SONA
今日はラマダン明け休暇で祝日でした。
イスラム教国だとラマダン明け休暇はもっと長いのですが、フィリピンでは公的な祝日は1日だけです。
さて、昨日は大統領の施政方針演説がありました。SONA(State of Nation Address)といい、1時間半から2時間にわたって、大統領が議会で政策方針を述べるものです。
アキノ政権は2011年から2016年までの6年間。フィリピンは、再選が禁止されているので、1期6年でお終いです。今年は2014年で今年、SONAをやると残すはあと1回です。
昨年も思ったのですが、残りがあと2年を切ると、新しい政策が打ち出しにくくなるのでしょうか、演説の内容が、今後の方針よりも、これまでの成果を強調する内容になっているような気がします。
国民に対する説明責任という意味ではわかりやすく、成果でもって示すのは政治の正しいあり方だと思います。他方、やはり将来の政策や今後の新しいインフラ投資の見通しについて、自分の任期以降のことはコミットできないのかもしれませんが、民間企業や海外の投資家については知りたいのではないかと思いました。
あとは、今年の特徴としては
- 災害復旧・復興(昨年はボホール地震と台風30号があったので)
- ミンダナオ和平(3月に和平合意がなされたので、今後のステップを順調に進めていくことが大事)
- フィリピン軍の装備の充実(その背景は触れていませんが、西フィリピン海の最近の情勢を念頭においてのものと思われます)
といったことに触れていることでしょうか。
マクロ経済が好調で、歳入も増えているので政策を遂行する余地も増えているところ、このまま順調に経済発展して、貧困率も下がるとよいのですが。
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