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2011年12月 7日 (水)

危機の指導者 チャーチル

現役の外交官が著した『危機の指導者チャーチル』(冨田浩司著、新潮選書)を読みました。

元々チャーチルは、かつて読んだ本の中にあった「暗闇が一番深いときが最も暁に近い」という言葉が好きで(仕事が辛いときに何度この言葉を反芻したことか)、以前、チャーチル家の邸宅を訪ねたこともありました。

この本は、フォーサイトで勧められていたので読んだのですが、読みやすく、また青年時代や第一次世界大戦の頃のチャーチルの姿も描かれていて確かに読む価値がありました。ところどころに出てくるチャーチルの著書からの引用や演説にも勇気づけられるものが多いです。

個人的に特に印象に残ったのは、最終章「指導者とは」にある著者による次の一節。

それだけに英国において権力の座に上り詰め、そこに留まるためには厳しい試練が待ち受けている。党内に信望を築き、的確な行政手腕を示し、成熟した世論の精査に堪え、議会での論戦に勝ち抜き、選挙に勝利するー指導者の地位は、これらのことをすべて成し遂げた者だけに約束される。

これを読んで、どこかの国に引きつけて考えてみると、傍目には、党内はばらばら、行政手腕は官僚を信頼せずに停滞、世論には迎合し、議会では論戦を避けて重要法案が通っていなくても会期延長をしない、そういう風に見えます。

政治家にはもっと頑張って頂き、政治という本来業務をしっかりと行って頂きたいと改めて思いました。

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