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2009年11月21日 (土)

援助の予測可能性

援助の予測可能性が大事だ、と言われます。

これは、特に開発援助が貴重な財源になっている途上国において、先進国の援助が年によって来たり来なかったりすると計画的な政策立案、予算執行ができないので、先進国はなるべく複数年度にわたって支援する金額を明らかにし、そのとおりにディスバースすべきだ、という考え方です。

もともと日本は、自国予算が単年度予算であることを理由に、援助の予測可能性が重要であることは理解しつつも、複数年度にわたる支出のコミットについてはしてきませんでした。

そのかわり、今後の複数年度にわたる候補案件を示した「ロングリスト」や「ローリングプラン」を公開することによってある程度の予測可能性をもたせるようにしてきました。

ところが、どうも最近、色々な話を聞いていると、政権交代後、新しい政権のODAに対する考え方や当該途上国への姿勢がまだ明らかになっていないため、なかなか予測ができなくなっているようです。

先般、アフガニスタンに対してむこう5年間に50億ドルの支援を行うことが発表されましたが、この金額は尋常ではありません。ODA予算が伸びることは考えにくく、アフガン以外の地域への供与は大幅に減らさざるを得ないのではないかと思いますが、それがどこの国になるのかはまだわかりません。

本当かどうかわかりませんが、前政権で採択された案件が、新政権になって「○○国なんて名前も聞いたことがないから」という理由で、とりやめになったという話も聞きました。この話が本当だとすれば、これからも当分混乱が続きそうです。

日本側の行政が混乱するだけならばまだしも、援助が来ることを期待していた途上国はもっと困ってしまいますので、相手国の信頼を失わないためにも、政府の指針を早期に明らかにする必要がありそうです。

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