対アフリカ支援:日本は合格
U2のボノが共同設立者となっているNGO「DATA」(debt(債務)、AIDS(エイズ)、trade(貿易)、Africa(アフリカ)の頭文字が名前の由来)が昨年のG8サミットで各国がコミットしたサブサハラアフリカ向け援助の実行状況に関するレポートを出しました。
それによると、公約を守っているのは日本とイギリスの2カ国のみだそうです。
各国政府の公約の実施状況をモニターしようという声は、スマトラ沖地震の津波被害の復興支援のころから強くなってきたと記憶していますが、確かにこのような形で「通信簿」が公開されることは「口先だけの国」に対するプレッシャーとして有効に働くでしょうね。
他方において、未達成の国全てがケシカランかというと、一概にそうも言えないように思います。
例えば、DATAでは債務削減分については評価対象としていないため、債務削減でODA実績を伸ばしたフランスなどは低い評価に留まっています。
また、「援助を増やします」といっても、実際には良い案件を形成するためにはそれなりの時間を要するため、公約達成にむけて実際に資金が流れているか否かを判断するには、もう少し時間をみる必要があると思います。
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