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2008年7月29日 (火)

地球と一緒に頭も冷やせ!

Coolearth 「地球と一緒に頭も冷やせ!温暖化問題を問い直す」(ビョルン・ロンボルグ著、山形浩生訳)を読みました。

ロンボルグの前作「環境危機をあおってはいけない」に続く良書です。

本書の主張は、京都議定書に基づくCO2削減策は、コストに見合った成果が期待できず(京都議定書を順守したとしても温暖化を数年遅らせるにすぎない)、より有効な他の課題、たとえば感染症対策や栄養失調、保健衛生、貿易問題などに資金を振り向けるべき、というものです。

もちろん温暖化対策は重要だけれども、CO2の排出が少ない代替エネルギーの研究費用や、太平洋に鉄分をまいて藻類を繁殖させCO2を吸収させるなど、もっとコスト的に安上がりな方法を模索することを提案しています。

本書の特徴は、ロンボルグが統計学者であることから、豊富なデータ、出典をもとに主張を展開していることです。ですので、受けを狙ったとんでも本では全くありません。

しかし、問題は京都アプローチは広く世間で受け入れられていることです。私も職場で昼飯時に「最近、いい本を読みましてね…」とこの本の内容を紹介すると、まず最初に帰ってくる反応は「しかし、君そんなこといっても」というネガティヴなものです。CO2削減や排出権をビジネスにしている人たちも多く、このトレンドを変えることはなかなか難しいように感じます。

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