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2009年2月21日 (土)

疲れたら空を見上げよう

Death_by_blackhole 「ブラックホールで死んでみる」(ニール・ドグラース・タイソン著、吉田三知代訳、早川書房)を読みました。

いやあ、これは面白かった。2,300円もする本なので買うのに逡巡しましたが、内容と言い、分量と言い、その価値は十分にあります。

著者はアメリカ自然史博物館のプラネタリウムの館長。宇宙に関するトピックをエッセーにしてわかりやすく、かつおもしろく語りかけてくれます。

例えば、

  • 太陽の光は地球までわずか8分19秒で到達するが、太陽のコアで核融合によって生まれた光子が太陽の表面に届くまでには100万年もかかること
  • 反物質というものが存在し(さらば宇宙戦艦ヤマトに出てきたテレサですね)、仮に反物質銀河が銀河系に接近してきたとしてもそれを見分けるすべはないこと。また、その反物質でできた恒星が普通の恒星と衝突すると、一億個の銀河に含まれるすべての恒星のエネルギーの合計をうわまわるエネルギーが発生すること(彗星帝国が滅びるわけだ)。
  • 我々の体を構成する元素は、恒星の活動によって生成されていること。
  • 地球の生命の体を構成する元素は、最も宇宙にありふれている物質からできていることから、宇宙に同様の生物がいても何ら不思議がないこと。
  • 木星の衛星エウロパの氷の下には生物がいる可能性があること(アーサー・C・クラークの「2010年」ではエウロパに着陸した中国の有人宇宙船が巨大生物に引きずり込まれてしまうシーンがありますね。2010年を読んだ高校生当時、「なぜ中国?」と思っていましたが、すごい慧眼ですね)

などなど。タイトルにあるとおり、ひとがブラックホールに引き寄せられるとどうなるかについても書いてあります。これは読んでのお楽しみ。

高校2年のときに文系を選択して以来、物理も履修せず、ほとんど縁のなかった世界ですが、それでも随分と堪能しました。

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