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2008年10月14日 (火)

売れない理由

ラフィアンの今月号の会報の岡田紘和社長の巻頭言は、競走馬ファンドの募集馬が売れないということを書いています。

その原因として社長が挙げているのは、日本経済の低迷で可処分所得が低下していることと、競馬自体もしくは競走馬ファンドシステムに魅力を感じなくなった人が大勢いること、の2点です。

ラフィアンやそのほかのクラブの会員年齢層を知っているわけではありませんが、想像するに現在クラブの主要層を占めているのは、1990年前後の競馬ブームで競馬に染まった世代(30代後半から40代後半)なのではないでしょうか。

これは、まさしく私がそうなのですが、この年齢層の人間は教育費や住宅ローンなどの出費がかさみ、馬への出資といった享楽的(?)出費への可処分所得は低減していきます。私も、社会人2,3年目は「将来、給料が増えたら40分の1口の馬に出資してやるぞ!」なんて思っていましたが、振り返ればあの頃が一番自由にお金が使えました(笑)。

同時に、この世代は、すでに競走馬出資ファンドという趣味に手を染めてからそろそろ10年以上が過ぎようとしています。いくら夢を追う趣味、といえども、1億円稼ぐ馬は100頭に1頭ぐらい、という世界では、どうみても長期的には損をする確率が高く、経済的にも精神的にも疲弊してくる人も出てきておかしくありません。

もちろん、そんなことを気にせず自由になるお金はたくさんある、という人(会社役員とか)はいるでしょうが、そういう人は実績があってかつ単価が高い社台系に流れるでしょう。実際、社台の馬たちはものすごい売れ行きで、苦戦しているクラブは小口分割系の、会員層は普通のサラリーマンと思しきクラブです。

さて、上記の前提が正しいとして、購買力が落ちつつある現会員をカバーするためには、新規に会員を開拓するほかありません。

ところが、ラフィアンでは「ポイント制」なるものを導入して馬選びの段階で新規入会者や会員歴が浅い会員を不利に扱い、新規に入ろうとする会員のインセンティヴを大きく削いでいます。今年の2次募集では、人気の国枝厩舎の馬やハーツクライの甥といった馬がいましたが、それぞれ新規入会希望者の応募はわずか「1」でした。

お得様を優遇するのは、それはそれでひとつの戦略だと思いますが、まだ未入会の人の中にも将来の大口出資者はいるわけですから、ポイント制の見直しや入会金の免除など、制度変更を検討してはどうかと思います。

あとは手数料の引き下げとか、他の金融商品にはない競馬ならではのストーリー性をアピールして競馬ファン以外の層にすそ野を広げるなど、言うだけなら簡単な施策も思いつくのですが、どんなもんでしょうか。大きなお世話ですか(^^;

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