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2008年1月 9日 (水)

国際連帯税その後

シラク前フランス大統領が導入した国際連帯税ですが、その続報を久しぶりに目にしました。

航空券課税、「申告漏れ」で税収不足
ドクルソン下院議員は航空券を課税対象とする「シラク税」が、当初予定より税収が大幅に下回っているとする報告書をこのほど提出した。「シラク税」は、シラク前大統領が導入したためこの名がつけられ、航空券に1ユーロないし40ユーロ(クラスや路線の種類に応じて異なる)を課税、税収を途上国におけるエイズ対策等に充当するとの趣旨で2006年に導入された。ただ、2007年の同税税収は1億6000万ユーロに過ぎず、当初予定の2億500万ユーロを下回っている。
KSMホームページより引用)

国際連帯税は、グローバリゼーションの恩恵をこうむっている層から貧困問題解決のための資金を「恒常的に」(←ここがポイント)調達するメカニズムとして提唱されたもので、当初は世界各国で航空券に課税することが企図され、フランスが各国に呼びかけたものの先進各国の反応が芳しくなかったため、フランス単独での実施に踏み切ったものです。

KSMの記事によれば航空会社が徴収した税金を申告しないことが税収が下回っている原因だということですが、乗客から徴収しておいてそれを自分の懐に入れるとはけしからん話です。

国際連帯税は、開発資金を調達する手段としてトービン税とならんで優れたアイデアだと思うのですが、導入第一号となったフランスでうまくいっていないというのは残念なニュースです。「シラク税」という、退任した大統領の名前で呼ぶのも「過去のアイデア」という響きがあってどうもいまいちな感じです。

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

勝見貴弘さん、はじめまして。
有益な情報を大変ありがとうございました。早速、犬塚先生のHPを拝見させていただきました。開発ジャーナルの記事も読みましたが、「通貨取引開発税の導入が日本で実現すれば画期的。国際社会の一員として、日本がグローバル・ガバナンスを牽引する第一歩となるだろう」というのは本当にそのとおりだと思います。
国際連帯税には技術的な問題が大きいと聞いていますが、フランスは航空券への課税でその問題をクリアしているわけで、なんとか日本でも実現できないかと思います。「議連」の活動、今後も期待しています!

投稿: participant | 2008年6月 5日 (木) 01時05分

国際連帯税にご関心お持ち頂きありがとうございます。「国際連帯税創設を求める議員連盟」の事務局を担当している者です。本日は「国際連帯税のその後のその後」として、最新の情報をお届けにあがりました。トラックバック先あるいはアドレスから最新の記事をご確認ください。きっと朗報です^^

投稿: 勝見貴弘 | 2008年6月 3日 (火) 18時33分

お返事ありがとうございます。
開発ジャーナルに連帯税のことが載っているのですね。
今度見てみます。
税のあり方について議論が深まるといいですね。

こちらこそよろしくお願いします。

投稿: フランス | 2008年6月 2日 (月) 12時05分

フランスさん、はじめまして。コメント頂きありがとうございました。

国際連帯税ですが、最近盛り上がらないなーと思っていたところ、今月号の「開発ジャーナル」という雑誌で日本の国会議員のインタビューが載っており、その中で我が国でも国際連帯税を、という発言がありました。

TICADは終わりましたがまだG8があります。この機会に開発目的の恒久財源の議論も進むことを期待したいですね。

今後ともよろしくお願いいたします。

投稿: participant | 2008年5月31日 (土) 17時34分

はじめまして。フランスの政治・社会に興味を持つものです。国際連帯税に関しても興味を持ち、今後の展開を期待していたのですが、このようなニュースを聞き、私も残念に思います。せっかくの善意が無駄になってしまわないかと心配します。

投稿: フランス | 2008年5月30日 (金) 12時27分

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