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2007年8月 1日 (水)

憲法の力

Kenpou伊藤真の「憲法の力」(集英社新書、680円)を読みました。

伊藤先生の本らしく、大変読みやすくなっています。まず「憲法は国家権力に歯止めをかけるもの」、という説明から始まりますが、憲法のこの性格を理解するだけでもこの本を読む価値があるというものです。国会の憲法特別調査委員会の委員でもこの基本的なことが理解できていない、というのですから問題は深刻です。

本の内容としては、国民投票法案と憲法9条にかなりの分量が割かれています。9条については内容的に安全保障の話になり、このあたりは法律の話だけではないので説得力の点でどうかなあ、という気がしますが、昨今の憲法改正にかかる論点を理解するうえでは読んでおいて損はないと思います。

なお、伊藤先生の本では、「憲法入門」がすばらしいので、新書では物足りないという方にはぜひこちらを読んでみてください。

ちなみに今回の参議院選挙で諸外国の新聞のウェブサイトをザッピングしましたが、安倍首相の改憲議論については、どれもrivision of pacifist constitution(平和憲法の見直し)という表現を使っています。日本のメディアで使われる憲法改正という表現よりも直接的ですが、外国にしてみれば日本が再軍備化を進めるかどうかということに主要な関心があるわけで、なるほどこちらの表現の方がわかりやすいですね。

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