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2007年5月 9日 (水)

ポリトラックが競馬を変える

昨日は帰宅途中に電車が事故で1時間以上もとまってしまったため、缶詰になった車内で「競馬ブック」を隅々まで読むことができました。

今週はいろいろと興味深い記事が多かったのですが、とりわけ、リチャード・グリフィス氏のRACINGSCOPEの「全天候型トラックが競馬を変える!?」と題した記事が面白かったです。

アメリカではポリトラックと呼ばれる電話線の被覆剤を使った素材をまいた全天候馬場が増えているそうですが、この素材は、従来の(アメリカの)ダートよりも芝の方に似通っているそうで、記事ではこれが生産界に影響を与える可能性について書かれています。

例えばこれまでダートに適性があり人気を誇っていたストームキャットの子供たちは、今後どうなるのだろうか? アメリカのトップブリーダーたちは、人工素材の馬場で走ると見極めた、芝に適性のある産駒を出している馬を求めて、急遽、英国、アイルランド、フランスへと大西洋を越えるのだろうか?

記事の後半では、これまでのところ、イギリスのポリトラックではサドラーズウェルズのサイアーラインが結果を出しておらず(ただしサンプル数は少ない)、ダンチヒのサイアーラインが好成績を残しているとも書かれています。

このことから類推すると、ポリトラックは、芝に似ているとはいっても、サドラーズウェルズ系が得意とするような時計のかかる芝ではなく、日本の軽い芝に近いのかもしれません。

ポリトラックがどんなものなのか、私は見たこともありませんが、もし軽い芝に近いのであれば、日本で活躍している種牡馬が活躍する素地もあるということではないでしょうか。

記事によれば、

クールモアがケンタッキーに拠点を置いているアッシュフォードスタッドでは、全天候型トラックの爆発的浸透にあやかって、すでにパワーズコートGBのプロモーションに乗り出している。

とのことで、これと同様に、軽い芝で成功を収めている日本の種牡馬たち、特に飽和気味な感のあるサンデーサイレンス系の種牡馬たちをアメリカでプロモーションしたらかなりイケルのではないかと思ってしまうのですが、甘いでしょうか。

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