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2007年7月27日 (金)

生物と無生物のあいだ

Seibutsu 「読み始めたらとまらない極上の科学ミステリー」というのが帯の文句ですが、確かに面白い。

20世紀中ごろにDNAの2重らせん構造が発見され、「生物とは自己複製」をするものという認識ができあがりました。分子生物学者は、生命の設計図であるDNAを解析し、酵素を使って切り取り、細胞内での活動をミクロのレベルで調べ上げ、生命活動の秘密を探っていきます。

分子生物学者は、例えばあるたんぱく質の機能を確かめるために、DNAに工夫を凝らしてそのたんぱく質が生成できなくします。そのたんぱく質が作れなくなった生き物が変調をきたせばそのたんぱく質の重要性がわかる・・・と思ったら、その生き物(例えば実験用のマウス)はそのたんぱく質が作り出せなくても健康に生きている。

生物とは、DNAという設計図によって作られたパーツが集まったプラモデルのようなものではなく、「動的な平衡状態」を保とうとするものなのではないか?

こうした話が、DNAの発見やPCRの発明に貢献した科学者たちの魅力的なエピソード、そして自らの実験成果とともに語られます。

できれば高校生のときに読みたかった本ですが、30台後半の文系ダメサラリーマンの私にも十分に刺激を与えてくれる良書でした。

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