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2007年11月 5日 (月)

ヤミ金と生活保護

生活保護を受けている人をターゲットにしたヤミ金融業者がいる、という話を聞きました。

生活保護を受けているぐらいですから、そういう人の返済能力は低い、と考えるのが普通だと思いますが、生活保護はある意味安定的に入ってくる収入ですので、それを返済原資にあてろというのが手口です。

しかも、生活保護を受けながら借金をした場合、その借金は「収入」とみなされて、その分の生活保護がカットされるため、ヤミ金の被害にあっても、生活保護者はそれを表に出そうとしません。

これをいいことに、ヤミ金業者や、場合によっては民生委員が生活保護者に高い金利でお金を貸すといった事案が発生しているそうです。

ひどい話ですが、借金とはいえ他に収入があるのに生活保護をそのまま供与しつづければ、制度の趣旨が損なわれてしまう一方、何も手を打たなければ、高利の借金によってやがて生活が立ち行かなくなります。

ちなみに同じようなことが開発途上国にもいえます。国際社会にはさすがに政府に貸し付けるヤミ金業者はいませんが、国家財政の半分以上を諸外国からの無償援助でまかなっているような国が、条件が不利な対外借り入れを行ってしまうケースがあります。

「そんな勝手な財政運営をする政府には支援しない」と援助を削減することもできますが、援助依存度が高い国では、それはすぐその国の国民生活にひびくので、援助の人道的性格から簡単に減らすことはできません。債務問題が繰り返しおきるのは、そうしたドナーの姿勢を途上国が見越しているからだ、という説もありますが、こうしたモラルハザードをなくしつつ支援を続けるというのはなかなか難しい問題です。

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