競馬

2008年7月 6日 (日)

高い馬ほど走るのか

久々にTarget frontierをバージョンアップしたら、市場取引馬の検索ができるという素晴らしい機能がついていました。過去の取引結果のみならず、現在の獲得賞金までわかるというすぐれものです。

これを分析すれば、競走馬取引市場における「プロの相馬眼」というものがいかほどのものであるかが分かります。

まず、高い馬ほど走るのか。

2004selectsale これは2004年のセレクトセールの取引価格を横軸に、獲得賞金を縦軸にとったものです。もし高い馬ほど多く賞金を獲得しているのであれば、グラフ中の線形は右斜め45度に近くなるはずですが、線形はかろうじてではありますが、右肩あがりになっています。

同様に下の図は、同じく2004年の北海道サマーセールで同様の表を作成2004hokkaidosummersale したものです。こちらの方は、線形の角度はより浅く、かろうじて高い馬の方がよく稼ぐ、という結果になっています。このぐらいの角度であれば、むしろあまり相関はないといったほうがいいかもしれません。

ところで、セレクトセールは社台グループの生産馬が多く上場され、取引される金額も高額です。この2004年の最高値はザサンデーフサイチの5億1450万円でした。

そうした状況について、確かラフィアンの岡田前社長は「常軌を逸している」というようなことを会報で述べられていました。

下の表は2004年のセレクトセールと北海道サマーセールの平均取引価格や獲得賞金を示したものです。これをみると、確かにセレクトセール出身馬の獲得賞金は北海道サマーセールのそれを上回っていますが、そのかわり北海道サマーセールの馬たちは平均取引価格も安い。その結果、市場全体でみると、セレクトセール出身馬たちは取引価格の47%しか稼いでいないのに対して、北海道サマーセール出身馬は111%と、取引価格を上回るリターンを出しています。

  平均取引価格 獲得賞金額(平均) 獲得賞金額(メディアン) 総取引額(A) 総獲得賞金額(B) (B)/(A)
セレクトセール 3,410 1,747 700 777,552 361,574 47%
北海道サマーセール 563 912 160 165,572 183,389 111%

セレクトセールは多数の有力馬主が集まる場ですが、それだけに「勝者の呪い」がかけられているのかもしれません。

ラフィアンのカタログでも高額馬でセレクトセールで仕入れたことがさりげなくアピールされていますが、上記のデータをみると、はたしてセールスポイントとなりえるのかどうか、微妙なところですね。

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2008年6月14日 (土)

相手が強い!

中京7R芝1800mにマイネルヴルメリオが出走しますが、相手が強力です。

前走3着以内がヴルメリオを含めて6頭。来週からクラス替えがあるだけにどの陣営も真剣でしょう。

ヴルメリオも得意の中京コース、相性のよい佐藤哲騎手、しかも今週の調教は抜群と好条件が揃っているので、なんとか前走のような見せ場を作ってほしいものですが。

【レース後追記】

0.2秒差の8着。あともうひと押したりなかったなあ。このクラスの実力どころが集まっただけあって激しい戦いになりましたが、上位馬との差はコース取りが大きかったですね。

もう少し前で流れに乗れていれば、というところですが、今日も最後まで伸びていましたし、よしとしましょう。

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2008年6月10日 (火)

心拍の変動パターンでケガが予測できる?

先週末、マイネルアナハイムが関ヶ原ステークスで故障を発症し、残念ながら予後不良となってしまいました。2歳時に葉牡丹賞を勝った素質馬で、私は出資者ではありませんが、大変残念です。

こうした事故があると、「これも競馬だから仕方がない」という言い方をしたりしますが、はたしてそうなのでしょうか。

しばらく前、ヤバい経済学ブログに、こんな記事がありました。

Thoroughbred Breakdowns and Preakness Stakes

ここで紹介されている研究によれば、外見上、まったく健康な馬16頭の心拍変動(heart rate variability)を調べたところ、このうち13頭には疑わしい変動パターンがみられ、うち12頭は次の3か月間の間に故障や疾病を発症したそうです。

疑わしい変動パターンがみられなかった残りの3頭には、その後、けがなどのアクシデントは無かった由。

どうやら人間にはわからない馬の痛みや目に見えない疲れは、心拍変動のパターンとなって表れるようです。

これってすごくないですか?

これが実際に応用できれば、テンポイントやライスシャワー、サイレンススズカのような悲劇は今後繰り返されなくて済むのかもしれません。

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2008年6月 8日 (日)

マイネルクルーガー休み明け3戦目

なんども言うようですが、募集開始前のこの時期の一戦は重要です。先立つものがないと…。

そういうことで、今日の木曽川特別のマイネルクルーガー(父Montjeu)にはいつも以上に期待がかかります。前走、前々走が2着、2着と来ていますから、こんどこそは1着を期待したいところです。

2500mは一度中山で経験して5着に敗れていますが、その際は向こう正面から一気にしかけていってしまい、終い脚をなくしてしまったものですので、今回は四位騎手が普段通りに騎乗してくれれば大丈夫でしょう。決めてに欠けるので、どうしても誰かに差されてしまう、というところが懸念点ではありますが。

さて、安田記念。ここのところ日本から香港への遠征馬が不振であることに鑑みれば、グッドババアルマダブリッシュラックの香港勢はかなり強力であると思うのですが、どんなものでしょうか。

というわけで、グッドババを軸に相手は香港の2頭、スーパーホーネットスズカフェニックスウォッカコンゴウリキシオーまで。

【レース後追記】

クルーガーはまたもや2着。この3戦、常に逃げ馬を捕まえ切れずに惜敗してますね…。よく「1000万クラスで入着を繰り返すような馬がいい」といいますが、実際には、やはり勝てそうで勝てないと…ねえ。人間の欲は深い。でもよく頑張ってくれました。感謝、感謝です。

安田記念のウオッカには、ダービーの時と同様、鳥肌が立ちました。この馬、本当にすごいですね。前走のヴィクトリアマイルはなんだったのか。

コンゴウリキシオーを交わしたときにあまりに脚色が違ったので、てっきりコンゴウリキシオーが一杯になったのかと思いきや、コンゴウリキシオーは2着争いに残っていたことからも、ウオッカの切れ味のすごさがわかりますね。いいものを見ました。

馬券は縦目。香港馬は人気薄をねらえ、の格言を忘れてました…。

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2008年6月 3日 (火)

タイム比較など

出資馬が好走した週明けは「ブック」を読む楽しさが倍増します。

さて、3着に入ったマイネルヴルメリオの走破タイムは1.49.2。上がり3Fは34.7で出走メンバー中2番目。ほうほう。

で、この日、同じ中京競馬場で行われた同距離のレースは、12Rの1000万下。こちらの勝ちタイムは1.48.2。仮にヴルメリオがこのレースに出走していたとすると、10着相当

この2つのレースの通過タイムを比べてみると…

7R 36.2 - 48.6 - 1.01.0 - 1.13.6 - 1.25.5 - 1.37.1 - 1.49.0
12R 36.1 - 48.6 - 1.01.2 - 1.13.5 - 1.25.1 - 1.36.5 - 1.48.2

1200mまではほぼ同じラップのレースですが、そこからラスト3Fで差が出ています。12Rの出走馬たちの上がり3Fは軒並み34秒台。さすがにクラスの差は大きい

あと3週間するとこのクラスの馬たちが500万に落ちてくるわけで、そうなると厳しいですね。一年のうちで条件クラスは今がもっとも層が薄い時期。この時期にチャンスをものにしないと。

ちなみに今年のダービー、勝ち馬ディープスカイのタイムは2.26.7。一方、同日に行われた古馬1000万の青嵐賞のミレニアムウイングの勝ちタイムは2.26.3と、ダービーのタイムをコンマ4秒も上回っています。

ミレニアムウイングは後続に3馬身差をつける圧勝だったとはいえ、2着のシグナリオも2.26.8でほぼダービーの勝ちタイムと同等。

見ごたえのあるレースでしたが、ひと月後には宝塚記念で古馬の一線級と戦う可能性もあるダービー馬のタイムとしては、やや物足りないものだったといえるかもしれませんね。

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2008年6月 1日 (日)

さあ、ダービーだ!

すっきりと晴れて、絶好のダービー日和になりました。

東京芝2400mで梅雨入り前のこの時期に行われるダービーは、一番好きなレースです。

さて今年は、混戦といわれていますが、人気上位3頭のマイネルチャールズディープスカイアドマイヤコマンドが3強と言っていいのではないでしょうか。そういうわけで私はこの3頭にタケミカヅチを加えた4頭のボックスでレースを観戦したいと思います。

中京の7Rではマイネルヴルメリオが出走します。

強調材料は、未勝利時代に好成績を残した中京競馬場の芝コース、かつ鞍上が佐藤哲三騎手に戻ったことです。JRAのマイニング指数ではなんと最下位ですが、掲示板目指して頑張ってほしいものです。次に走るときには降級組もいて手ごわくなりますしね。

【中京7Rレース後追記】

やっぱり騎手だったんじゃないか!

これまで「掛かる、掛かる」と言われていた馬が、道中はいたってスムーズなレース運び。直線入り口で大外に膨れながら進出、そこからもしっかり脚を伸ばして3着入線

いやあ、この3着はうれしいの一言。叩き2走目の上積みがあったにせよ、佐藤哲三騎手に手替わりしたことが大きかったと思います。お願いだから次も乗ってください > 佐藤哲騎手。

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2008年5月25日 (日)

ようやく出走

待ちに待って、サンベルナールが2か月ぶりに障害未勝利戦に出走することになりました。

休養後、ひと叩きしてさらに上昇、といきたいところですが、8週間も間が空いてしまっては、休養明け同然です。調教は順調に積めているので、レース勘が失われてなければいいのですが。

ジョッキーの高野君は「最低でも5着以上を目指して頑張ります」と言ってくれているので、見どころのあるレースを期待。初障害の馬も何頭かいるので、無理な注文ではないと思います。昨日、東京でオープンを勝ったユニオンの先輩、クルワザードに続け!

それにしてもメンバーをみると平地でのオープン馬(ロードマジェスティ、デンシャミチ、ワンダーハヤブサ)や、直近の2走で500万・1000万を連勝しているのになぜか障害転向しているマルカシリウスなんかがいて、平地の脚比べではかないそうもないのに、それが逆転することがあるのが障害の面白さですね。

ちなみにオークス、私は武豊騎乗のマイネレーツェルがいいんじゃないかと思っているのですが、どんなもんでしょうか。いずれにせよ、こんなに雨が降ると荒れそうですね。

【レース後追記】

サンベルナール10着。レコード記録レースとはいえ、9秒近く差をつけられての入線…。なかなか障害の世界も厳しいです。中京コースは障害がない部分が多く、平地の脚がモノを言うのか、上位に来たのはいずれも平地でのオープン馬でした。

マイネレーツェルは、武豊騎手が不利さえなければ勝てたレースとコメントしている由。コースロスなく最内を進み、直線伸びたところではヨシッと思ったのですが。

そんなわけで失意の週末でした。とほほ。まあ、毎週こんなものですが。

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2008年5月11日 (日)

ユニオンとグランド牧場

ユニオンの2008年度募集馬一覧が会報、HP会員ページで発表されました。

今年は牡馬の募集も多く、カタログがくるのが楽しみです。牡馬の募集が多くなった一因として、グランド牧場から牡牝あわせて10頭が募集にかけられていることが目を引きます。

これについて、ユニオン会員のぐりもりさんは、5月4日付のエントリでこのように書かれています。

今年もこのシーズンになりました。今月の会報で発表されましたが、最大のサプライズはグランド牧場の10頭出し。過去にここまで偏った募集はありません。これが近頃結果を出している日進牧場だったり、仔分けが多過ぎて毎年どれが出るのか予想がつかない槇本さんとこだったりしたら大歓迎なのだが、お世辞にもこれまで結果を出していない牧場だけに地雷臭い匂いがプンプン。

じ、地雷…。だとすれば気をつけなければ。と思い、過去のデータを調べてみました。

検索条件は現3歳馬~22歳までの20年間で、Targetで調べたグランド牧場生産馬の成績を馬主別に表にしてみると下表のとおり。

全体 HBU グランド牧場 個人馬主
頭数 569 頭数 21 頭数 309 頭数 239
総本賞金 877,257 総本賞金 38,855 総本賞金 346,525 総本賞金 491,877
平均 1,542 平均 1,850 平均 1,121 平均 2,058
メディアン 255 メディアン 130 メディアン 75 メディアン 780

これをみると、グランド牧場生産馬で、ユニオンに提供された馬は、グランド牧場名義で走った馬に比べて本賞金の平均およびメディアンともに上回っています。

スマートボーイやプリエミネンスといった活躍馬はグランド牧場名義で走っていたために、「自家用車しか走らない」というイメージが持たれるのかもしれませんが、全体でみると必ずしもそういうわけではないのかもしれません。

しかし、ユニオン提供馬よりもさらに成績がいいのは個人馬主(グランド牧場名義でもなくユニオン提供馬でもない)に提供された馬たちです。平均獲得賞金は、グランド牧場名義の馬の約2倍、メディアンも780万円と、過半数の馬たちは1勝するぐらいの賞金を稼いでいます。

今回、ユニオンに提供される馬たちは、これまでだったら自分のところの名義で走らせる馬だったのでしょうか、それとも個人馬主に提供する馬なのでしょうか。そこがカギですが、過去のトラックレコードからは後者だと思いたいところです。

ちなみに同じ20年間のユニオン全体の成績は以下のとおり。グランド牧場提供馬の成績はユニオン全体の数字を上回っています。

ユニオン全体
頭数 1,041
平均本賞金 984
メディアン 70

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2008年5月 3日 (土)

クルーガー復帰戦

期待馬、マイネルクルーガーが京都競馬場の紫野特別(芝1800m)で復帰します。

週半ばの情報では東京の陣馬特別(芝2400m)を予定しているとのことだったので、久々に府中に行くぞ!と思っていたのですが、まあ仕方ありません。

休養明けですし、馬体がコンパクトなわりにどちらかというと使い込みつつのタイプなので目標は掲示板ですが、鞍上も藤田伸騎手ですし、いいところをみせてほしいものです。最近、直線で興奮することから遠ざかっているもので…。

それにしても今日の八重桜賞のマイネルファルケは強かったですね。ムタファーウェク産駒らしからぬスピードで、あれは母譲りですね。

【レース後追記】

スタート直後に右にヨレてはっとしましたが、態勢を立て直して軽快に先行。逃げるダイシングロウにはうまく逃げられてしまいましたが、直線はこの馬もよく伸びて3着以下の追撃をかわし、2着。行った行ったの展開に助けられた面があるとはいえ、力のあるところを見せてくれました。久方ぶりに出資馬がらみの馬券もとれてうれしさも倍増です。

天皇賞は、オペラハウスファンなので例によってメイショウサムソンを応援していましたが、惜しい2着。地団駄踏んで悔しがりましたが、ラスト100mで詰め寄った脚にはしびれました。

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2008年4月27日 (日)

衆議院予備的調査

民主党のHPに衆議院予備的調査の結果がアップされています

 民主党は、2007年の参議院選挙において「国民の生活が第一」を掲げ、その実現に向け、「行政のムダを徹底的に削る」とお約束しました。
 政府は、国民から見て不適切と思われる税金のムダづかいをしており、そのムダづかいの温床となっている大きな要因の一つが「天下り」です。官僚の再就職先となっている法人のなかには、「天下りポスト」を確保すること自体が目的となっている団体が多数あり、そこに多額な支出がなされています。また、官製談合・随意契約も横行し、役所の裏金づくりや水増し請求などの不適切な経理処理も少なくありません。

予備的調査とは「国会の審議を充実させるために、審議の前に必要な資料を集めるなどの調査」で、大変重要なものです。

が、しかし。調査を受ける側は、質問項目についてデータが整備されているわけではないので膨大な作業が必要になり、私もその作業の一端に従事したのですが、大変でした。重要なのは理解しつつ、通常業務に影響を及ぼさずにできる作業量ではないので、調査結果が正しく使われることを祈るばかりです。

さて、この予備的調査のなかで「特殊法人に関する予備的調査」というのがあり、そこに日本中央競馬会が提出した資料があります。

ご同役、大変でござったな、という気持ちでPDFファイルを開いてみると。

収入及び支出に係る上位10位までの取引先の名称等
(1)収入に係る主要10位までの取引先の名称、取引の概要及び額

1位 取引先の名称 不特定多数
取引の概要 勝馬投票券収入

そりゃそうですよね。考えてみれば当たり前なのですが、なんだか面白い。ちなみに2位も不特定多数が取引先で、取引の概要は入場料。

収入の1位が勝馬投票券収入なら、支出の1位は払戻金のような気もしますが、こちらは日本トータリゼータ株式会社となってます。なるほど。

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2008年3月30日 (日)

「国際化」に対する備え

今月号のラフィアンの会報で、岡田紘和社長が「国際化に対する備えを」というタイトルの巻頭言を書いています。

その中で、岡田社長は、

  • これまで生産者として国際化に反対のスタンスをとってきたこと、
  • このままでは日本の賞金を狙って外国人馬主が強い馬をもってくるであろうこと、
  • 百歩譲ってJRAが非居住外国人馬主を認めるのであれば、調教師や騎手、厩務員についても自由化すべきであること、
  • 生産地保護対策として、内国産馬所有奨励賞を増やして内国産馬をもつインセンティヴを付与すること、

を主張しています。

ここでは、外国人馬主が外国の馬を日本で走らせることが前提になっていて、実際に日本にやってきそうな外国勢力はそのように考えているのだろうと思いますが、この前提は切り離して考えることも可能です。

生産者側(供給側)にとってみれば、買い手である馬主(需要側)が増えるのは悪い話ではありません。同会報にある西山茂行氏のコラム「個人馬主のいななき」によれば、馬主の99.8%は赤字だそうで、そんな儲からないことをやる奇特な人は日本国内では数が限られているので、外国にも捜し求めたほうがよさそうです。

したがって非居住外国人馬主を認めることは、それ自体は悪いことではない。

ただし供給側としては競合する生産者は少ないに越したことはありません。同じく、今月号の会報には「シャムロックの草原から」で児玉敬氏が、野生かと見まがうような広大な土地で馬を育成しているアルゼンチンの話が出てきますが、確かにこんな競合者が増えては馬産地は大変です。

そのためには外国産馬が日本に来られないようにする、もしくは来ても儲からないようにして、つれてくるインセンティヴを削げばよい。

具体的には関税を高く設定したり検疫にかかるコストを増やしたり、優先出走権で異なる扱いをしたり、岡田社長が提案するように内国産馬所有奨励賞を手厚くすることによって、○外なり□外なりをもってきても有利にならないような方策をとれば良い、ということになります。もちろんこうした方策は自由貿易の考え方には反するものですし、オーストラリア等の輸出国側からは厳しく批判されるでしょうから、実際の運用はなかなか困難だとは思いますが。

ということで、話を岡田社長の巻頭言に戻すと、生産者からすれば非居住外国人馬主が増えること自体は悪いことではないはずですが、ラフィアンは馬主という立場ももっていますので、非居住者外国人馬主にも反対、という主張になるのでしょうね。

【追記】

というエントリを書いたらSouthendさんの「傍観罪で終身刑」にこんな衝撃的な記事が。

ダーレ-が日本の一口馬主業界に参入へ。

うわ。これはラフィアン等の既存クラブにとっては強力なライバル登場です。ただ、ダーレーが○外馬ばかりを募集するのではなく、グランデラやムーンバラッドなど彼らの日本繋養種牡馬を父とする日本産の馬を購入し、募集にかけるのであれば、生産者にとっては資金力豊かな買い手が増えるわけですから朗報のはずです。

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2008年3月25日 (火)

競馬への課税強化は人を幸せにするか

週刊東洋経済の3月15日号で大竹文雄大阪大学教授が「中毒財への課税強化が人を幸せにする」と題するエッセーを掲載しています。

中毒財とは、たばこ、ギャンブル、酒のように依存症になりやすい財のことをいいます。

中毒財は、過去により多く消費していればしているほど、今消費することの満足度がおおきくなるという特徴を有しているため、続ければ不幸になることは分かっているのにそこから抜け出すのは難しいとされます。つまり、アル中になったりタバコで健康を害したり、スッて身を持ち崩したりする。

特に、中学生のときに夏休みの宿題を夏休みの最後の方にやった人(=いやな物事を後回しにする人)ほど、タバコをすいやすく、ギャンブルをしていることが多く、借金を背負う確率も高いそうです。

そこで大竹教授は、こうした人々が不幸になるのを防ぐため、中毒財への課税強化による価格引き上げや販売の禁止を提唱します。

最近、韓国や台湾でパチンコが法的に禁止されたそうだ。タバコやギャンブルに対する課税や規制を強めることで人々が幸福になるのなら、真剣に検討してはどうだろうか。

今年に入り、いわゆる一口馬主の世界では従来よりも取られる税金が増えましたが、これによって人々は幸せになるでしょうか。10年ぐらいたって「ああ、あの税制変更のとき足を洗っておいてよかったなあ」と。

当たりを引くのが難しい世界ですから、単に損得勘定から言えばそう思う確率は高いと思いますが、それもなんだか味気ないですね。

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2008年2月26日 (火)

ジョッキーと早生まれ

以前、競走馬は1,2月生まれが有利であるというデータを紹介しましたが、騎手について、先日読んだ「こんなに使える経済学」で下記のような記述がありました。

実は、プロ野球選手には4~6月生まれの人が多い。(略)別の研究では、サッカーJリーグの選手にも同様の傾向がみられたという。これは小学校の低学年で4~6月生まれの子供が、早生まれの子に比べて体格的に有利で、その幼児期の成功体験が刷り込まれ、野球やサッカーを続けるかどうかの判断や、本人の自身に影響を与えるためではないかと考えられている。

その傍証として、同ホームページでは中学卒業後に競技を始める競馬(JRA)のジョッキーの生まれ月も調べているが、4~6月生まれのジョッキーは19人なのに、1~3月生まれは62人もいた。本当は身体能力が高いのに、小さいときから始める野球やサッカーといったスポーツでは振るわなかった人がジョッキーを選んでいるからかもしれない。
(第2章 学年ごとの競争は公平か P.55)

へええ、と思って今日発売の競馬ブックの「新人騎手紹介」をみると、

伊藤工真 騎手 平成2年2月26日生まれ

大江原圭 騎手 平成2年2月26日生まれ

三浦皇成 騎手 平成1年12月19日生まれ

なんと、3名とも同学年では生まれが遅い方です。確かに、これは単なる偶然ではなさそうですね。

なお、「こんなに使える経済学」では、生まれ月が中学時の成績や最終学歴にまで影響を及ぼすことを統計を使って説明、そのうえで学年という制度にこだわらず、生まれ月3ヶ月ごとにグループを作って徒競走をしたり、偏差値計算をしてもよいのではないかと提唱しています。

人間と馬とは違いますが、遅生まれの馬の平均獲得賞金が少なく、その結果が取引価格にも反映されているとすれば、5,6月生まれの馬とその生産者に配慮する手段として2歳から3歳の途中ぐらいまで、「遅生まれ限定レース」を組むことも一案かもしれません。

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2008年2月24日 (日)

輸送熱

私の期待馬、マイネルクルーガーが入厩したと思ったら…、

13日(水)、ビッグレッドファーム明和から、栗東の宮厩舎に移動しました。到着時に40度近い熱発があり、舎飼いで休養することに。15日(金)の午後には平熱へ下がったものの、今度は便秘で腹痛の恐れがあるとの診断を受けて体を動かせていません。すでに落ち着いてはいるものの、調教をやり直す必要があることから、一度鉾田へ移動して立て直すことになりました。木曜日にMカーロと一緒に出発します。

サラブレッドは難しい。いわゆる「輸送熱」というやつですが、生き物だから仕方ありませんね。

北海道から滋賀県の栗東まで馬運車で輸送されるので、相当な長距離移動であることには違いありません。しかし、送り出す側も細心の注意を払って送り出すはず。どうしてこのようなことがおきるのかというと、JRAのページにこういうコラムがあります。

サラブレッド研究の現場から Vol2 競走馬は輸送に弱いの?

これらの研究から、長い間、不明とされてきた「輸送熱」という病気の正体も、おぼろげながら見えてきたと言えそうです。「輸送にともなう種々の刺激が直接的あるいは間接的に馬体を冒して、細菌感染に対する抵抗力を弱くする。このような状態では、普段はおとなしくしている気道中の常在菌(馬が健康な状態で持っている細菌)が暴れだし、大量に増加して肺炎を起こす」という発症までのストーリーが考えられました。

そして、輸送熱の予防には馬運車内を清潔に維持すること(換気状況の改善、糞尿の処理、ホコリを少なくする工夫など)、輸送中の休憩はできるだけ長く、多くすること(換気回数の増加、ストレス因子の減少)などが重要であることをきゅう舎関係者に提言しました。

なるほど。

輸送熱というのは馬鹿になりません。私もそんなに多くの馬をもったわけではありませんが、かつて出資していた馬で輸送熱がもとで肺炎を発症し、入院した馬がいました。結局、次のレースに出るまで9ヶ月以上の休養をはさまなくてはいけませんでした。

クルーガーはラフィアンが最近作った茨城県の鉾田トレセンに移動することになりましたが、輸送熱は輸送時間が短いと発症しにくいらしいので、近距離移動ができる場所にトレセンを持つということは意味が大きそうですね。

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2008年2月17日 (日)

実力拮抗の大混戦

マイネルヴルメリオ(父バブルガムフェロー)が京都8R芝1600mに出走します。

ここ5走は4着→7着→3着→7着→9着と、自分の出資馬でなければ手を出しづらい成績ですが、今回は未勝利戦を勝ったときと同一条件でのレースなのでそこに期待です。でないと、次どこの条件を使ったらいいのか…。

このレース、データマイニングの数値もTargetのタイム指数も抜けた馬がおらず、8時30分時点で1番人気が6倍台というオッズに反映されています。どの馬にもチャンスがあるわけで、ヴルメリオが上位に食い込む可能性も十分にありそうです。

ところでラフィアンでは、先日マイネルクルーガー(父Montjeu)が入厩しました。放牧中に一旦順調さを欠きましたが、ここにきて調子をあげているようですので、休養前のように芝の中距離戦線での活躍が期待できそうです。

【レース後追記】

9番人気12着。切れる脚がないのに、スローペースの競馬でしかも後方から。直線入り口で少し差を詰めて「お」と思いましたが、そこからは伸びが見られませんでした。

前走も後方からの競馬で全く見所がなかっただけに今回は騎乗に工夫がみられるかと思ったのですが。馬自身の力も足りないのだとは思いますが、これでは上位にはこれません。

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2008年2月 3日 (日)

新説 母馬血統学

Hahauma 「新説 母馬血統学」(吉沢譲治著、講談社+α文庫 780円)を読みました。

サラブレッドは当然父と母の双方から遺伝子を受け継ぐわけで、父系と同じように母系も重要なのですが、父系が系統ごとに整理されており、また産駒が多いため統計も取りやすいのに対して、母系は繁殖牝馬の数は種牡馬のそれをはるかに上回り、茫漠としていて捉えどころがありません。

そんなわけで私も母系についてはぼんやりとしたイメージしかもっておらず、それが気持ち悪かったのですが、この本ではイギリスでジェネラルスタッドブックやファミリーナンバー、日本の牝系(種正系とか星旗系とか)についてまとめてあり、大分すっきりしました。

しかし、帯にある「画期的新理論!! ウオッカ激走の秘密!」というのはどうかなあ…。そのような新理論は本文中にはないし、著者が本書を書いた意図にも合致していないのではないかと。

というわけで、本書に新理論を期待してはいけませんが、それがなくても十分楽しめると思います。読み終わって思わず私もカタログの血統表にRibotとかBustedとかの重厚なステイヤー血統を探してしまいました。

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2008年1月29日 (火)

マルチンゲール戦略

Kakuritsutekihassouhou先日、ソシエテジェネラル銀行でトレーダーが不正取引で約7600億円の損失を出したという報道がありました。

古くはベアリング社、旧大和銀行ニューヨーク支店での事件が思い出されますが、金融機関でもこうした不祥事対応をしっかりとっているはずなのに、時代は変わっても同種の事例はなかなかなくならないのは不思議な感じがしますが、人間とはそういうものなのでしょうか。

ソシエテジェネラル銀行のトレーダーが不正取引で損失を抱えた経緯についてはまだつまびらかではありませんが、こうした損失を抱えてしまうのには一定のパターンがあるようです。

先日読んだ「確率的発想法 数学を日常に活かす」(小島寛之著、NHKブックス 920円)によれば。

ギャンブルにおけるロジックが人それぞれといっても、いくつかの代表的なパターンがあるようです。まずあげられるのは、「失った額を取り返すような賭け方」をする人です。たとえば、最終レースまでに10万円を失っていて、最終レースのための資金が1000円だけ残っている場合、配当が100倍の馬に賭けるわけです。このとき、その馬が勝つ確率のことは念頭にないようで、注目するのは配当だけなのです。このような戦略を「マルチンゲール戦略」といいます。この戦略を取ると、雪だるま式に掛け金が膨らんでいき、破滅的な状態に陥ることも稀ではありません。

旧大和銀行ニューヨーク支店で巨額の損失を出した日本人ディーラーもこの罠にはまったようです。最初の小さな損失を上司に報告せず、それを粉飾したため、取り返そうとややリスクの高い取引に手を出しました。そこでも損失を出し、またそれを含めて取り返そうと、どんどんリスクの高い取引に踏み込んでいって、しまいには取り返しのつかない巨額の損失をたった一人で築きあげてしまったわけです。
(「確率的発想法」P.30-31)

なるほど。確かに馬券でも、「常に負けた分を取り返すような賭け方(倍々法など)をしていれば必ず勝つのでは?」といった質問を受けることがあります。

ものは試し、と先週の土曜日、中山の全12Rを対象にマルチンゲール戦略を実践してみました。といっても実際に購入したわけではなく、Target上で常に前のレースの購入分を外したものとして仮定し、それを取り返すように利益配分額を設定して買ってみたわけです。

そうすると、第一レースでは一点100円の勝負が最終レースの頃には12万9000円ぐらいになり、その収支は…。

まあ、やっぱりやめておいたほうがいいかもしれませんね(笑)。工夫の余地はありそうな気もしますが。

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2008年1月27日 (日)

ヴルメリオ、仕切り直しの一戦

前走、武豊を鞍上に迎えながら7着に破れたマイネルヴルメリオが今日の小倉6Rダート1700mで巻き返しを図ります。

いわゆる裏開催の小倉なのでメンバー的にはかなり手薄になっていますが、それでも10時50分現在のオッズは3番人気。前走の着順が嫌われたのでしょうが、敗因は道中かかってしまったことと明らかですし、騎手も前々走中京で3着にもってきた中村騎手なので大いに期待したいところです。

ちなみにJRAのデータマイニングの順位は3番手、TargetのTGXの直近値も97で3番手です。

【レース後追記】

この相手で9着とは・・・。レース後のジョッキーコメントでは「引っかかり癖があるので道中動けなかった」ということですが、それにしても上がり3Fのタイムも最後方から行った割には出走メンバー中5番目ぐらいで全く伸びていません。昨年10月に復帰してから7戦して、さすがに疲労がでてきたのかもしれません。

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2008年1月17日 (木)

マーベラスサンデー×アフリート

Slendergirl セゾンカードの会員だが馬にはあまり詳しくない知人から、サラブレッドクラブセゾンでの馬選びについて相談を受けました。

2次募集馬のスレンダーガールの06(父マーベラスサンデー、母の父アフリート=写真)が気になる由。

私に人から相談を受けるような相馬眼はありませんが、データなら検索できます。

まず、マーベラスサンデーとアフリートの組み合わせですが、Targetで検索したところ該当するのはインスパイアリング(牡5歳)とシルクレセプション(牡3歳)の2頭。注目すべきは、この2頭ともが勝ち上がっていることで、うちインスパイアリングは3勝を上げています。シルクレセプションはまだ明け3歳なのでこれから勝ち星を重ねていく可能性があります。

2頭ではサンプル的に少なすぎますが、それでも2頭ともが勝ち上がっていることは特筆されます。

また、この馬は入厩予定先が栗東の西園厩舎になっています。以前掲載したグラフにもあるとおり、西園厩舎とビッグレッドファームグループ(?)との相性はよく、昨年はマイネルレーニアで重賞を勝っていますし、かつてコスモリバーサルという1億円ホースも輩出しています。

血統も、「平均への回帰」の観点から血統が直近の馬達の成績をみると母が2勝、祖母は名牝ビクトリアクラウンと筋が通っており、馬格も500kgになりそうということで、条件は揃っているように思います。

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2008年1月14日 (月)

データマイニング予想

Supercrunchers 最近、話題になっている「その数学が戦略を決める」(イアン・エアーズ著、山形浩生訳、文藝春秋刊、1714円+税)を読みました。

膨大なデータを用いた回帰分析や無作為抽出テストといった統計的手法を用いて今後起こりそうな確率を予測し、それに基づいて企業や政府、消費者が意思決定を行うようになっていることを書いた本です。

こうした計算が扱う範囲は幅広く、ある年に作られたワインがビンテージワインになるかどうか、野球のドラフトで選択すべき選手、映画がヒットする確率、有効な教育方法の検証、支援すべき開発プロジェクトの見極めなど、多岐にわたっているそうです。

大変内容の濃い本なので、関心のある人は絶対読むべし。

さて、本書では、統計技法に関して「ニューラルネットワーク」について事例している箇所があります。

ニューラルネットワークとは、コンピュータが人間の神経細胞のように情報を処理する仕組みで、コンピュータは過去のデータを使って方程式のスイッチを訓練し、最適の重み付けを行うようにプログラミングされています。

その事例紹介として、本書のなかではアリゾナ大学の研究者たちがグレイハウンド・レースの勝ち犬を予測するニューラルネットワークを構築したことが書かれています。

日ごとの競技シート何千件に基づき、五十以上の変数をそこに与えた-犬の身体属性、トレーナー、そしてもちろん、各種条件のもとでその犬がどのくらいの戦績を収めたか。(中略)それからニューラル推計プロセスが、同じ歴史データをもとにちがった重みをあれこれ何度も試した-ときには何百回も-そして相互接続する方程式の重みづけのどれがもっとも正確な推計を出すかを確かめたのだ。その訓練で得られた重みを使って、将来のドッグレース100試合の結果を彼らは予測した。(「その数学が戦略を決める」第6章 なぜいま絶対計算の波が起こっているのか P.192)

その結果、人間の予想家がマイナスを出すなかで、アリゾナ大学のコンピュータはプラスのリターンをはじき出したのです。その結果、アメリカではいまや多くの賭け屋がニューラル予想に頼っている由。

おお、それはすごい。日本ではニューラル予想はないのか。

と思ったら、身近なところにありました。JRA-VANが提供している「データマイニング予測」は、まさにニューラルネットワークを使った予測です。

その検証結果はこちらのページのとおり。

すごい。データマイニング数値の高い馬の単勝を買うと、1点買い~5点買いの全てのパターンにおいて、通算で収支はプラスになっています。確率的に回収率は75%(単・複の場合は80%)に収斂していくはずの中央競馬で、119%から154%の回収率を記録するとはすばらしい。

で、早速先週の土日、中山開催を中心にデータマイニング予測の数値が高い馬の単勝を買ってみたところ、見事にプラス収支。単勝なので一攫千金のようなことはありませんが、ニューラル予測の優秀さに感心しました。

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2008年1月13日 (日)

さあ、ヴルメリオに武豊だ

日曜日、京都の8Rダートの1800mにマイネルヴルメリオが武豊騎手騎乗で出走します。

今週の調教も絶好、当代随一のジョッキーが騎乗、JRA-VANのデータマイニング予想でも2位とくれば期待するなというほうが無理です。ヴルメリオの前走の着差は0.4秒。豊ジョッキーであればこの0.4秒分は詰めてくれるでしょう。

期待値が高い分だけ凡走したときの反動が大きそうなので、それは勘弁・・・。

【レース後追記】

出脚が鈍く後方からの競馬、と思ったら向こう上面でぐんぐんあがっていき、4コーナーでは先頭に並びかけ、「豊マジックか」と期待をかけた瞬間脚があがり、後続に飲み込まれ7着。レース後の騎手談話では向こう上面でハミがかかってしまった由で、馬が気負いすぎての敗戦。全てがうまくいかないとなかなかこのクラスで勝ち負けするのは難しいみたいですね…。

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2008年1月 6日 (日)

コマンダーインチーフの娘達

ユニオンのDVDで気になる馬がもう一頭。

ペガサス39(牝、父コマンダーインチーフ、母アヴィアラ)。

提供牧場がソリッドプラチナムや(別クラブですが)ウインクリューガーを出している橋本牧場で、入厩予定先がユニオンで実績を残している勢司厩舎、しかも、ここがもっとも魅力的なのですが、価格が総額525万円と安価で、売れ行きもいいようです。

しかも、測尺や写真を見る限り大柄でバランスがとれており、いい雰囲気をもっています。

この馬のポイントは父コマンダーインチーフでしょう。コマンダーインチーフは優秀な種牡馬ですが、どういうわけか、良績は牡馬に集中しています。

Targetでコマンダーインチーフの牝馬に絞って4歳以上の産駒(382頭)を調べてみると、未出走馬と未勝利馬が全体に占める割合は74.1%。4頭に3頭は未勝利のまま終わっています(ちなみに牡馬は51.1%)。また、オープンに達した馬は全体の0.8%、準オープンクラスの馬も1.0%しかいません。

ちなみに、同じダンシングブレーヴ系のホワイトマズルの場合、牝馬の未出走+未勝利の割合は60.4%、ダンシングブレーヴ自身は53.3%となっており、同系統の父達に比べてコマンダーインチーフ牝馬の走らなさぶりは際立っています。

おそらくペガサス39の525万円という価格はこのあたりも加味されてのことだと思いますが、いくべきかいかざるべきか、悩ましいところです。

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2008年1月 5日 (土)

種牡馬アグネスワールド

Agnes_world 古紙回収のために新聞を整理していたら、届いていないと思っていたユニオンの会報12月号が未開封のまま出てきました。

どうやら家人が読み終わった新聞と一緒に古新聞の束の上においたということのようですが、このあたりに一口出資という趣味に対する家族の冷たい扱いを感じます。

それはともかく、12月号には恒例の「秋を迎えたペガサスたち」を紹介するDVDがついていたので早速みてみました。

自分に相馬眼があるとは思いませんが、立ち姿の写真と動いている姿では印象の異なる馬もいて、参考にはなります。

DVDをみていていいなと思ったのは豊洋牧場提供のペガサス51(牡、父アグネスワールド、母ヒーリングガール、母の父アフリート 美浦 堀厩舎)です。

気になったので父アグネスワールドの種牡馬成績をTargetで調べてみました。同馬は現6歳世代が1年目産駒ですが、その後海外で繋養されていたため4,5歳世代は日本では走っていません。こういう種牡馬は種牡馬ランキングに出てこないので注意が必要です。

で、その6歳世代のうち、中央競馬で出走した牡馬に絞って検索をしてみたところ、17頭のうち10頭が勝ち上がっており、うち2頭(カズサライン、アグネスジェダイ)が重賞を勝っています。これはかなりの成績といってよいのではないでしょうか。

産駒の傾向をみると父同様仕上がり早で、10頭のうち9頭までがデビューして5戦目までに勝ち上がっていることも特筆されます。もっとも、昇級後伸び悩む馬が多く、成長力という点では疑問符がつくかもしれません。

ヒーリングガールの子供は馬体のバランスがよく見栄えがします。これで父のように大きな馬体になればさらに期待できそうですが、さて、どうしましょうか(笑)。

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2007年12月25日 (火)

勝者の呪い

「セイラー教授の行動経済学」の原題は、The Winner's Curse(勝者の呪い)といいます。

勝者の呪いとは、オークション(セリ)において勝者となったものは必然的に「敗者」となる呪いをかけられているというものです。

一般にセリにおいては、平均入札額は対象物の「価値」を下回るが、最高価格はその価値を上回るという実験結果が得られています。現実世界でも、野球のFAや石油採掘権の入札でも、落札した企業は期待ほどの成果を得られていないことが実証されているそうです。

より多くのプレーヤーが参加するセリでは、セリに参加する人たちが妥当と考える価格(入札額)の平均が対象物の客観的な価値を表すものと考えられます。セリで一番札を勝ち取る人は、当然のことながらその客観的な価値以上の対価を支払うことになり、セリの勝者は敗者となる可能性が高いということになります。

この傾向はセリの参加者が多く、競争が激しくなればなるほど強まります。そうとわかっていてもセリ負けていてばかりでは何も手に入れられないのがつらいところです。

さて、ラフィアンでは一般に「セレクトセール出身馬は値段のわりに走らない」ということが言われています。これは「勝者の呪い」がかけられているからではないでしょうか。

ラフィアンは市場や庭先で「掘り出しもの」をみつけてくるのがうまいと言われています。売却率の低い市場では競争も少ないでしょうから、自分の思ったとおりの価格(つまり安価で)買えます。他方、競争の激しいセレクトセールではそうはいかず、値はどんどんつりあがっていきます。その結果、競り落としたとしても「勝者の呪い」がかかってしまい、値段ほどの活躍ができないというわけです。

カタログで「セレクトセールの上場馬において何としても手に入れたいと思い、購買しました」(クロカミの06)などと書いてあると「相馬のプロにそこまで言わしめる逸材なのか!」と興奮してしまうものですが、そういう馬ほど「勝者の呪い」がかけられている危険な馬なのかもしれません。

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2007年12月23日 (日)

今年最後の出走は3着

マイネルヴルメリオ(父バブルガムフェロー)が中京5Rダート1700mに出走して3着

中村騎手という名前を始めて意識しましたが、非の打ち所のない騎乗で2着はあろうかという競馬でした。馬体重は前走と同じ528kgで、この体重のときは凡走していることから今日はこないかな、と思いましたが、そんなことはなかったですね。

もっとも他の同条件のレースではだいたい5着相当のタイムなので、相手関係にも恵まれたところはあったかもしれません。

いずれにせよこれが出資馬の今年最後の出走になりましたが、まずまずの着順で、気分がいいです。

しかし有馬記