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2014年1月 2日 (木)

脳の反射力を磨く

午前中、箱根駅伝を沿道まで見に行って、それが終わったら大学ラグビーの中継を見て、いつも通りの正月を過ごしていると自分がフィリピンに赴任していることなど忘れてしまいそうです。

大晦日はいつも近所のお寺に除夜の鐘を衝きに行くのですが、そこでは鐘をつく前に一言その年の抱負や願いを書くことになっています。

で、今年も衝きに行ったところ、去年、私が書いたものが残っており、それをみると、一言、「経済発展」とだけ書いてありました。まあ、日本経済は成長率がプラスに転じましたし、任国のフィリピンも経済は好調なので願い事がかなったといえなくもありません。

なお、実際の心の中では、「ダービー制覇」とも祈っていたような気がしますが、こちらはかすりもしませんでした。

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さて、年末に家を掃除していると、必ず出てくるのが1年間の間たまったクラブの会報、精算報告書、募集パンフレットの類です。(そして常に家族から捨てるようにプレッシャーがかけられる)

精算報告書は、いつの間にかファイルするようになって10年が経ちますが、それを集計すると恐ろしいことになりそうなので、集計などはせず、そのままそっとファイルの表紙を閉じるだけなのですが、昔の募集パンフレット類はついつい眺めてしまいます。

それをみていると、なんでこの馬が走らなかったのだろう、とか、逆に、この馬が走るのだからわからないものだ、とか、色々と考え込んでしまいます。難しいものです。

正月、脳科学者の池谷裕二先生の「脳には妙なクセがある」 (扶桑社新書、840円)を読んだのですが、その中に、自分では合理的な思考に基づいて自由に意思決定しているつもりでも、本人の自由意思とは本人の錯覚にすぎず、実際の行動の大部分は環境や刺激によって、あるいは普段の習慣によって決まっている、つまり無意識のなかで意思決定はされてしまっている、という話が出てきます。

確かに、馬選びでもあれやこれやといろいろと考えてはいるものの、「最初に馬体写真やブラックタイプを見たときの直感」のようなものは確かに存在します。

ではその直感を誤ったものにしないためにはどうしたらよいのか。

池谷先生は、その無意識のなかで行う決定をよい決定にするためには、よい経験が必要だといいます。

 と同時に、自分が今真剣に悩んでいることも、「どうせ無意識の自分では考えが決まっているんでしょ」と考えれば気が楽になります。そう、そもそも私たちは、立派な自由など備わっていはいません。脳という自動判定装置に任せておけばよいのですから気楽なものです。
 もちろん、自動判定装置が正しい反射をしてくれるか否かは、本人が過去にどれほどよい経験をしてきているかに依存しています。
 だから私は、「よく生きる」ことは、「よい経験をする」ことだと考えています。すると「よい癖」がでます。

(中略)

 たとえば、骨董品の鑑定士は、実物を見ただけで、本物か偽物か、また本物だったらどれほど芸術的価値があるかを、瞬時に見分けることができます。ほとんど反射です。真贋を見極める力は、経験がものを言います。どれほどたくさんの品を見たことがあるのか、どれほどすばらしい逸品に出会ってきたか―素晴らしい経験はかけがえのない財産となり、適切な反射力として実を結びます。センスや直感などもすべて経験の賜物です。
(「脳には妙なクセがある」P.271-272)

そういえばラフィアンの岡田総帥もずっと競馬場のパドックにいて相馬眼を鍛えた、という話をしていたような記憶がありますが、我々も反射力を磨くために、活躍した馬たちの募集時の写真や、種牡馬の写真をずっと眺めて脳の反射力を鍛える必要がある、ということでしょうか。

というわけで、過去のパンフについては反射力を磨く資料として、これからもとっておきたいと思います。

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コメント

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投稿: Maya | 2014年1月16日 (木) 19時45分

コズンさん、こんにちは。
メレアグロス、5着は残念でしたが、レース振りは良かったのではないでしょうか。センスがありそうでいい馬ですね。

毛色については確かに悩まされます。栗毛や葦毛のように膨張してみえる毛色は苦手で、実際、私の場合、これまでの出資馬で活躍したのはみんな鹿毛か黒鹿毛です。

あと苦手なのは特定の種牡馬ですね。ラフィアンと相性の良いブライアンズタイムやチーフベアハートの子供は、私にはどうもピンとこないようで、いままで一頭も出資したことがありません。それでどれだけチャンスを逃してきたか(笑)。

実はステイゴールドもそうだったのですが(みんな小さくて華奢に見える)、無理やり補正して(笑)今年出資してみました。さあこれが吉と出ますか凶とでますか…。

投稿: participant | 2014年1月 5日 (日) 11時40分

こんばんは(^-^)
仰る通りで点数化すると評価が変わる馬がでてきますね。
ただ、とても良い馬はどういう評価方法を用いてもやっぱり高い評価になる気がします。

点数に拘るのは私が素人だからで、料理でいえば先輩方はパッと目分量に見えて正確につくれますが、私は、はかりとレシピが欲しいのです。

また例えば馬の毛色で栗毛は筋肉質に見え、葦毛はデブ、青毛は締まりがあるように見えてしまいますから、点数上さきに加点減点してます。走る能力と関係ない毛色一つでも特別良いとまるで他の要素も良く見えたり、欠点を許容してしまうミスが生まれることもあるかと…

そういう心理学の面も含めて点数化を進めてます。
まあやってることの最もさは感じますが、点数の正確さはまだまだ何年もかけて改善しないと意味ないかもです。
長文失礼しました、最近カテゴリにメンタルをつくったので、自分のところで語ります(笑)

投稿: コズン | 2014年1月 5日 (日) 00時54分

コズンさん、こんにちは。
無意識の意志、不思議ですが、さまざま実験で科学的に実証されていてとても興味深いです。たとえば「右手を動かす」ということを考える7秒前にすでに脳のなかでは活動が開始されているとか。

あと大半の人が人の顔を見るときには「左側」しかみていないこととか。だから魚の絵は必ず左に頭がくるように書かれていますし、馬の立ち姿の写真も、必ず左側に頭がくるようになってますもんね。なるほどと思いました。

ところで、数値化しにくい馬体に点数をつけて評価しているコズンさんの方法は、点数によって可視化することによって無意識下のことを意識下にもってくる、ということになっているのかもしれませんね。点数をつけてみたら、点数をつける前の評価と違ってきた、ということってありますか?

投稿: participant | 2014年1月 4日 (土) 19時19分

おはようございます(~o~)
無意識での意思っていうのは面白いですね。
例えばボクシングの「避けながらカウンター」のような高速の行動はとても考えてのことには見えません。
目で見て→脳が解析→頭と手を動かせの命令→体が動くという流れは訓練によって途中を省くことを可能にした、反射オート機能ですよね。
目利きと運動の反射は別物ですが、無意識の自分というのを上手く活かせるか、逆に足枷になるか…脳というのは深いなと思います

投稿: コズン | 2014年1月 4日 (土) 10時24分

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