先日、子供を塾に入れないというエントリを書いたら複数の方から「塾には行かせるべきだ」とのお言葉を頂きました。
いえ、あの、教育を受けさせないと言っているわけではなくて、中学受験はさせない、と決めただけでして…。教育の重要性は理解しておるつもりです。はい。
教育関連では、FTのThe Undercover Economistの「能力別クラスから学校が学べること」と題した記事が面白いです(すべて読むには登録(無料)が必要な場合があります)。
子どもの学校を選ぶときには、まわりにどんな生徒がいるのかが気になりますが、これによれば、過去の研究ではまわりの生徒以上に有能な先生の存在が重要とのこと。
また、ケニアにおける能力別クラスに関するランダム化比較試験(無作為に61の学校を選んで能力別クラス編成をし、そうでない60校と生徒の学力を比較した)の結果によれば、学力レベルにかかわらず、能力別クラス編成をした方が学力が向上したという結果が得られたそうです。
There is new evidence of that from Kenya, whose education system is at the cutting edge of a newly popular type of economic analysis, the randomised controlled trial. In the latest example studied by the economists Esther Duflo, Pascaline Dupas and Michael Kremer, 121 Kenyan schools were given a grant to hire an extra teacher and so split one large reception class into two smaller classes. In 61 randomly chosen schools the students were streamed by ability; in the other 60, they were randomly assigned to their classes. The result: better grades for everybody in the streamed classes, whether they were originally judged to be high, medium or low ability. It is not a shocking conclusion but it is good to have the gold-standard of the randomised trial to support it.
能力別クラスについては、賛否両論ありますが、このような結果が科学的に立証されたのは大変興味深いです。
社会・経済政策の分野におけるランダム化比較試験は、資源が希少でドナーの意向を反映させやすい開発途上国ではこのように実績が積み上がりつつありますが、日本ではまだそれほど行われていないと理解しています。
睡眠時間やテレビ視聴時間と学力、知能指数との関係を示し、昨年の財政制度審議会の資料にも使われた山陽小野田市の取り組みも、ランダム化比較試験を経ないと真に有効なものとはいえないかもしれません。
我々は日本は先進国で、開発途上国の現場での取り組みから学ぶものはないと思いがちですが、実は途上国の方がずっと進んでいるケースもある、ということを示す例です。
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