもの。マイネルクルーガーは9着とはいえ、走破タイムは1分46秒7で、古馬1000万下の2着馬よりも速いものでした。

レース後の武幸四郎ジョッキーのコメントではコーナーリングがぎこちなかったということで、初めての左回りにとまどった可能性もあります。前走よりも着差は詰めており、着順は悪かったものの、次に期待のもてるレースでした。

次は重賞のユニコーンSでしょうか。出られるといいのですが。

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2007年5月17日 (木)

東京都水道局

朝日新聞の記事より。

世界の30を超す都市の首長らが参加する「世界大都市気候変動サミット」が15日、ニューヨークで開かれ、石原慎太郎・東京都知事が都の環境対策について講演した。都の水道の漏水率が3%と世界でも低いことに関心が集まり、他都市から質問が相次いだ。 (中略)

都によると、浄水場と家庭をつなぐ水道管から漏れる水の割合を示す漏水率は、東京が3.6%。ロンドンで26.5%(00年)、モスクワ、マドリードで約10%、メキシコ市で35%(04年)と世界の大都市では軒並み10~30%で、「一千万都市でこの低さは誇るべき数字」だという。

以前、東京都水道局の方の話を聞く機会があったのですが、1千万の都民に給水している都水道局の運営方式や技術は素晴らしいもので、ぜひこのノウハウを国際協力に生かしたいと言っておられました。

日本は、途上国の主要都市の上水道整備によく資金協力を行っていますが、上水分野については民間活力の導入が盛んで、途上国においてはスエズやビベンディなどの欧州系企業が受託している場合が多い一方、日本では運営ノウハウが、企業ではなく都水道局のような地方自治体にあるため民活に参画することができない、と聞いたことがあります。

日本の資金協力で作られた設備を日本の民間企業が運営し、日本の技術を国際協力に役立てることができるといいのですが、水道局が途上国の都市の水道運営を受託するようなことはできないものでしょうか。

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2007年5月14日 (月)

Excelのオートフィルタは便利

ラフィアンの2007年度募集馬の価格がアップされました。

かつてはカタログが来てから1ページ1ページ丹念に見たものですが、最近はHP上のデータをExcelに貼り付けてオートフィルタにかけるだけで種牡馬別とか生まれ月別、入厩の東西別などに簡単に抽出ができて、便利になったものです。で、

  • 牡馬
  • 関西入厩
  • 価格15万円以下
  • 1~3月生まれ

で抽出したら3秒で候補が2頭になってしまいました。

ダンシングマツリの06 父ホワイトマズル 13万円
インデポジットの06 父トワイニング 15万円 

・・・便利なのはいいのですが、なんだか味気ない。

しかしまあ、全体的に値段が高くなりましたね。平均価格は1980万円、牡馬だけだと2173.8万円で2000万円を優に越えています。ふぅー。

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2007年5月13日 (日)

ドラマ版めぞん一刻

若いころ原作を座右の書としていたので(笑)、思わずみてしまいました。

原作のテンポのよさをドラマで再現するのは難しいだろうなあと思っていましたが、五代裕作役の中林大樹、管理人さん役の伊東美咲はじめ、皆うまく演じていてそれなりに楽しめました。

しかしテレビ欄や番宣にある

携帯もメールもないけど、僕らは一生懸命生きていた!~昭和58年、ボロアパートに咲いた愛と絆」

というのはなんだかなあ・・・。

「めぞん一刻」の素晴らしさは時代を超えて普遍的なもので、最近ありがちな懐古趣味で売るようなもんじゃないと思うのですが。

ところで、1991年の有馬記念を伏兵ダイユウサクが大本命のメジロマックイーンを破って優勝したとき、ダイユウサクは5枠で「ゴダイユウサク」だったんですよね。

その有馬記念も16年前になりますから、もはや昔話ですかね。「めぞん一刻」で描かれた世界が歴史文学になってしまうのも仕方ないのかなあ。

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2007年5月12日 (土)

ヴルメリオ、ただいまラインキング1位

Mvfirstwin

なんのランキングかというと、バブルガムフェロー産駒3歳世代の賞金獲得ランキング。
(JRAのみ、データソースはnetkeiba、検索条件は父バブルガムフェロー、3歳、中央のみ。)

1.マイネルヴルメリオ 1470万円
2.タンティモール          1400万円
3.ブループレミアム    1273万円
・・・
14.サンベルナール    275万円

そのマイネルヴルメリオが京都6R芝2000mに出走します。未勝利を脱出しての昇級戦で相手も強くなりますが、どこまでやれるか楽しみです。というか、1つ勝っていると気持ちに余裕がでますね。

一方、14位のサンベルナールも明日走ります。東京の2R未勝利ダート1400m。こちらは石神騎手の進言に従っての東京ダート1400mへの挑戦ですが、とにかく、なんでもいいから勝ち上がってほしいところです。

【レース後追記】
マイネルヴルメリオは逃げる人気のメイショウジダーンを追いかける展開で、直線きめ脚のある馬たちに差されてしまいましたが、それでも0.3秒差の5着

これまでに負けたタスカータソルテ、イイデレインジャーらがオープンでも活躍していることからある程度やれるだろうと思っていましたが、昇級しても通用しそうなことがわかり安心しました。距離も十分守備範囲ですね。

サンベルナールは差す競馬でしたが、じわじわとしか伸びず、ハナ差で掲示板入りを逃す6着。堅実といえば堅実なのですが、あともうひとパンチなんとかならないものでしょうか・・・。

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2007年5月11日 (金)

国際化は競馬を救うか

今週の競馬ブックに石川ワタル氏の「更なる国際化を求む」という記事がありました。

主たる主張は、競馬の未来はグローバル化にかかっており、海外主要レースの馬券を日本でも買えるようにすることで競馬ファンが増大し、馬券の売り上げも間違いなくプラスへ転じる、というものです。

私は海外競馬に関心があるほうなので、日本で海外の主要レースがライブ中継で見ることができたり、馬券が買えるようになれば素晴らしいと思いますが、これが氏の言うように「超ウルトラC級の革命的意味を持」ち、「3度目の大ブーム到来」をもたらすのは難しいのではないでしょうか。

なぜならば、海外競馬をフォローするにはコストがかかり、十分な情報がない状態では投資意欲(馬券購入意欲)が抑制されるからです。

メンバーが揃った年のジャパンカップでも馬券の売り上げが有馬記念やダービーに及ばないのはそうした事情があるからで、日本のファンが諸外国の馬について日本の馬同様に容易に把握できる環境が整わない限り、海外競馬が競馬ブームの火付け役になるとは考えにくいです。

==============

なお、新たな競馬ファンの獲得に関しては、情報を入手するコストを低減させる、というのが有効ではないかと考えています。

初心者にとっては競馬新聞や競馬用語は難解で、勝負服も見分けはつかないし、馬も騎手もみんな同じに見えます。そうした状態で「さあ賭けろ」といわれても普通は逡巡するでしょう。

そこで、競馬新聞上の記号や競馬用語を使わず、普通の日本語や絵で出走馬の成績や特徴を説明すれば、情報がなくて暗中模索という状態を緩和できるのではないでしょうか。

お手本は、イギリスやフランスのレーシングプログラムです。重賞競走の出走馬は、それぞれ簡潔にプロフィールや特徴が簡潔に書かれており、馬の強さを表すレーティングも記されています。勝負服はカラーで図示されていて、初めての人でもレースを楽しめるような工夫がこらされていて、私は大変重宝しました。

主催者がレーティングを載せたり、「有力馬の一頭です」などと解説を加えるのは困難が伴いますが、参考に値すると思います。

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2007年5月10日 (木)

フランスの援助政策の行方

フランスのシラク大統領は、開発援助に熱心な方でした。

シラク大統領のイニシアティヴのもと、フランスは2012年までに援助量のGNI比0.7%を達成することを約束し、のみならず、開発援助の恒久財源として「国際連帯税」の導入を提唱、航空券の売り上げの一部を開発財源とする措置を他国の参加を待たずに始めました。

近年、二国間援助ではイギリスのDFIDが援助業界をリードしているといわれていますが、フランスも援助行政の改革を進めており、結構イケている、というのが私の認識です。

そのシラク大統領が退陣し、サルコジ氏が大統領が就任します。

サルコジ氏の開発援助に対する姿勢はどうなのでしょうか。朝日新聞の記事によれば、

サルコジ氏はまだ、フランスが世界で果たす役割について、包括的なビジョンを示していない。こうした姿勢には「外交は大統領の専権事項なのに、それを語らない。小粒で、まるで首相候補」(仏外交官)との声も。

とのこと。シラク大統領が残した援助量増額の公約はぜひそのままにして、現状路線を維持してほしいのですが、果たしてどうなるでしょうか。

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2007年5月 9日 (水)

ポリトラックが競馬を変える

昨日は帰宅途中に電車が事故で1時間以上もとまってしまったため、缶詰になった車内で「競馬ブック」を隅々まで読むことができました。

今週はいろいろと興味深い記事が多かったのですが、とりわけ、リチャード・グリフィス氏のRACINGSCOPEの「全天候型トラックが競馬を変える!?」と題した記事が面白かったです。

アメリカではポリトラックと呼ばれる電話線の被覆剤を使った素材をまいた全天候馬場が増えているそうですが、この素材は、従来の(アメリカの)ダートよりも芝の方に似通っているそうで、記事ではこれが生産界に影響を与える可能性について書かれています。

例えばこれまでダートに適性があり人気を誇っていたストームキャットの子供たちは、今後どうなるのだろうか? アメリカのトップブリーダーたちは、人工素材の馬場で走ると見極めた、芝に適性のある産駒を出している馬を求めて、急遽、英国、アイルランド、フランスへと大西洋を越えるのだろうか?

記事の後半では、これまでのところ、イギリスのポリトラックではサドラーズウェルズのサイアーラインが結果を出しておらず(ただしサンプル数は少ない)、ダンチヒのサイアーラインが好成績を残しているとも書かれています。

このことから類推すると、ポリトラックは、芝に似ているとはいっても、サドラーズウェルズ系が得意とするような時計のかかる芝ではなく、日本の軽い芝に近いのかもしれません。

ポリトラックがどんなものなのか、私は見たこともありませんが、もし軽い芝に近いのであれば、日本で活躍している種牡馬が活躍する素地もあるということではないでしょうか。

記事によれば、

クールモアがケンタッキーに拠点を置いているアッシュフォードスタッドでは、全天候型トラックの爆発的浸透にあやかって、すでにパワーズコートGBのプロモーションに乗り出している。

とのことで、これと同様に、軽い芝で成功を収めている日本の種牡馬たち、特に飽和気味な感のあるサンデーサイレンス系の種牡馬たちをアメリカでプロモーションしたらかなりイケルのではないかと思ってしまうのですが、甘いでしょうか。

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2007年5月 8日 (火)

マザー牧場の名前の由来

ゴールデンウィークは房総半島に出かけたのですが、宿にあった千葉県の観光名所として有名なマザー牧場のパンフレットをみて、その名前の由来を知って少し驚きました。

マザー牧場は、産経新聞や東京タワーなどを創業した前田久吉がつくりました。大阪の郊外にあった前田の生家は貧しい農家で、お母さんはいつも口ぐせのように「家にも牛が一頭いたら、暮らしもずっと楽になるけど・・・」といっておりました。
このことが心の奥深く残っていた前田はこれからの日本にとって畜産振興が必要であることも考えあわせ、いまはなきお母さんに捧げる牧場という気持ちをこめて『マザー牧場』と名付けたのです。
マザー牧場HPより。強調は引用者)

牛を飼うというのは、南アジア地域などで農家がマイクロクレジット等でお金を借りて行う典型的な生計向上手段です。

前田さんのお母様がこういっておられたのがいつ頃なのかわかりませんが、わずか数世代前には日本もこういう状況があったのだということを改めて思いました。

思えば私が学生だったわずか15年前には、西洋以外で先進国入りする国は日本が最後になるだろうとか、中国からの経済難民の流入を防ぐために援助をする必要があるのだとか、そんなことが真顔で議論されていたものです。

人間の一生は短いので、つい現在の南北関係も固定化しているように考えてしまいますが、一国の経済発展は10年、20年というタームで考えなければならない、というようなことをこのエピソードを読んで改めて感じました。

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2007年5月 5日 (土)

ブラッド・ダイヤモンド

Poster2紛争ダイアモンドを題材にした映画、「ブラッド・ダイヤモンド」を見ました。

一本の映画の中に、ダイアモンドをめぐる内戦、少年兵、難民、紛争ダイアモンドの密輸、恐怖を植えつけるために行う生きたままの手足切断等、さまざまな問題を盛り込んでおり、こうした問題があることを知っていても、作り物とはいえ映像でみるとかなり衝撃的です。

印象的なのは、途中、主人公たちが立ち寄る村の老人が「石油が出なくてよかった。石油が出たらもっとひどくなる」と語るシーンです。

天然資源が豊富な国ほど経済発展しない、というパラドックスがありますが、それを象徴する台詞でした。冒頭の反政府軍による村の略奪や首都の市街戦の場面をみると、資源をめぐって内戦が起きたら経済発展どころではない、ということを改めて感じます。

映画は、上述のようにいろいろなイシューをとりあげながらもストーリーがよくまとまっており、大変よい出来であると思いました。特にレオナルド・デカプリオの演技はすばらしく、必見です。

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2007年5月 3日 (木)

ラフィアン2007ラインアップ

ユニオンに続いてラフィアンも2007年の募集ラインアップが発表されました。

ぱっと見ですが、ビッグレッドファーム、コスモビューファームの自家生産馬が全体の45%を占めており、バイヤー系の代表格であったラフィアンも少しずつ変化してきていることを感じます。

なお、今年の自家生産馬は牝馬が多く、ビッグレッドファーム生産馬は65%が牝馬です(コスモビューファームとあわせると57%)。

他方、他の牧場の生産馬はほとんどが牡馬ですので、買ってくるのは牡馬が主体というスタイルは変わっていません。

種牡馬のラインアップをみると、ラフィアンらしく、マイネルラヴの子どもが8頭アグネスデジタルの子どもが7頭となっているのが目立ちます。

ラフィアンではミスタープロスペクター系がよく走っていますが、この2頭のほかにはトワイニング、キングカメハメハ、プリサイスエンドの子どもが募集にかかっています。

あとラフィアンとの相性がよいブライアンズタイム産駒は3頭。うち牝馬が2頭なのはやや残念ですが、牡馬はダイイチシガーの子どもです。

「おっ」と思ったのはこれまでラフィアンでは募集にかからなかったタイキシャトル産駒が2頭、ラムタラ産駒が1頭いることです。タイキシャトル産駒はウインクリューガーの全弟、しかも1月生まれとあって高くなりそうですね。

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ペガサス2007ラインアップ

今月号のユニオンの会報に今年の募集馬のラインアップが掲載されていました。

昨年は牡馬が極端に少なくがっかりしたものですが、今年は、去年に続き牡馬の数こそ多くないものの、去年に比べれば魅力的な馬たちがそろった印象を受けます。

「牡馬」、「早生まれ」というクライテリアだけで選ぶと、

プリサイスエンド×ピアノレッスン(1月20日生まれ)
マンハッタンカフェ×グロリアスバラッド(2月13日生まれ)
アグネスデジタル×エッコ(2月20日生まれ)

あたりがひっかかります。

この中での注目は、マンハッタンカフェ×グロリアスバラッドでしょうか。定評ある藤原牧場の生産馬で近親にシングスピールやデヴィルズバッグがいる良血。値段も2,415万円と高いですが、はやく馬体をみてみたいですね。

このほか、3月生まれまで広げると、ロイヤルタッチ×ウメノローザ(ウメノファイバーの半弟!)、ネオユニヴァース×リキサンフラッシュ(テイエムリキサンの弟)らもいて楽しみです。

牝馬勢では、目玉はディープインパクトの近親、マンハッタンカフェ×スターズインハーアイズですが、ユニオンおなじみのサクラバクシンオー×メガミゲラン(チリエージェの下、2月26日生まれ)、アフリート×ミストラルアゲン(スプートニク、バレンソールの下、3月20日生まれ)らも人気を集めそうですね。

個人的には、飛ぶ鳥を落とす勢いのアグネスタキオンを父に迎えたハルカゼの仔(サオヒメの下)も遅生まれながら(5月31日)気になるところです。

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2007年5月 2日 (水)

大丈夫かアメリカ

痛いニュースというかなんというか。読売新聞より。

米国務省で対外援助を統括するランドール・トビアス外国援助局長兼国際開発庁(USAID)長官が4月27日、ワシントンのエリート層らを対象とする高級売春クラブを利用したのを認めた直後に辞任した。

ワシントンでは、ウォルフォウィッツ世銀総裁が恋人の優遇問題で進退を問われていますが、今度はアメリカの援助機関であるUSAID長官が売春で辞任とは・・・。

皮肉なのは、トビアス氏がエイズ対策において道徳的理由から性産業で働く女性に対するプログラムには支援しないという方針をとっていたことです。

一般に性産業で働く女性はエイズに感染するリスクが高く、彼女たちに正しい予防法を伝えることでエイズの蔓延を防ぐというプログラムが有効という意見があり、そうしたアプローチをとるNGOからはUSAIDの姿勢に批判が寄せられていたのですが、そのトップが高級コールガールのスキャンダルにまみれてしまうとは。このあたりの事情はCGDの記事に詳しいです。

それにしても援助機関のトップの醜聞というのはあまり聞いたことがありません。

援助機関の職員というのは、組織のミッションが明確なこともあって士気が高いので、これで組織がどうこうなるということはないでしょうが、国民にネガティヴなイメージをもたれ、援助に対する支援が減退することが心配です。

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