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2007年8月

2007年8月31日 (金)

エアパシフィックの機内誌

Fiji2007_0281 先週、フィジーに行ってました。

海がきれいで、シュノーケリングでも珊瑚や魚がよくみえて楽しかったのですが、それ以上に印象的だったのが夕陽です。毎夕、写真のような感じで、なんとも言えないきれいな色でした。

フィジーにはエアパシフィックというフィジーの航空会社の直行便が出ています。所要8時間半。

エアパシフィックの機内誌は、開発が重要な課題である国のフラッグキャリアであることを反映してか、機内誌によくある紀行文等に加えて開発関連の記事がいくつかあって面白かったです。

ひとつは外資ホテルへの食料品のサプライチェーンをフィジー内に作って雇用の創出と外貨の流出を防ごうという記事。レストランで出される南国のフルーツも実は海外から輸入されているケースが多く、それを改善するべく試験的に果物や野菜をフィジー国内で栽培したところ、これがうまくいっているという話でした。

もうひとつは、西太平洋の豊富な漁業資源(特にマグロ)を開発に役立てるべく、現在外国の漁船に漁業権を与えているだけになっているのを、自国の漁業を効率のよい漁法を導入して活性化させ、缶詰などの水産加工業を国内に作ろうという記事。これはEUのDevFishという援助プログラムの紹介です。

その他、観光大臣のインタビュー、UNFPAが出した都市化を経済発展の原動力として肯定的に捕らえようというレポートの紹介と島嶼国へのインプリケーションについて書いた記事もあって、なかなか硬派な内容で勉強になりました。

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2007年8月30日 (木)

会報のあり方

ラフィアンの会報がリニューアルされました。

主な変更点は所属馬近況・募集馬近況がばっさりなくなったことですが、ネット上では賛否両論あるようです。

もともと愛馬の近況を伝えるというのが会報の役割でしたが、愛馬の情報はタイムラグなくホームページでとれる時代になって会報のあり方というものが難しくなっているのだろうなあ、とは思います。

では会報の役割は減少しているか、といえば、私はむしろ会報は引き続きクラブにとって重要だと考えています。

競走馬への出資は、9割近い馬が利益を生まない(サラブネットの野元記者の7月30日付けのコラム)という投資効率からみれば全く割に合わない趣味で、会員をつなぎとめるには金銭的な見返り以外の「何か」が必要です。

「何か」については人それぞれでしょうが、共通項としてあるのは、「馬主にはなれないけど出資者として競馬に参画したい」、「走る馬を探り当てるプロセスが楽しい」といったものでしょう。そうしたニーズを満たす手段として会報を活用しない手はありません。

競馬に参画したい」というニーズに対しては、ラフィアンにはビッグレッドファームという育成場があるので、そこでどのような育成が行われているのか、また最近力を入れている生産面でどのような工夫をしているのか等について、多少マニアックでも良いので情報提供することで、会員はクラブが出資馬にかけている手間や熱意を感じ、クラブとの一体感をもつことが期待できます。

以前、屈腱炎をテーマにした秀逸なレポートがありましたが、これを読んで私はBRFとこうしたレポートを掲載したクラブに信頼感を持ちました。

走る馬を探り当てるプロセスを楽しむ」という点については、以前あった所属各馬の近況を復活させるべきではないかと。結果的に出資しなくても、検討した馬のその後を所属馬近況でフォローし、反省し、それを後ろのページにある「募集馬近況」にあてはめて残口のある馬について出資の検討をする、という読み方をしている人は多かったのではないでしょうか。

ちなみに私が会報で楽しみにしているのは、「牧場だより」、西山さんの「個人馬主のいななき」と「海外競馬読本」。海外競馬読本は所属馬と直接関係ないコーナーですが、海外の大レースの有力馬紹介はなかなか充実していてダイジェストとして重宝しています。

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2007年8月15日 (水)

代理人と弁護人

以前、医者の知り合いが「病院の屋上のシーンがやたらと登場するドラマは信用できん」と言っていましたが、弁護士にもドラマや小説を読んでいてがっかりする表現があるらしいです。

そのひとつは「代理人」と「弁護人」。前者は民事訴訟のときに使われ、後者は刑事裁判の際に使用される用語だそうです。これを混同して、民事裁判のシーンなのに「弁護人」と使われているケースが多い由。

もうひとつは「弁護士事務所」。実際には弁護士事務所と名乗っている事務所はなく、正しくは「法律事務所」だそうです。

こうした誤用をみると、どんなに他の部分は良く出来たドラマでもがっくりきてしまう由です。

門外漢には「へえ、そんなものか」と思いますが、私も今日読んでいた小説に、太った中年のおばさんが「うちの主人は外務省の経済協力局につとめている」ということを優越感たっぷりに語っている、というシーンがでてきて「?」と思いました。

作者は外交官の世界は華やかで思わず人に自慢したくなるようなもの、という思い込みで書いたのだと思いますが、私の知る限り在外公館ならいざしらず、本省では他省庁とかわることのない役人の世界で、配偶者が俗っぽい優越感を感じるようなことはおそらくないと思われます。ていうか、なんで経済協力局なんだ?

細部に神宿るとはよくいったもので、その一節を読んだ後は、どうもストーリーに没入できなくなってしまいました。

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MDGの認知度など

APIC(国際協力推進協会)が実施した国際協力/ODAに関する調査報告書がなかなか興味深い内容です。

これによれば、国際協力関係用語のうち、認知度が最も高いのは青年海外協力隊、逆に低いのはミレニアム開発目標、JBIC(国際協力銀行)、人間の安全保障だそうです。

なかでもミレニアム開発目標については、2.8%という低い数値です。最近日本政府が力を入れている「人間の安全保障」についても13.7%と、あまり高い数字ではありません。

また、ODAを減らすのはやめ、増やすべきだという人の割合は、10代から20代の女性を除き軒並み1割未満。厳しいですねこれは。

興味深いのは、日本と世界各国との関係関心事項という問いで、もっとも関心が高かったのは地球温暖化問題であること。以前私は貧困削減より環境問題を優先させる民主党のODA政策について疑義を呈しましたが、この調査の結果をみると民主党の方がマーケティング的には優れているようです。

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2007年8月13日 (月)

マネーボール

Moneyball この週末、「マネーボール」(マイケル・ルイス著、ランダムハウス講談社、760円)を読みました。

すごく面白い。

選手の総年棒がヤンキースの3分の1しかないオークランド・アスレチックスがなぜ優秀な成績を残せるのか? それは世間が注目している打率や本塁打の数が実は勝つこととの相関が薄く、逆に相関が高い出塁率やフォアボールの数を重視して、そういった数値がいい選手を安く獲得しているからだ・・・。

本書の面白さは、世間が当然だと思っていることが統計的には実はそうではない、という点にあります。

野球で勝つには得点することが必要だが、どうすれば点が入るか? 4つ塁を埋めれば点が入る。そのためには、アウトにならなければよい(=出塁すればいい)。だから選球眼のいい、出塁率を高い選手を獲得することが勝利への近道となる。

逆に、みすみす相手にアウトを献上する送りバントなんかは合理的な選択ではないし、成功率が低い盗塁を試みるのは適当ではない。高校生からプロ入りした選手は大成していないのでどんなに魅力的な素材でも無視して、ドラフトでは大学生からしかとらない。体格がプロ野球にむいてそうでなくてもあくまでデータに着目して獲得する。

こうやってアスレチックスは良績を残していくのですが、その過程がゼネラルマネージャーやその参謀を中心に描かれます。

データに基づく野球理論も面白いですが、メジャーリーグのドラフトやトレードの様子も生き生きと描かれていて、大変興味深い一冊です。

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2007年8月12日 (日)

特別補償に思う

マイネルデュベル(父フォーティナイナー、募集価格5000万円)が引退しましたが、1勝のみ成績だったため、会員規約にはない特別補償が出されたそうです。

高い期待度を持っていた会員ががっかりしているところに、規約にない補償を出すというのは予想外ゆえに会員はその金額以上の評価をすると考えられ、なかなか有効な戦略です。

また、クラブ側が会員に損失を与えてしまったことを申し訳なく思っているというメッセージを伝える点でもよく機能しています。以前、私も3戦すべて最下位、うち2戦がタイムオーバーという馬について補償率があがったことがありますが、その際はクラブ側の誠意を感じました。

他方、1勝した馬に特別補償を出すという措置は、今後の運用を難しくさせるという問題があります。次に同じことをする場合、既に会員は高額馬が期待通りの活躍をしなかったら特別補償がでることを予想してします。そうなると予期せぬ場合と比べてありがたみが半減し、会員によっては「出て当然」という態度をとる人もでてくるでしょう。

また適用の基準も難しくなります。5000万円の馬が1勝で終わった場合に出るのならば、4500万円の馬ならどうなるのか? 1億円の馬が2勝で終わった場合は? 最近ラフィアンは高額馬が増えているので(クラシックをとるという新社長の目標と関連があると思いますが)、こうしたケースは増えるものと予想されます。

こうしたことを考えると、規約どおりの運用を続けるのがいいのではないかと思います。そもそも未勝利の場合に補償を出すというのは、一口馬主の醍醐味である「レースに勝つ」という経験が出来ないことに対する慰謝料的性格をもっていたと思うのですが、それにstickするのが運営サイドとしては得策のように思います。事なかれ主義かもしれませんが。

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2007年8月 9日 (木)

プティバトー

東京のフランス料理はおいしい。

パリから戻ってきてつくづくそう思います。素材の新鮮さと味の新鮮さが違うように思いますが、もっとも私はフランスでそれほど多くのレストランにいったわけではないので、公平さは欠いているかも知れません。

先日、友人に紹介された代々木上原にあるPetit Bateau。ホームページのイメージそのままに清潔感あるきれいなレストランです。料理はシェフ一人で作られていますが、味も盛り付けもすばらしく、しかもコストパフォーマンスが抜群。ワインも比較的安価でおいしいものが揃っているように思いました。

こうしたレストランに3ヶ月に1回でもいくことができれば幸せなのですが。

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2007年8月 6日 (月)

イギリスの新聞

今日の朝日新聞(夕刊)の「池上彰の新聞ななめ読み」に英国フィナンシャルタイムズの記者が安倍昭恵総理夫人にインタビューしたときの記事のイジワル描写が面白い、という感想がありました。

確かにイギリスの新聞の意地悪さというか、毒舌ぶりは面白いですが、なかにはいきすぎなんじゃないかというものもあります。

Gollum こちらはタイムズの記者のブログですが、安倍首相がロードオブザリングのゴラムに似ているという記事。一方、こちらの記事はゴラムじゃなくてオズの魔法使いのブリキの木こりに似ているという内容。

一国の宰相に対するコートシーも何もないですね。というか、全然にていないと思うのですが・・・。

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2007年8月 5日 (日)

The Economistのスクリーンセーバー

スクリーンセーバーは世の中にあまたあるにもかかわらず、なかなか気に入ったものにはあたらないものですが、「これは」というものをみつけました。

The Economistスクリーンセーバー。これははすばらしいです。

くるくるまわる地球儀から国を選んでクリックすると、その国の基礎データがパッと出てきます。経済成長率や一人当たりGDPから貿易収支、1~3次産業別GDP比、識字率、就学率、人口あたりテレビ・インターネットの普及率などなど。

クリックするだけで異なる地域の異なる国の国際比較がパッとできるのは大変重宝します。例えばパキスタンの一人当たりGDPを調べたあとに(610ドル)、ケニアをクリックしてみて、ああこの2カ国の一人あたりGDPはあまり差がないんだな(500ドル)とか。

カバーしているのは66カ国で、残念ながらアフリカの小国等のデータは入っていませんが、それでも十分使えます。ダウンロードには登録(無料)が必要ですが、今使っているスクリーンセーバがいまいち、という人はぜひ。

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2007年8月 1日 (水)

憲法の力

Kenpou伊藤真の「憲法の力」(集英社新書、680円)を読みました。

伊藤先生の本らしく、大変読みやすくなっています。まず「憲法は国家権力に歯止めをかけるもの」、という説明から始まりますが、憲法のこの性格を理解するだけでもこの本を読む価値があるというものです。国会の憲法特別調査委員会の委員でもこの基本的なことが理解できていない、というのですから問題は深刻です。

本の内容としては、国民投票法案と憲法9条にかなりの分量が割かれています。9条については内容的に安全保障の話になり、このあたりは法律の話だけではないので説得力の点でどうかなあ、という気がしますが、昨今の憲法改正にかかる論点を理解するうえでは読んでおいて損はないと思います。

なお、伊藤先生の本では、「憲法入門」がすばらしいので、新書では物足りないという方にはぜひこちらを読んでみてください。

ちなみに今回の参議院選挙で諸外国の新聞のウェブサイトをザッピングしましたが、安倍首相の改憲議論については、どれもrivision of pacifist constitution(平和憲法の見直し)という表現を使っています。日本のメディアで使われる憲法改正という表現よりも直接的ですが、外国にしてみれば日本が再軍備化を進めるかどうかということに主要な関心があるわけで、なるほどこちらの表現の方がわかりやすいですね。

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