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2009年1月17日 (土)

すべての経済はバブルに通じる

All_economics_end_up_with_bubbles 「すべての経済はバブルに通じる」(小幡績著、光文社新書、760円+税)を読みました。

難しいテーマを門外漢にもわかりやすく説明してくれるのが新書のいいところですが、この本はその意味で素晴らしい。

住宅向け融資がなぜ証券化されるのか、金融のプロがなぜバブルのわなにはまるのかが明瞭に書かれています。

個人的には証券化のメリットの説明、運用者が他者の競争に勝つためにリスクの大きい運用をせざるを得ない「リスクテイクバブル」が生じる、という解説が勉強になりました。

ところで本の中で次のような一節があります。

そもそも、投資家にとっての最大のリスクとは何か。たとえば、住宅ローンなどの不動産融資の場合を考えると、借り手が返済不能になることと思いがちだが、そうではない。投資した資産を売りたい時に売れない、ということであり、住宅ローン債権を他の投資家に転売できない、ということなのだ。

なので、住宅ローンを細切れにして証券化し、より多くの人が売り買いできるようにしているわけですが、我々がはまっている「競走馬ファンド」は、一度出資したら基本的にそれを他者に売ることはできません。

したがって賞金の獲得というキャッシュフローにのみ頼るわけですが、それはなかなかきびしい(収支がプラスになる馬は少ない)。

何がいいたいかというと、投資としてみた場合にものすごく不利な商品であるにもかかわらず、他の金融商品と同様かそれ以上の源泉徴収税をとられるというのは理不尽であるなあ、と。

我々は、本来は馬主になりたいのであって、金融商品に投資したいわけではありません。それなら別のものに投資します。仮に出資権を売買できるようにしても、実際に売買する人は少ないでしょう。

結局、JRAの馬主資格が厳しく、やむなく金融商品の形に押し込めているから無理が生じるのですよねえ…。

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