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2008年7月 6日 (日)

高い馬ほど走るのか

久々にTarget frontierをバージョンアップしたら、市場取引馬の検索ができるという素晴らしい機能がついていました。過去の取引結果のみならず、現在の獲得賞金までわかるというすぐれものです。

これを分析すれば、競走馬取引市場における「プロの相馬眼」というものがいかほどのものであるかが分かります。

まず、高い馬ほど走るのか。

2004selectsale これは2004年のセレクトセールの取引価格を横軸に、獲得賞金を縦軸にとったものです。もし高い馬ほど多く賞金を獲得しているのであれば、グラフ中の線形は右斜め45度に近くなるはずですが、線形はかろうじてではありますが、右肩あがりになっています。

同様に下の図は、同じく2004年の北海道サマーセールで同様の表を作成2004hokkaidosummersale したものです。こちらの方は、線形の角度はより浅く、かろうじて高い馬の方がよく稼ぐ、という結果になっています。このぐらいの角度であれば、むしろあまり相関はないといったほうがいいかもしれません。

ところで、セレクトセールは社台グループの生産馬が多く上場され、取引される金額も高額です。この2004年の最高値はザサンデーフサイチの5億1450万円でした。

そうした状況について、確かラフィアンの岡田前社長は「常軌を逸している」というようなことを会報で述べられていました。

下の表は2004年のセレクトセールと北海道サマーセールの平均取引価格や獲得賞金を示したものです。これをみると、確かにセレクトセール出身馬の獲得賞金は北海道サマーセールのそれを上回っていますが、そのかわり北海道サマーセールの馬たちは平均取引価格も安い。その結果、市場全体でみると、セレクトセール出身馬たちは取引価格の47%しか稼いでいないのに対して、北海道サマーセール出身馬は111%と、取引価格を上回るリターンを出しています。

  平均取引価格 獲得賞金額(平均) 獲得賞金額(メディアン) 総取引額(A) 総獲得賞金額(B) (B)/(A)
セレクトセール 3,410 1,747 700 777,552 361,574 47%
北海道サマーセール 563 912 160 165,572 183,389 111%

セレクトセールは多数の有力馬主が集まる場ですが、それだけに「勝者の呪い」がかけられているのかもしれません。

ラフィアンのカタログでも高額馬でセレクトセールで仕入れたことがさりげなくアピールされていますが、上記のデータをみると、はたしてセールスポイントとなりえるのかどうか、微妙なところですね。

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