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2010年3月

2010年3月29日 (月)

もし日本がいま戦国時代だったら

20103_034 16世紀、戦国時代だった頃は、国際社会との接触もごく限られていたので外国からの干渉もありませんでしたが、もし今が戦国時代だったらどうだったでしょう

そうした内戦状態の国は、国際社会が放っておかないでしょうから、国連の平和維持軍がやってきて停戦状態をキープしたり、難民保護キャンプが設置されたりするんでしょうね。

で、各地方ごとに固有の文化・言語がある、といった差を示す研究なんかが出されたりして、各戦国大名たちが国際社会に「独立」を求め、民主選挙の導入を条件に各大名が「国」として独立したりなんかして、日本は小国の連合体になる。

そんなばかな、と思われるかもしれませんが、そもそもの設定がありえないのはさておき、「民主主義がアフリカ経済を殺すを読んでからは、あながち外れていないのではないかと思いました。

たとえば、ユーゴ紛争を経て結局セルビアから独立を宣言したコソボなんかは、面積は岐阜県ほどしかありません。たとえば九州や四国が一つの国として独立していたって別に不思議はないわけです。

そうした小さい国が経済的にも安全保障的にもスケールメリットが発揮できず、不安定な存在になりがちなことは、「民主主義がアフリカ経済を殺す」に書いてあるとおりです。

そう考えると16世紀に徳川幕府が全国を統一し、明治維新の際にも内戦に陥りながらも速やかに近代的な中央集権国家を作った先人たちに改めて感謝の念が湧いてきます

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2010年3月28日 (日)

西伊豆

20103_008 西伊豆に行ってきました。

西伊豆には、20年前、大学の課題で戸田の造船郷土資料館に行って以来に行きましたが、その当時と変わらず落ち着いた雰囲気で、東伊豆とはまた違って大変いいところでした。

20103_011 最近は、部屋に露天ふろが付いている宿が多いようですが、そういった宿では大浴場が空いていて、旅館の人から「むしろ大浴場のほうが貸し切り状態で気持ちいいですよ」と言われてみて、行ってみると確かにそのとおりで、おかげさまで大きな露天風呂を満喫できました。

あと、今回の旅で驚いたのは宿にあったナショナルの「リアルプロ」というマッサージチェア。

マッサージチェアといえば「痛いだけ」という印象を持っていましたが、体型のセンシングやもみ具合の調整など、最近のマッサージチェアはすごいですね。値段を聞いてそれにも驚きましたが、日本の家電メーカーのすごさを改めて感じました。

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2010年3月27日 (土)

サンベルナール40戦目

今日、中山のペガサスジャンプステークスに出走するサンベルナールは、これが40戦目。

無事これ名馬を地でいくサンベルナール。

ユニオンと小桧山厩舎という組み合わせだからこういう楽しみ方ができるのだと思いますが、40戦もしてくれる馬には自然と思い入れが強くなるものです。

たぶん、ペガサスジャンプステークスは中山グランドジャンプのステップレースなのでメンバーも強く、おそらく最低人気でしょうが、しぶとく頑張って、あわよくば憧れの中山グランドジャンプに駒を進めてほしいものです。

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2010年3月24日 (水)

トルコのもう一つの顔

Turkeys_another_face ある地域について書かれたものは、その地域に関心のある人しか読まないので良書であっても広く読まれることがない、という難点があります。

この「トルコのもう一つの顔」(小島剛一著、中公新書、740円)も、非常に面白い内容で、トルコに関心のある人しか手に取らないのはもったいない、と思わせる本です。

著者は言語学者で、自転車でギリシアからトルコに入り、温かいトルコの人たちに迎えられながら、そこでトルコ国内にさまざまな少数言語があることに触れ、以来10数年にわたりトルコで野外調査を重ねます。

この本の前半は、トルコの地方部の人たちの生活振りや独特の言語、習俗などが旅の様子とともに綴られていて紀行文として面白いのですが、後半になると、そうした少数言語の存在を認めない(「少数言語ではなくて方言にすぎない」)トルコ政府が著者の研究に関心を持ち、トルコ政府から派遣された監視役付きでの調査になるなど、緊迫感のある内容になっていきます。

トルコにはクルド人以外にも様々な少数民族がいて、トルコ語とは系統の違う言語をトルコ政府のトルコ化政策にもかかわらず守り続けている、という本書の内容は大変興味深いものでした。

また、中には自分たちが喋っている言語が何語なのかわからない人たちもいたり、山がちな地形で個々の民族が分断されがち(固有の習俗・言語が守られやすい)な半面、東西の交易路として古来から様々な人たちが往来していた地域の歴史の多様さ・複雑さも新鮮です。また、そういう複雑な地域を統治するために、国民国家としての意識を植え付けようと少数言語の抑圧政策をとっているトルコ政府の「もう一つの顔」も知ることができて、大変有益です。

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2010年3月22日 (月)

金融植民地を奪取せよ

Kinnyuushokuminnchi 『金融植民地を奪取せよ』(前田充浩著、ダイヤモンド社)を読みました。

「植民地」とか「金融地政学」など過激な表現が並んでいますが、これは著者が外交の現場の生々しさを分かりやすく伝えようとするが故と思われ、書いてあることは真っ当です。

私なりにポイントをまとめてみますと、以下のとおりとなります。

  • 開発援助は、貧しい開発途上国を支援する人道的側面だけでなく、各国が国益を増進するためのツールでもある。
  • ODAによってインフラ整備を行い、そこに援助国の企業が進出していてその結果当該途上国の経済発展が生じている国では、途上国政府も外交面でODA拠出国のサポートしたり、現地に進出している企業に便宜をはかるようになる。こうした「勢力圏」(本書の中では「投資パラダイス」と表現)をもつことが重要。
  • 日本は、譲許的な貸付である「円借款」という強力なツールをもって途上国のインフラ整備を支援し、勢力圏を拡大した。
  • しかし、それに危機感を抱いた先進諸国がOECDルールを改定し、タイド性の援助を規制。日本は自国企業が受注できる援助ができなくなってしまった。
  • さらに最近の途上国への民間資金フローの増大や日本の財政状況から円借款だけでは開発資金ニーズが到底満たせなくなっている。
  • そのため、引き続き勢力圏を維持・拡大するツールとして「Viability Gap Finance」といった民間資金を補完する形での援助など、従来のODAの枠にとらわれない、新たな開発ファイナンスツールを開発する必要あり。

この中で、従来のODAの枠にとらわれない開発ファイナンスツールを、という主張は、主張の動機は異なりますが、フランス援助庁のセヴェリーノ総裁が提唱する「Global Policy Finance」とも重なっていて興味深いです。

著者の前田氏は、著者略歴には書かれていませんが、経済産業省でOECDの輸出信用作業部会での交渉の最前線におられた方です。

本書の最大の特徴は、国際交渉の最前線の一般には知られていない事情がつまびらかにされている点です。

なぜそうされているか。著者は言います。

多くの国々を巻き込む共同体を構築する中で自国の国益を増大させるという離れ業は、各国に課せられた最高難度の課題である。(略)
この最高難度の課題に対応するために必要なのは、一にも二にも、頭のよさである。本書で述べたような国際社会のウラの姿を冷徹に見極め、「闇のルール」を自在に操り、オモテの世界で美しい国際ルールを構築を主導して世界の称賛を受けつつ、ウラの世界ではライバル国を罠にはめて知らん顔をする、その頭の良さである。

その頭の良さを国として発揮するためには、欧米の国が政策の策定にシンクタンクが大きく関与しているように、研究者をはじめとする多くの人の叡智を集める必要がありそのためには皆が議論に参画できるように政策決定過程をつまびらかにする必要があるというのが、著者が締めくくりで語る強い思いです。

確かに、私がかかわっている開発の世界でも、イギリスのDFIDは、そのバックにシンクタンクであるODIを抱え、万人が肯かざるを得ない理論をバックボーンに援助潮流のうねりを作り、その結果うまく自国の国益増進をはかっているように思われます。著者の主張は私にはすんなり腑に落ちました。

民主党政権になって官民一体となって原子力や鉄道など、日本のシステムを海外へ売り込もうとしていることもあり、著者の前著「国益奪還」とともに、読んでおくべき本だと思います。

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2010年3月21日 (日)

そうか、君は課長になったのか。

Soukakimiha 「そうか、君は課長になったのか。」(佐々木常夫著、WAVE出版、1400円+税)

著者が、課長に昇進したかつての自分の部下に対してあてたアドバイスの手紙の形式で書かれた、課長職の指南書。

課長職にある人の「行動指針」として大変読みやすい内容になっています。

自分に当てはめてみて、これはできていないなあという点が複数あり、少々焦ったり。

内容は常識的なものですが、この本を読んで「がんばってみよう」と思う気持ちにさせられるのは、著者の佐々木氏(東レ経営研究所社長)が自分の部下にあてて書いている、という設定であるために、アドバイスの一つ一つに、部下(=読者)に対する愛情が感じられるからだと思います。

本書を読んでいてドキッとしたのは次のくだり。

ただ、私の経験では、どういうわけか多読家に仕事ができる人が少ない。なぜか。私が思うに、あまりに多くの情報をインプットすることで、自分自身の考え方が形成されないおそれがあるからです。少し大げさに言うと、自分の頭で考える力が養われないのです。

おっと。

考える力を養わなければ、読書は有害ですらあるのです。
ではどうすれば考える力をつけることができるか?
読書で得た知識を、現場の仕事に当てはめてシミュレーションをしてみるのです。そして、現実にどのように機能するのかを徹底的に考え尽くすのです。それで、役に立たないと思ったら、その知識は捨て去ればいいのです。

ぜひそうします…。

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2010年3月20日 (土)

力のあるところは見せたが…

マイネルウーノは3着。

1着は素質馬シャガール、2着はユウガナルで1,2番人気の組み合わせでの決着。

4着以下には3馬身の差をつけているので力はあるのだと思いますが、2着馬とも2馬身差なので、力のあるところは見せたものの、勝ちきるにはもう一歩、という感じでしょうか。

オペラハウス産駒らしいというかなんというか。

ここ2走は折り合いには問題はないようなので、府中の2400mあたりでも力を発揮できそうですが、何でもいいのでなんとか勝ち上がってほしい…。

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マイネルウーノ5戦目

前走が2着だったのに単勝25倍の6番人気(11:20現在)。

不良馬場でのフロックと思われているのでしょうが、2走前を除きそれなりに走っているのでチャンスが全くないわけではないと思います。

ただ、良馬場だとキングカメハメハ産駒のユウガナルとか、タニノギムレット産駒のマロノヴィーナスとかの末脚の方に分がありそうではあります。

それにしてもマロノヴィーナスの馬名の意味由来「公家などが使用していた日本語の古い一人称+女神」って…。ミロのヴィーナスに掛けたんでしょうか。不思議な名前です。

あとこのレースは、ダイワスカーレットダイワメジャーの弟のシャガールが注目ですね。父がネオユニヴァースの牡馬だけに強そうです。

この相手に勝てれば夢が広がるのですが。

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2010年3月18日 (木)

低酸素社会

会社で回覧物を読んでいたら、「低酸素社会」という用語を発見。

これは…、息苦しそうな社会だ。ジュラ紀かと。

誰かタイプミスを指摘しなよ、と思いつつも、いやひょっとしてこういう言葉があるのかもしれないと思ってググってみたら、農水省のコンテンツにこんなものが。

低酸素社会の形成
CO2の吸収等多面的機能の持続的な発揮に向けた森林の整備・保全

多様で健全な森林づくりのため、条件不利森林等における間伐、無流木地への造林を行うともに、針広混交林化・複層林化・長伐期化等に向けた整備・保全を進める。

いや、でもこれ、やっぱり低炭素社会の間違いですよね。

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2010年3月16日 (火)

感謝の言葉

先週のルーマニア バセスク大統領訪日時の報道(日本経済新聞)。

大統領は、コンテナターミナル整備や火力発電所建設などでの日本からの財政支援に感謝。陛下は「ルーマニアにとって意味のある支援がなされていたと聞き、うれしく思います」と応じられたという。

普段、「相手国のニーズに合致してない」とか、「役に立たない」、「むだ」、「ハコモノ」などと散々な言われようだけに、大統領と陛下のこのやり取りは大変うれしかったです。

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2010年3月14日 (日)

とうとう出資

いつまでも様子見したり比較検討したりするのに疲れたので、根負けして以下の2頭のユニオン馬に出資しました。

Hamptoncourt ネオユニヴァース×クレアコート(牝)、競走馬名ハンプトンコート

ネオユニヴァースの子供たちは牡馬は大活躍しているものの、牝馬はミクロコスモスが目立つぐらいで、牝馬が活躍しているゼンノロブロイ産駒のアーミールージュとどちらにするか悩んだのですが、馬体や脚勢がこの馬のほうが好みだったので選びました。

あと牝馬G1を複数獲っている小島茂厩舎予定であること、育成が山口ステーブルで行われていることも加味しました。

母の父Glint of Goldはパリ大賞典、サンクルー大賞典等の中長距離戦線で活躍した名馬ですので、この馬にもそうした底力のあるところを期待します。

Firstnight ディープインパクト×ファーストナイト(牝)、競走馬名ローズアダージョ

おばにバランシーンという良血馬。ラムタラが勝った時の凱旋門賞でみているはずなのですが、今一つ記憶がありません…。

父がディープインパクト、母の父がサドラーズウェルズと血統的にはいうことはないとはいえ、牝馬で4200万円というのが尋常ではない金額というのはよくわかっているつもりです。500分の1口への出資とはいえ、こういう馬に手を出すのは正気の沙汰ではありません。

が、もともと競走馬への出資そのものが正気の沙汰ではないわけで。

競馬というものは、ごく一握りの優秀な馬が大きな賞金を得る仕組みになっており、その一握りの馬をもつという夢を追ってもいいのではないかと思い、申し込んでしまいました。

もちろんそれだけが理由ではなく、厩舎がトップトレーナーの矢作厩舎であること、育成がシュウジデイファームであること、そのシュウジデイファームに掲載されている本馬の写真がすばらしいと感じたこと、サドラーズウェルズが好きなこと、バランシーンとも縁があること、などなどのもろもろを勘案しました。懸念点は、ユニオンでは実績のない牧場出身ということと、あまり父ディープインパクトに似ていないことでしょうか。

出資したからには、後は応援あるのみ。長い馬選びの苦しみ(?)から解き放たれて、晴れ晴れとした心境です(笑)。

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2010年3月 5日 (金)

決めたことを後悔しない方法

59seconds 大竹先生のブログで勧められていたのでその科学が成功を決める」(リチャード・ワイズマン著、文藝春秋、1,619円+税)を読んでみました。

自己啓発本等に書いてあること(自分の理想像を描いて過ごす、とかストレスはサンドバックを叩いて発散する、など)が、科学的な実証実験によると逆効果であることを示しつつ、科学的には成功するためにはではどうしたらよいか、ということが書いてあります。

各章ごとにティップがまとめてあって、有用度が高いと思いました。

この本のなかに「決めたことを後悔しない方法」というのがあります。

アムステル大学の心理学者が、被験者たちを3つのグループに分け、5枚あるポスターのうち、自分の好きなものを1枚選ばせるという実験をしました。

1つ目のグループは、ポスターを1分半ずつ眺め、一枚ごとに自分の好き嫌いの理由を書き出した上でじっくり選ばせました。

2つ目のグループは、5枚とも眺めた上で、自分が好きだと直感したものを1枚選びます。

3つ目のグループは、5枚のポスターを素早く眺めた後、5分間かなり難しい言葉遊び(アナグラム)をやり、もう一度ポスターをざっと眺めてから1枚を選ぶことにしました。

被験者たちは、自分が選んだポスターを家に持ち帰ったのですが、1ヵ月後は1つ目のグループのポスターに対する満足度が最も高かったのですが、2ヵ月後には、1つ目のグループの満足度が最も低く、3つ目のグループの満足度が最も高かったのです。

つまり、瞬時の、頭がフレッシュな状態(アナグラムでポスターのことは忘れ去られていた)での「直感」で選んだものが、ベストな選択だったということです。

この結果は、実験で繰り返し再現されたそうで、著者は「アパートでも、車でも、株でも、選ぶ前に全く違う作業で頭を使うと、いい決断ができるのだ」と言います。

ええー。じゃあ馬もそうですか。

さんざん血統だの脚の形だの、肉付きだの、兄弟の勝ちあがり率だのを比較検討しているのですが、そうやって選んでも良い決断はできないと。それよりは、数独でもやって、ぱっと写真の一覧表を見て「ピピッ」と来たものを買えばよいと。

なるほどなあ。来年の馬選びはこれでいくか…。

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2010年3月 3日 (水)

プライスレス

Priceless 「プライスレス 必ず得する行動経済学の法則」(ウイリアム・パウンドストーン著、青土社、2,520円)

行動経済学の本は、もう随分と読みましたが、新しいのがでるとつい買ってしまいます。「必ず得する」かどうかわかりませんが、いろいろと応用が利いて面白い。

この本は1章1章が短くまとめてあり、また行動経済学の実験手法は概略だけにとどめ、研究者の人となりを示すエピソードなどもあって大変読みやすいです。

いろいろと興味深い人間の思考と経済学の関わりがあるのですが、読んだものの中で印象深かったものを一つ。

ローンの勧誘をするダイレクトメールに、男性の写真を載せたときと女性の写真を載せたときでは、受け取り手が男性の場合、女性の写真を載せたダイレクトメールの方が融資の申し込みが多く、また、金利が通常より多少高くてもその傾向はかわらなかったという実験結果。

どうしてこの結果がでるのかは、「女性の写真のほうがダイレクトメールをみる時間が長くなるからではないか」などいろいろな仮説が立てられているそうですが、決定的なものはないそうです。ちなみに女性の写真は別に目を引くようなものではなく、普通のスーツ姿の写真です。

これを応用して、例えばユニオンとかさりげなく馬の引き手を女性にしてみたらどうでしょう。売り上げに変化が見られるかもしれません。もっとも、この世界の住人は、女性が写真に写っているのも気付かないぐらい馬の各パーツに目が行っているような気がしますが。

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2010年3月 1日 (月)

サクリファイス

Sacrifice 「サクリファイス」(近藤文恵著、新潮文庫、460円)

自転車のロードレースチームを舞台にした青春小説+ミステリです。本屋さん大賞2位ということですが、非常に面白く読みました。

私は、ツールドフランスの特集番組をたまに見るぐらいですが、その程度の知識しかないものでもこの小説に書かれている世界に深く引き込まれていきます。

チームはエースを中心に構成されていて、エースを勝たせるためにそのほかのメンバーはレース中、風除けになったりペースメーカーになったりするのですが、そのことだけでも自転車競技を知らない人間にとっては大変な驚きと興味を引き付けるもののようです(例:私の嫁)。

で、この小説は後半に行くにしたがって競技中の事故をめぐるミステリの様相を呈していくのですが、個人的にはミステリの要素がなくても、たとえば「一瞬の風になれ」のように個性の違う若者同士が競技に取り組んでいくような、ストレートな青春小説にしてもいいような気がしました。もっとも作者はミステリ作家ということなので、こんなことをいうのもなんなのですが。

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