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2009年9月27日 (日)

アルバニアインターナショナル

Albaniainternational 今年の5月からバルカン半島諸国に縁ができたので何冊か本を読んでいます。複雑な歴史と民族構成をもつ地域だけに奥が深く、本を読んだところで理解できるとは到底思えないので、よくわかっていないのに書評もなあ…と思って書いていませんでしたが、ぼちぼちと私的備忘録として残しておこうかと思っています。

「アルバニアインターナショナル 鎖国・無神論・ネズミ講だけじゃなかった国を知るための45カ国」(井浦伊知郎著、社会評論社、2200円)

この本は大変面白く、結構分厚い本ながら1日で読んでしまいました。

著者はアルバニア語学、バルカン語学のアカデミアですが、硬軟取り混ぜた語り口でアルバニアおよびアルバニア人について教えてくれます。

スラスラ読めて、知らないうちにアルバニアやコソボについての歴史や今がわかるという、貴重な本です。

しかも、さまざまなトリビア的知識(専門家にとってはトリビアではないのかもしれませんが…)がちりばめてあって「へええ」と思う箇所多数。たとえば、民族的英雄「スカンデルベウ」の「ベウ」は、トルコ語の男性につける尊称の「ベイ」のことだとか、鎖国時代にアテネとティラナを結んでいたオリンピック航空の定期便には日本のYS11が使われていたとか。

その道を極めた人が惜しげもなくその知識を披露して下さるというのは貴重なことです。きっと、アルバニアという国をよく知らない人でも知らず知らずのうちに引き込まれるのではないかと思います。

なお、本書の表紙には「共産趣味インターナショナルVOL1」とあり、帯には「共産主義愛好家宣言!!」と書いてありますが、そういう趣味の本ではないような。もちろん、共産主義時代の記述もありますが、それ以前の歴史や共産政権崩壊以降の記述の方が圧倒的に多いです。

ティラナ市内の写真が多数掲載されているのも嬉しいです。行ったことがないアルバニアですが、急に身近に感じられるようになりました。

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