ブラッド・ダイヤモンド
紛争ダイアモンドを題材にした映画、「ブラッド・ダイヤモンド」を見ました。
一本の映画の中に、ダイアモンドをめぐる内戦、少年兵、難民、紛争ダイアモンドの密輸、恐怖を植えつけるために行う生きたままの手足切断等、さまざまな問題を盛り込んでおり、こうした問題があることを知っていても、作り物とはいえ映像でみるとかなり衝撃的です。
印象的なのは、途中、主人公たちが立ち寄る村の老人が「石油が出なくてよかった。石油が出たらもっとひどくなる」と語るシーンです。
天然資源が豊富な国ほど経済発展しない、というパラドックスがありますが、それを象徴する台詞でした。冒頭の反政府軍による村の略奪や首都の市街戦の場面をみると、資源をめぐって内戦が起きたら経済発展どころではない、ということを改めて感じます。
映画は、上述のようにいろいろなイシューをとりあげながらもストーリーがよくまとまっており、大変よい出来であると思いました。特にレオナルド・デカプリオの演技はすばらしく、必見です。
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