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2007年5月 2日 (水)

大丈夫かアメリカ

痛いニュースというかなんというか。読売新聞より。

米国務省で対外援助を統括するランドール・トビアス外国援助局長兼国際開発庁(USAID)長官が4月27日、ワシントンのエリート層らを対象とする高級売春クラブを利用したのを認めた直後に辞任した。

ワシントンでは、ウォルフォウィッツ世銀総裁が恋人の優遇問題で進退を問われていますが、今度はアメリカの援助機関であるUSAID長官が売春で辞任とは・・・。

皮肉なのは、トビアス氏がエイズ対策において道徳的理由から性産業で働く女性に対するプログラムには支援しないという方針をとっていたことです。

一般に性産業で働く女性はエイズに感染するリスクが高く、彼女たちに正しい予防法を伝えることでエイズの蔓延を防ぐというプログラムが有効という意見があり、そうしたアプローチをとるNGOからはUSAIDの姿勢に批判が寄せられていたのですが、そのトップが高級コールガールのスキャンダルにまみれてしまうとは。このあたりの事情はCGDの記事に詳しいです。

それにしても援助機関のトップの醜聞というのはあまり聞いたことがありません。

援助機関の職員というのは、組織のミッションが明確なこともあって士気が高いので、これで組織がどうこうなるということはないでしょうが、国民にネガティヴなイメージをもたれ、援助に対する支援が減退することが心配です。

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