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2009年1月15日 (木)

人道支援か、国益優先か

東京新聞の新年企画

設問:日本のODAは

1.レアメタル確保など、国益を重視すべきだ
2.貧困、飢餓など人道的支援を優先すべきだ
3.その他・どちらでもない

私は3.です。

日本のODAは、その国が抱える開発課題に則したものであるべきです。

その開発課題は、国により優先順位は様々で、レアメタルの開発やそのための物流インフラの整備が重要な国もあるでしょうし、ポスト・コンフリクト国や交易条件の急激な悪化、干ばつなどによって緊急の食糧支援や難民キャンプの設置が最優先の課題である国もあるでしょう。

なお、インターネットでは見られないようですが、東京新聞の紙面では国益重視型援助=インフラ整備、というくくられ、人道的支援と対局にあるもの、という書き方をされていますが、

そろそろこういう2項対立的な捉え方はやめませんか?

たとえば、アフリカの内陸国にとっては港と結ぶ幹線道路が整備されていないために輸送コストがかかり、それが経済発展の足かせになっています。これを解消することなくして、保健医療や教育分野で外国からのリソースを投入して人道的支援を行っても、対症療法で終わってしまいます。

また、今後アフリカやアジアでは都市化が急速に進むことが予見されていますが、都市における生活環境を支えるインフラ整備も重要な課題です。何十万人の人が暮らす街で電気や上水道、下水道が整備されていない状況は悲惨です。この場合、都市での上水施設や下水道施設といったインフラ整備が即ベーシックヒューマンニーズの充足につながります。

人道的支援も大事ですが、国の経済社会を長いサイクルで発展していくダイナミクスを支援していくのも政府開発援助の重要な役割です。

なお、インフラ整備と人道的支援、しいてどちらを「ODAで」実施すべきか選択しろとといわれれば、前者ではないでしょうか。

なぜならば、後者についてはNGOが活躍している分野であるのに対して、インフラ整備は大規模なリソースの投入が必要であり、これはNGOでは困難で、ODAでしかできないからです。

人道的支援はNGO活動を振興することで対応し、ODAのリソースはインフラ整備に集中させるという考え方もありえるのではないでしょうか。

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