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2009年4月22日 (水)

国際協力の実施体制

月曜日のAsahi Shimbun Globeに「アフリカ援助の流れを止めるな」と題するエゼクウェシリ世銀アフリカ地域担当副総裁の記事がありました。

その中の一節。

日本と他の援助機関との協力関係も喜ばしい。国際協力銀行(JBIC)は、今後5年間で合計25億ドルをアフリカに投資する計画だ。また、国際協力機構(JICA)とアフリカ開発銀行が交わした覚書は、地域のインフラ整備、農業生産性、民間セクター開発、環境・気候変動、上下水道、紛争後の復興など、アフリカ開発に大きく影響する問題に焦点を当てている。

この文章を読んで、はて、JBICとJICA(の有償資金協力部門)って、なんで別れたんでしたっけ? と不思議な気持ちになりました。鳴り物入りの行政改革だったはずですが、両組織とも同じ文脈で世銀副総裁に評価されるのだったら、一つのままだった方が効果的な支援ができたんじゃないでしょうか。

政策金融改革の時の議論は、JBICの国際金融部門は日本企業支援(と資源開発)がそのメインの役割とされていました。確かに「日本企業支援」は、開発援助や国際協力とは親和性が薄そうです。

しかし、金融危機後のJBICの動きをみていると、日本企業支援というより、その名前のとおり、国際協力や金融秩序の安定という国際公共財の供給を志向しているように見えます。

そうなると、先日の「ODAの終焉」のエントリで書いたように、「ODA」という概念にとらわれずに国際協力を行った方が途上国の支援や国際公共財の供給に有効であるならば、JBIC=OOF、JICA=ODAという分類で分けるというのは、選択としてどうだったのか、ということになります。

もちろん、JBICも前身である日本輸出入銀行のDNAを強く引きずっており、突然日本企業支援の色を捨てた純粋な国際協力機関になるとは思えないので、物事そんなに単純ではないでしょうが。

もし行革が再度あるならば、今度はJICAを援助庁に、という昔からよくある議論だけでなく、日本が国際社会でどういう役割を果たしたいのか、そのためにはどういう組織体制がよいのか、を大きな視点で捉えなおして一から選択肢を考えなおす必要があるようにも思います。

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コメント

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突然、失礼しました。
Zsk37VFs

投稿: hikaku | 2009年4月22日 (水) 03時20分

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